「持っていく」の敬語表現や使い方!ビジネスで使える例文もあり!

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ビジネスシーンでは「持っていく」動作を頻繁に行います。

そのため、会話やメールで相手に「持っていく」ことを敬語で伝えなければなりません。しかし、「持っていく」を正しい敬語で表現できているか、改めて考えると不安になるもの。敬語表現は、謙譲語・尊敬語・丁寧語の3種類があります。使い方を一つ一つ、例文を使って説明します。

目次

「持っていく」の敬語表現!謙譲語について

謙譲語は目上の人に使う敬語表現

敬語表現の一つに謙譲語があります。謙譲語とは、自分を下げて遜ることで、相手に対して敬意を示す敬語表現のことです。謙譲語は、目上の人や立場が高い人に使うことが出来ます。つまり、ビジネスシーンでしたら、取引先とお客様に対してで、対等な人に使うと、丁寧と言うよりも、小馬鹿にしている様に聞こえる場合があるので避けるのが適切です。

シーンによって謙譲語の使い方を変える

謙譲語という敬語表現は、自分もしくは身内が「持っていく」と言うことを伝える時に使う言葉です。「持っていく」を謙譲語に直すと、「持って参ります」「お持ち致します」「持参します」「お届け致します」があります。ビジネスシーンでの、誰との会話なのか、メールではどれが適しているか、使い方を知ることが知識として必要となります。

「持っていく」謙譲語の例文

例文1:メールで取引先に「持っていく」と伝える

取引先に自分が資料を「持っていく」旨を、メールで伝える時の謙譲語「持参する」の使い方です。「いつも大変お世話になっております。お話ししました○○の計画案を明日持参いたします。何卒、よろしくお願いいたします。」、または「お世話になっております。明日の午前中に、資料をお届け致します。ご都合いかがでしょうか。」となります。

例文2:来客時に資料を「持っていく」を伝える

お客様に出す資料の追加が出た時に「持っていく」を伝える時の使い方です。「只今、お持ち致します。少々お待ちください。」または、「直ぐに、持って参ります。お待ちくださいませ。」となります。目の前に居る方に「持っていく」を伝える時の敬語表現は、「持って参ります」「お持ち致します」を使って謙譲語にするのが適しています。

例文3:相手の荷物を代わりに「持っていく」場合

お客様が手荷物を車まで運ぶのを手伝う際、代わりに「持っていく」を伝えるとしたら、「○○様、私がお荷物をお持ち致します。」となります。もしも、荷物が違う場所にあり、そこから代わりに「持っていく」を伝えるならば、「私がお車まで持って参ります」です。このように、お客様の手元からなのか、別の場所からなのかで、敬語を使い分けします。

「持っていく」の敬語表現!尊敬語について

尊敬語は間違えやすい敬語表現です

次は、目上の人が「持っていく」動作に対して使う、尊敬語の種類と使い方です。「持っていく」の尊敬語は「お持ちになる」「持っていかれる」になります。敬語表現の中で、一番間違えやすいのはこの尊敬語で、相手に対する敬意を示す表現のため、ビジネスシーンでは不可欠な敬語です。間違いやすいポイントがいくつかありますので、説明します。

「お持ちになられる」は正しい?

「お持ちになられる」は、接頭語「お」と尊敬語表現「られる」が「持っていく」に付いており、二重敬語になってしまうため、敬語表現として間違っている使い方です。「お持ちになる」と類似しているので、間違って使ってしまう人が居ます。より丁寧にと思っての行動かもしれませんが、正しくない敬語表現は、相手の方に対して失礼になります。

「持っていく」尊敬語の例文

例文1:お客様が「持っていく」ことを進める時

急な雨が降ってきてました、お客様に傘を持って行ってもらう時に使う表現は、尊敬語の「お持ちになる」です。例文は「雨が降って参りました、宜しければこちらの傘をお持ちになって下さい。返却は結構ですので。」となります。相手が気を遣わずに済むように、「宜しければ」で謙虚さを足し、返却は要らないことも伝えると丁寧な敬語になります。

例文2:部長に「持っていく」資料を渡す時

部長に「持っていくのはどれだい?」と尋ねられた時の返事は「持っていかれる予定の資料はこちらです。」や「こちらの資料をお持ち下さい」です。では、同行する際に多くの荷物がある為、部長にも持って貰うとしたら、「申し訳ございません、私は○○を持って行きますので、部長は△△をお持ちくださいますか。」のように表現すると失礼になりません。

例文3:メールで取引先が資料を「持っていく」事をお願いする

取引先の人に資料を持って来て貰いたいとお願いする「持っていく」の使い方です。「お手数ではございますが、○○をお持ち下さいますよう、お願い申し上げます。」「○○様側で、お持ちいただけますでしょうか。何卒、よろしくお願いいたします。」が尊敬語を使ったお願い時の「持っていく」になります。頼む時は「お願い」を付けます。

「持っていく」の敬語表現!丁寧語について

敬語表現の最後は丁寧語になります。丁寧語を使えば、言葉や言い回しを品よくすることができ、日常の会話、社内での会話に適しています。「持っていく」の丁寧語は、語尾に「ます」を付けて「持っていきます」「届けます」となります。丁寧語は、特に使ってはいけないなどの規制がないので、敬語表現の基本だと言えるでしょう。

「持っていく」の丁寧語を例文で紹介

例文1:社内で同僚に「持っていく」を伝える

社内での会話でしたら、丁寧語を使って会話しましょう。丁寧語「持っていきます」はちゃんとした敬語表現です。むやみやたらに謙譲語や尊敬語にしようとしなくて大丈夫です。使い方の例文は、「私が○○社に届けます。」や「今回は△△さんが持っていきます。」となります。同僚の行動に対しても丁寧語で表現するのが望ましいです。

例文2:お客様に「持っていく」と伝えたことを報告

上司への報告では、敬語表現の丁寧語を使います。お客様に持っていく旨を伝えましたと報告するならば、「明日は○○を持っていきます。お客様には○○をお持ちすることを伝えてあり、確認済みです。」となります。上司に「持っていく」を伝えるのは丁寧語で、話の中にお客様に対してが出てきてますので、そこは謙譲語の敬語表現にします。

「持っていく」の敬語表現で気を付けるポイント!

二重敬語と「持参」「届ける」が間違いやすい!

敬語は、誰が主語なのかと、誰が聞き手なのかで、謙譲語・尊敬語・丁寧語を使い分けしなければいけません。「持っていく」の敬語表現で気を付けるポイントは、「持っていく」の謙譲語「持参」と類語「届く」の使い方と、「持っていく」の尊敬語を使う時に二重敬語にならないようにすることです。「持参」と「届く」について詳しく説明します。

「届ける」は尊敬語がない!

「持っていく」は類語の「届ける」と言い換えることが出来ます。しかし、「持っていく」と使い方が異なるので注意が必要です。「届ける」を敬語表現に変えると、丁寧語「お届けします」、謙譲語「お届けに参ります」となります。「届ける」は「お届けなさる」のように尊敬語には使いません。つまり、「届ける」には尊敬語が無いのです。

「持参」は「持っていく」の謙譲語!

「持っていく」の謙譲語である「持参」を間違った使い方で、「ご持参ください。」「ご持参いただきます」と伝えている人をしばしば見かけます。もうお気づきだと思いますが、「持参」は謙譲語です。いくら、使い方に工夫しても、尊敬語・丁寧語として使う事はありません。相手を遜らせることになり、大変失礼な表現ですので、絶対に使わないで下さい。

間違った「持っていく」の敬語表現はこれ!

「持って行く」の間違った使い方を、正しい敬語表現に直してみます。「お持ちになられて下さい。」は、「お持ちになって下さい」が正解です。「お届け下さいますか」は、「お持ち頂けますか」が尊敬語になります。「持って参られますか」は「持っていかれますか」です、この場合は、「参る」が謙譲語と言うことで、間違った敬語表現なのです。

「持っていく」の敬語を使い分けるのが大切

敬語表現とは、ビジネスマンの必須スキルと言えます。「持っていく」を間違った敬語で伝えてしまうと、自分だけではなく、会社自体の品位まで疑われかねません。ビジネスシーンでの「持っていく」は、大切なものを相手に渡す時です。正しい敬語表現を使って、「持っていく」を伝えられることが、ビジネスを成功させるための鍵になります。

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