あなたは嘘つきと言う人に対して、どんなイメージを持っているでしょうか。必要な嘘やどうでもいい嘘など、色んな嘘がありますが、どれも人に影響を与えているのは確かです。今回は、条件反射の様に嘘をついてしまう、嘘つきについて考えてみたいと思います。
人から信用されない嘘つき
嘘つきは人から信用されません。厳密に言えば、ついた嘘がバレる度に、人からの信頼を失っていくのです。 あなた自身も、嘘つきの人間を信じようと言う気は起きませんよね?嘘をつかれる度に、「もうこの人の言う事は信じない」と気持ちが冷めていくことでしょう。 嘘をついた事がないと言う人がいたら、それは嘘なんじゃないかと思われるほど、人は簡単に嘘をつきます。嘘つきの人の特徴や心理に、迫ってみましょう。
そもそも人間が嘘をつくようになったのは何故?
人は、何故嘘をつくのでしょう。嘘をつくことで人を傷つけることも、自分のなかで悶々とした気持ちもぬぐえないのは、わかりきっています。それでも人は、嘘をつきます。 では逆に、みんなが正直であれば人は幸せなのでしょうか。そうとも言い切れません。「私たちの子供の、本当の父親はあなたではない」「あなたが可愛いと思ったことがない」など正直に話すことで人を傷つけることもあります。 人がうまく社会交流をするのは、うまく生きる為のカギです。群れの中で、複雑な社会構造を回すにはうまい手段なのです。 初期の人類は、お互いに巧みな嘘をつくために競いました。競うほど嘘がうまくなりました。上手に嘘をつけば獲るものも多く、群れの中でもよりよい立場に残れます。そして騙されまいとするので、嘘を見抜く力も自然と身に付きます。とてもシンプルな事ですが、群れの中でよりよく過ごすために必要なことだったのです。
嘘つきな人の特徴
嘘つきな人の特徴と聞いて、どんな特徴を思い浮かべますか?仕草や言葉、表情にも特徴と言うのは出て来ます。 嘘つきの顔というものは、表情だけではなく全身に表れるものです。 紹介する特徴が、当て嵌まるから嘘つきに間違いないと断定は出来ませんが、その人の話が鵜呑みに出来なかったり、引っかかったりするものがあった時、判断に悩んだら、是非参考にしてみだてください。
目を見て会話をしない
嘘つきは目を見て話そうとしません。目を見ないで話す事自体、あまりいい気はしないものです。目を見ないという事は、自信がなかったり、何かを隠したい心理が隠れています。口では嘘を並べていても、目を見ると見透かされてしまうと、どこかで警戒しているのです。 ただ、単純に人見知りの人や、話す事が苦手な人もいます。シャイな人は嘘つきとは関係なしに、人の目を見る事が苦手なだけなので、間違えないように気をつけましょう。 もう一つ、気を付けなくてはいけないのは、嘘をつくことに抵抗がない人は、目を見ながら平然と嘘をつきます。なので、目を見ているからと言って、嘘つきではないと言う判断も危険です。
同じことを何度も言う
会話の中で、相手が同じことを何度もいう時は、嘘つきかも知れません。 この特徴は、「自分の言っていることは本当だ」とアピールするのと同時に、その嘘をついている本人も本当の事だと思い込もうとしている場合が多いです。 嘘ではなく本当の事だと、本人が思い込んでしまうと、もうその先に罪悪感は感じません。嘘をついている自覚がなくなるので、どんどん嘘の話を、大きく盛り上げようとするだけになります。
口を覆う
自分を隠そうとする心理が働くと、人は口元を隠します。人は目を見て話すと同時に、口元を見て話を聞く事が多いのです。そのため嘘つきの人は、口元を覆う事が特徴として表れます。 口元を不自然に隠したり、何かと食べ物や飲み物を口に運ぶことが多い人は、嘘つきの可能性が大きいです。飲み食いする事で、本当の事を飲み込んでしまうと言う説もあります。 話の内容に疑問を感じた時、やたら口元に手を運んだり、水ばかり飲んでいると思ったら、相手の話を鵜呑みにするのはやめた方がいいかもしれませんね。
頻繁に鼻を触る
鼻を触る特徴は、男性が主だと言われています。これは、安心感や自分を守りたい心理からです。 自分を守るための嘘をつく時など、鼻の頭を掻いたり、鼻をつまんだりする人がいます。これはまさに、自分が攻撃されない様に言い訳を考えている時の特徴です。 何かを隠したくて鼻を触っているのか、単なる照れ隠しで鼻を触っているのか、観察してみると本音が見えてくるかもしれません。
リアクションが大袈裟
話す時のリアクションが大袈裟な人は、嘘つきの顔を持っているかも知れません。 話の内容よりも、自分のリアクションに注意を引きつけて、会話をうやむやにしようとするのです。あえて大袈裟にふるまう事で、嘘つき本人が、気持ちを紛らわせようとしている場合もあります。 どんなにうさんくさい話でも、相手のリアクションが大きいと、つい話を続けてしまうことは十分にあると思いますが、流されないように気をつけましょう。
人が嘘つきになる時の心理
嘘つきの人には、どんな心理が隠れていると思いますか? 場を盛りあげるため、何かを隠そうとするため、自分を守ろうとするため、人のため、目には見えない心理が隠れています。 その心理に触れながら、どんな時に人が嘘つきになるのか考えてみましょう。
嫌われたくない
嫌われたくない心理から、ほとんど条件反射のように嘘をつく人は多いのではないでしょうか。実際際われたくない、または怒られたくない一心で嘘をつくことは、子供にもあります。 基本的には弱い立場の人間が、強い立場の人間に歯向かうことを諦めているので、嘘をつくことでご機嫌をとります。その嘘が大きくても小さくても気にしません。大事なのは、嘘をついて、自分を守ることなのですから。 子供が親の目を気にして、いい子でいようとびくびくしながら嘘をつく姿を想像してみてください。その場を必死で乗り切ろうとしているだけで、悪意はありません。
女性らしさをアピールしたい
これは、女性特有の心理です。女性は、女性同士でいるよりも、男性と過ごす時間の方が自分を取り繕おうとします。打算と呼ぶ場合もありますね。 自分がどれだけ女性らしさをアピールできるかは、恋愛にも大きく関わります。本当の自分ではなくても、嘘をつくことで自分のプラスにすることができます。 女性らしさを武器にすることで、恋愛以外にもメリットがあることを知っているので、お化粧をするように自分を着飾る嘘が、どんどん口から出て来ます。
相手を傷つけたくない
嘘つきというと、身勝手なイメージもつきものですが、人のことを考える嘘つきもいます。相手を傷つけたくない心理からつく嘘は、優しい嘘と言っていいでしょう。 相手が強いショックを受けてしまうことを避けようとするのです。友人の恋人が浮気をしていて、自分はその事実を知っていても、友人に教えれば傷つくことは避けられません。ですから、傷をつけないためにも「知らなかった」と嘘をつきます。 嘘つきの人に悪気がないにしても、快く嘘をついているわけでもないので、罪悪感やひっかかりも感じるでしょう。
自分を大きく見せたい
自分を大きく見せたいのは、男性特有のプライドを守ろうとする心理です。 仕事で出来る人間だと思われたい、恋人にいいところを見せたい、男性としての魅力が十分にあるのだと思わせたいプライドから、嘘つきになりやすくなります。一種の見栄ですね。 自分の価値を落としたくない気持ちは、自己アピールの過大評価に繋がります。ついている嘘に、自分の実力が追いつかなければ、どんどん嘘を重ねる事にもなりかねません。
人を陥れたい
100%悪意のある嘘も、もちろんあります。人を騙して自分の利益に繋げようとしたり、嫌いな人に痛い目を見せようとしたりと、悪知恵を働かせて、人を陥れる嘘つきのことです。 例えば、社会ニュースで知られている「オレオレ詐欺」ですが、これは全くの赤の他人に、嘘をついて現金を騙しとるものです。自分の利益のことだけを考え、人が傷つくことを考えない嘘は、嘘つきの顔を持っている人の得意とするところです。 自分に恥をかかせた相手にぎゃふんと言わせたいと言う心理から、相手の評判を落とす様な、根も葉もないデマを言いふらす人もいます。こういった嘘は、自己満足の為だけのものです。
現代人が嘘をついてしまう原因
現代人が嘘をついてしまう原因の特徴として、集団の中で孤立を恐れたり、利益を得ようとする事が挙げられます。 時代は流れるものなので、現代人が恐れていたり、得だと考えるものは、実は昔の人からしたら、考えられないようなこともあるものです。 具体的には、どんな心理から現代人は嘘つきになるのでしょうか。
人間関係がこじれることへの恐怖
弱気な性格の人ほど、人から嫌われることに強く怯えています。一人の人に嫌われると、人間関係すべてがダメになったと思うこともあります。自分に自信がないときに、嘘をつくことで、人の関心を引き、嫌われないように努めています。 現代で一人で生きていくことは、物理的には可能かもしれませんが、精神的にはきついこともあるでしょう。気持ちの面で支えや味方がいないことは、不安で仕方ないのです。 自分が嫌われない安心感は、嘘つきである罪悪感を消してしまいます。少しは心にひっかかるものがあっても、嫌われることを考えたらちっとも気になりません。
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生き残るための武器
現代において、男性だけでなく女性も仕事の面で意欲的な人は多くなっています。人柄がいいだけでは、なんのアピールにもならないと様々な嘘で、自分をアピールします。 仕事で成果を出すのではなく、言葉で自分の能力を主張する人には多い特徴かもしれません。組織の中で生き残れなければ、生活することにもダイレクトに影響します。切り捨てられることを恐れた時に、嘘で取り繕おうとするのは、ほとんど条件反射のようにも思えます。 また、男性の場合は、仕事のこととなると特にプライドが高くなりがちです。評価を下げないための嘘つきは、実際は多いのかもしれませんね。
損得勘定が激しい
全ての人がというわけではありませんが、損得勘定が働く人が多いのも現代の特徴の一つです。文明が栄えた現代では、昔ほど汗水流して働いて稼ぐ、と言う考えはありません。そして人を騙してでも、楽して稼ぎたいと思う人も確実にいるのです。 自分の利益のために嘘つきの人は、最初から最後までしっかり筋書きも考えて、計画性を持っています。人の心理を十分に理解したうえで利用するので、抜け目もありません。 一つの嘘をついただけで、大きなお金が入ったとしたらどうですか?これっきりだと思っても、その「働かずに稼いだ」感覚は、なかなか消えることはありません。更に楽をして稼ぐために、嘘をついて利益を得ることに罪悪感は感じなくなります。
相手の嘘を見破る方法は?
友人でも恋人でも、家族でも、信頼している人が嘘つきであったということは珍しくありません。大切な人には嘘をつかないなんてことは、理想論でしかない場合もあるのです。 自分が騙されないためにも、人が傷つかないためにも、嘘つきの特徴を見抜く方法は知っておいた方がいいでしょう。 あなたはどれだけ、人の嘘を見抜けるでしょうか。いくつかご紹介します。
聞き役にまわる
嘘つきの人は、一度嘘をつき始めたら止まらない傾向いあります。一つの嘘をどんどん、他の嘘で塗り固めようとするからです。 会話の中で、「おかしいな」感じたら、聞き役にまわりましょう。言葉を挟まずに、じっくり相手の話を聞くことで、その人が嘘つきかどうか見極める余裕が出来ます。言葉を挟まなくなると、相手も少し焦りを感じ始め、そのうちにボロが出るでしょう。 相手が早口になったり、声が大きくなり始めたり、緊張している様子が見られるようになったら、嘘つきの可能性は高いです。
詳細を言わせる
嘘つきの人は、会話の中ですでにストーリーを組み立てて話しています。詳細までも完璧に組み立てて、一から十に向かって話します。そこで、詳細を更に追及してみるといいでしょう。 頭の中でストーリーが完結している人にとって、イレギュラーな質問は混乱の原因になります。「Aさんに仕事帰り誘われて、飲みにいった」という発言に対して「その日は仕事は何時までだったの?」と聞いてみると、そこまで考えていなかった人からしたら、言葉につまるはずです。 詳細を追及した時に、言葉に詰まったり言いよどんだりしたら、嘘つきである可能性は高いと考えて、間違いないでしょう。
質問攻めにする
詳細を言わせることと、似通いますが、質問攻めにするのも、嘘を見抜く方法としては効果的です。 嘘つきの人は必ず、嘘の裏に何かを隠そうと言う心理が働きます。誰でも、知られたくないことはあるものです。ですが嘘をつかれるのも、いい気持ちはしません。相手が何かを隠しているなと感じたら、いろんな質問をぶつけてみましょう。 誠実な人であれば、話してくれますが、嘘つきの人はさらにその問題から、意識をそらそうとするので嘘をついているか、いないかの判断がすぐにつくでしょう。
態度の変化を見逃さない
話をしているうちに、態度が変わる人も嘘つきの顔を持っています。話をする時は意欲的だったのに、質問を挟むと消極的になったり、話し方がやたらとマニュアルっぽくなったりする時は、それ以上踏み込まれたくない心理の表れです。 例えば、自分の自慢話をする人に、ケチをつけるわけではないのに意見をしたら、途端に口数が少なくなったと言うケースは想像しやすいのではないでしょうか。これは、不機嫌になったのではなく、それ以上喋ると嘘がばれると思い口を閉ざしてしまうのです。 また、必要以上の身振り手振りを加える話し方は、嘘をついていないとアピールしたい必死さからのものです。テンションではなく、話の内容次第で見極めてみましょう。
嘘つきな人の対処法・付き合い方
嘘つきに振り回されるのは、もうたくさんと思っても、その人と関りを断てない場合もあります。嫌ではあるけど付き合っていかないといけない時に、嘘つきだと承知して付き合いを続けていくのは苦しくなるばかりですよね。いつまた、嘘つきに振り回されるか分からないのですから。 そんな時に少しでも無難な付き合いをしていけるかの、対処法を考えてみましょう。すべてのことに付き合わなければいけない義務もありません。自分の中で線引きをして、嘘つきの特徴をしっかり頭に置いて、やり過ごせるようにしていきましょう。
深く追求しない
嘘つきの人と話をしていて、疑問や矛盾を感じた時に、指摘してしまうと、相手をムキにさせます。実際に嘘をついていたとしてもです。ですから、その会話をそこそこ、無難に済ませたい時は、深く追求しないことです。 自分の中でストーリーが出来上がっていることが前提で、話をするのが嘘つきな人の特徴です。口を挟むと、話の腰を折られたと不機嫌になり、考えていたストーリーも途中で止まってしまうので、気持ちよく話していた気分とは一転します。 面倒を避けるためにも、「この人は嘘つきなんだな」と感じたら、聞き役に回って、感じたことはそのまま飲み込み、相手の気持ちが満足するようにします。自分の仕立てたストーリーどおりに最後まで喋ることができれば、基本的にはそれで満足なのです。
なるべく距離を作る
振り回されてばかりでいい加減疲れてしまったと感じたときには、ほとんど縁を切ってもかまわないとさえ思っているかも知れません。嘘つきというのは、人の気力まで奪ってしまうものです。 ですがわかりやすく拒絶してしまうと、もちろん怒ります。嘘つきであることにうしろめたさを感じてもいるので、恥ずかしくなってしまいます。 それでも嘘つきのために自分を犠牲にすることは、ありません。まずは相手からの接触を拒絶するのではなく、自分から連絡をとることを、極力避けるようにします。「忙しいから」と少しずつ連絡を減らすと、話の聞き役として不十分に感じるので、次第に連絡をとってくることはなくなっていくでしょう。
胸の内を明かさない
嘘つきの人は、人によって話す内容もかわります。たいていは、話し相手の人がどう感じるかを見定めるのですが、ありもしない話を、あっちにもこっちにもされるのは迷惑なものです。 自分の本当の意見を言ったりすると、根も葉もない噂が出てくる可能性もあります。その人と上手に付き合っていかなければいけないのなら、自分の胸のうちは明かさないほうがいいでしょう。 嘘つきの人を非難もせず、自分も割り切ることが出来るのであれば、一番場をしのげる付き合い方になると思います。
嘘つきを治す方法は?
嘘つきでいることに疲れたり、もういい加減嘘つきはなおしたいと思っても、実際どうしたらいいのかすぐにはわからないものです。嘘をつくことに慣れている人には、嘘は自然なことになってしまっているからです。 それでも少しでも嘘つきをなおしたいと思ったときに試せる方法を、いくつかご紹介します。
見栄を張らない
嘘つきになってしまった、根本的な原因を考えたときに、自分を少しでもよく見せようと見栄を張って来た人は多いでしょう。それならその事実を素直に認め、自分をよく見せようという気持ちを取っ払うことです。 一度見栄を張って、自分の評価をあげてしまうと、なかなか本当のことも言い出せなくなります。人からの評価にばかりとらわれず、ありのままの自分をさらけだしていけるようにしましょう。 嘘をついてまで、自分を大きく見せる必要はないんだと思うことができれば、嘘つきでいる意味も感じなくなります。
発言を見直す
ついつい嘘をついてしまうと思っていても、実際は自分の発言を口にする前に見直す時間はあるものです。じっくり見直すのではなく、その発言でいいのかどうかの判断をする時間です。 嘘つきの人は、会話をしながら頭のなかで次に口にする嘘を考えているものです。その言葉を口にしていいものかどうか、考えることだってできます。 嘘つきから脱却したいのであれば、つい嘘を思いついてしまったとしても、その嘘が本当に必要かどうか考え、必要なければ引っ込めてみましょう。嘘が一つなくなったことで、達成感も満足感も大きく違うはずです。
メリットとデメリットを考える
嘘つきの人のメリットを考えたことはありますか?メリットは要領よくなる、集団で生き抜きやすいなど、あると思います。それではデメリットは考えたことがあるでしょうか。嘘をついたあとに、その嘘がばれたり、余計に悪い展開になったりすれば、ひどい時には自分の立場さえ危なくなります。 今度は反対に、嘘をつかない人のメリットとデメリットはいかがでしょうか。嘘をつかない人は、嘘つきに比べて世渡り下手なところもあります。ですがメリットはデメリットに比べてはるかに多いですよ。 嘘つきのメリットとデメリット、嘘をつかない人のメリットとデメリットをしっかりと理解ておきましょう。嘘をつかないメリットを一番に考えられるようになれば、嘘つきでいることも考え物になってくるでしょう。
とにかく正直であればいいの?
嘘つきがだめなら、正直者がいいのかという声も聞こえてきそうですが、そうではありません。嘘つきがいけないのではなく、嘘をつくことで人を悲しませることがいけないのです。 彼氏となかなか連絡がとれない時には、浮気を疑ってしまうものです。そんな時に「なかなか連絡できなくてごめん、浮気で忙しくて」と正直に言われるよりも、「連絡できなくてごめん、仕事がたてこんでて」と言われた方が安心するでしょう。 あとでばれるかもしれない嘘でも、人が不安に思ってる時ほど、嘘をついた方がいいのか、本当の事を言った方がいいのかしっかり見極めましょう。 正直者はいい印象ですが、嘘つきを見習う場面も、あるものです。どちらを選べば、目の前の人が傷つかず、悲しまずにすむのか。その人の性格や心理をよく知るきっかけにもなりますね。
嘘には人を幸せにする力もある
嘘つきの人は、人を傷つけるだけではありません。人を幸せにする嘘もあります。それは人を守ったり、人の気持ちを尊重することにもなります。そんな嘘なら、人は悲しむよりも感謝の気持ちを向けるでしょう。 夕飯のお肉がいつもより高級なお肉だと嘘をついたとします。本当はいつもと変わらないお肉なのに、その嘘だけで家族は笑顔になるかも知れません。日常の中の些細な嘘でも、人の心は喜びを感じると幸せになれるのです。 その人を悲しませたくないと思った時に、とっさに口から出る嘘は、優しい嘘が多いです。そこには打算や、自分にとっての利益を考えることはなく、目の前の人だけを思った嘘をつくでしょう。嘘をついても、その人の笑顔を見れば「嘘をついてよかった」と思えます。それが人を傷つける嘘にはないものです。
嘘をついても悲しませない
人を傷つける嘘も、人を幸せにする嘘も、同じ嘘です。それでも何が違うかと言えば自分のためか、人のためかと言うことです。その人のことが大事だと思っても、つい自分を守ってしまう嘘つきの人は、多いと思います。 昔話の狼少年は、面白半分ついた嘘が、人々の中に不信感を生み、最終的に誰からも信用されず、孤立することになります。 人を傷つけるとわかってて、嘘をつくのであれば、ばれた時の覚悟も必要になります。人のために嘘つきになる場合は、その人を思って最後まで嘘をつきとおす覚悟を持ちましょう。 そしてあなたが嘘をつかれたときには、その嘘にこめられた真意をくみ取れるようになると、必要以上の傷は負わなくてすむのかもしれません。