居場所がないなと感じたことはありますか。いろんな人と関わる機会があり、なんとなく気が合わない人がいて不安や孤独を感じてしまうことがあるでしょう。今回は、居場所がない人と感じる人の心理や居場所がないと感じた時の解決法についてご紹介していきます。
どこにも居場所がなくて孤独…
『どこにも居場所がない、孤独だな』みんなの輪の中に入れない、誰からも気にかけられない、優しくされない・・・などと感じたことはありますか。 一人になった瞬間、ふと寂しい気持ちや孤独感に襲われ、自分の居場所はどこだろうと考えてしまったり、友達と一緒にいるのに、居場所がないと感じてしまったりことがありませんか。 今回は居場所がない人の心理、居場所がない時の解決法についてご紹介していきます。
居場所がないと感じる瞬間って?
まず、どんな時に居場所がないと感じるのでしょうか。
コミュニケーションがうまく取れない
居場所がないと感じる瞬間に、周囲とのコミュニケーションがうまくいかないことが挙げられます。 コミュニケーション能力に自信がないため、まわりの人達と打ち解けることができない場合や、自らコミュニケーションを取ろうとしても、気が合わない、なんとなくいづらいと感じることもあるでしょう。 言いたいことが言えず、どうせ理解されない、自分がいても仕方がないと感じ、自分には居場所がないと感じるでしょう。
喧嘩してそのまま・・・
喧嘩がきっかけで居場所がないと感じるようになることもあるでしょう。喧嘩してしまった人とかなり親しく、身近な存在であるほど居場所がないと感じやすいです。 喧嘩してしまっただけでも気まずいのに、無視されたり悪口を言われたりしてしまっては居場所がないと思わざるを得ません。相手がずっと怒ったままであったり、もう時間は経っているのになんとなく気まずくて居場所がない場合もあります。 また、喧嘩した相手を含めたグループでの交友がある場合、そのグループで居場所がない状況になってしまうケースもあります。
必要とされていないと実感したとき
頼りにされず、むしろ邪険に扱われたり何をしても気にしてもらえない、蚊帳の外にいるような気持ちになった時、居場所がないなと感じることがあります。その場合、基本的に相手との価値観や考え方に相違があり、お互いにいい印象ではないでしょう。
居場所がないと感じる人の心理
居場所がないなと感じているときしているとき、あなたの心には何が起きているのでしょうか。次からは、居場所がないと感じた時の深層心理についてご紹介します。
孤独感
居場所がないと感じる人は孤独を感じやすい傾向にあります。ふとした瞬間に孤独を感じることは少なくないですよね。いくつか理由を解説していきます。
一人に慣れていないから
居場所がないと感じる人は、そもそも孤独な状態、つまり一人に慣れていない人が多いです。 たとえば、ずっと実家で生活をしており、いつも家族が居る生活が当たり前だった人は、家に一人で居ることに慣れていません。そもそもの孤独耐性がないため、孤独を感じ、居場所がないと感じやすいです。
突然一人の環境になったから
居場所がない、もしくは孤独を感じる時には、突然自分だけの環境になると強く感じやすい傾向にあります。1人暮らしや恋人と突然の別れなど生活環境が変わることで、急に一人になった実感が湧き、より居場所がないと感じてしまいます。
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常に誰かと連絡を取っているから
居場所がないなと感じている人は、いつも誰かと連絡を取り合っている人が多いです。 現代の生活では、スマホやPCがある生活が当たり前で、SNSなどの普及もあり、私たちは日常的にいつも誰かしらと連絡を取り合っています。プライベートではもちろんのことながら、仕事のことでも昼夜を問わず誰かと連絡を取っている人も居ます。
そんな生活が続いているので、身も心も一人きりの時間は大幅に減っているといえるでしょう。そのため、「孤独な状態」に対する耐性も弱く、居場所がないなと感じることがあります。 連絡をとっているなら居場所がないなと感じることはないのでは?と思われがちですが、そうとも限りません。また、ふと連絡を取らなくなった瞬間に1人だと実感しやすいのです。そのため孤独を感じるとともに、居場所がないなと感じやすくなります。
誰かといないとだめだと思い込んでいる
誰かといることが当たり前になっていませんか。特に環境が変わって友達がいるのが当たり前家族がいたのが当たり前だった人は居場所がないと感じるのではないでしょうか。 一人になってしまうと、自分が一人ぼっちであることを余計に意識してしまいます。その姿を他人に見られるのが嫌であり、自分がそれを強く意識してしまうことにも耐えられません。そのため、できるだけ他人のそばにいようとします。 たとえ居心地が悪い場所であっても、「一人でいるよりもマシ」という発想になるのです。楽しくてそこにいるわけではないため、精神的に満たされるわけでもないでしょう。
誰かといることが当たり前になってと居場所がないと感じやすいです。特に環境が変わって友達がいるのが当たり前家族がいたのが当たり前だった人は居場所がないと感じるのではないでしょうか。 一人になってしまうと、自分が一人ぼっちであることを余計に意識してしまいます。その姿を他人に見られるのが嫌であり、自分がそれを強く意識してしまうことにも耐えられません。そのため、できるだけ他人のそばにいようとします。 たとえ居心地が悪い場所であっても、「一人でいるよりもマシ」という発想になるのです。楽しくてそこにいるわけではないため、精神的に満たされるわけでもなく居場所がないと感じます。
相手に嫌われていると思っている
居場所がないと感じる時に「自分は相手に嫌われている」と過度に思い込んでしまう人がいます。こうなると、明らかに避けられている場合を除き、関係を進展させようと思っても、相手に拒絶される恐怖がつきまとうでしょう。 この考えに囚われる限り、何のアプローチもできません。せっかく相手が好意的に思ってくれていても、深読みをしてしまい、勘違いのために関係が発展せず、居場所がないと感じやすい状況に陥ってしまいます。
居場所がないと思ってしまうきっかけになりやすいのは、誰かに叱られたときです。 叱られたらもちろん嫌な気持ちになりますし、その場にいづらいですよね。しかし過度に「叱られた」こと、「いづらさ」に目を向けてしまうと居場所がないなと思い込んでしまうでしょう。
自信がなく、否定されるのを恐れている
今の自分には居場所がないと感じている人がいるかもしれません。このような気持ちで生活するのは、とても不安です。 自分が他人に迷惑をかけてしまったとき、あまりに過剰な後悔と反省の念を抱く人がいます。そうなるくらいならば、人と関わらないほうがまだマシだと考えるかもしれません。 迷惑な人間だと思われてしまえば、いよいよ自分に存在価値を見出せなくなります。それを避けるため、他人と距離をおいて自ら居場所がない状況を作ってしまうのです。
本来の人間関係なら、相手に迷惑をかけるのはお互い様。多くの方はそれを前提として生活しています。一方、居場所がないと感じやすい人は、他人へ少しでも迷惑をかけてはいけないという発想をもってしまいます。
何をやればいいかわからなくなってしまっている
居場所がないと自覚した時点で居場所を作ろうとたくさん考え、行動しようとしたと思います。しかし、それでも状況が変わらなかったり、変えられる状況ではないと感じたりしてしまうと打つ手がなく、が何をするべきなのか分からなくなることがあります。 何をするべきかこれ以上考えることができず、不安になり焦ってしまいます。最終的には自らその環境から離れて居場所がない状況を作ってしまうことも珍しくありません。
居場所ってどこかにあるものなの?
そもそも居場所とはどこにあるのでしょうか。少なくとも物理的にどこかしらにはいるはずですが、それでも居場所がないと感じてしまいます。 「居場所がない」と感じる「居場所」は物理的な居場所ではなく、心の居場所のことです。受け入れてほしい、わかってほしい、認めてほしいという感情が少なからずあると思います。
私たちはどうしても他人の目を気にしてしまいがちで、評価されればいいですが、悪く言われたり邪険にされたりすると、落ち込み、不安になってしまいます。 そして居場所がないと感じるのです。つまり自身より他人に重点を置いているのです。そして心の居場所を他人に求めています。
しかし、他人の評価というものはその時々でコロコロ変わります。昨日まで関係よく接していたと思っていた人が、今日になるとコロッと態度を変えるなんて、心当たりのある方も多いのではないでしょうか。 他人の評価から教えてもらえることもたくさんありますが、そこに重点を置きすぎると疲れてしまいます。心の居場所を決めるのは他人ではありません。自分自身です。
居場所を作るための対処法
ここまで、居場所がないと感じる人の心理をご紹介してきました。しかし、できるだけ居場所がないとは感じたくないと思います。ここからは、居場所がないと感じないようにするにはどうしたらいいか、対処法をご紹介します。
気分転換をする
居場所がないと思ってしまうのは、考え込みすぎている可能性があります。いつも家にいる人は思い切って外に出て、外の空気を吸いましょう。 また、運動をすればリフレッシュするだけでなく、体が疲れ余計な考え事をせず就寝できます。気分転換をして居場所がないと考え込まず、嫌な気分とさよならしましょう。
1人の時間を楽しむ
1人の時間を楽しむことで「一人でいる自分」を認めてあげましょう。1人でいることはいいことなんだと考えられるようになればもう、居場所がないなどと思うことはありません。一人でいるのに慣れることで居場所がないと思わなくなります。
特におすすめなのは旅行です。今いる場所から離れ、別の場所に行くことで出会いも広がりますし、価値観が広がります。出会いは人だけでなく、景色や体験かもしれませんし食べ物かもしれません。人に流されず思う存分、一人を満喫できます。 また、資格の勉強もおすすめです。自分の知識が増えることで能力が上がり、自信がつきます。
セルフイメージを変える
セルフイメージとは、「自分に抱いているイメージ」です。経験から形成されることが多く、辛い経験が多かった方は「自分はダメな人間だ。」「だから居場所がないんだ」とマイナスなイメージにつながります。 また、ほかの人から言われたことや言われて感じたこともセルフイメージに繋がります。その中には自分の「思い込み」も含まれているかもしれません。 しかしセルフイメージは、これからの行動や考え方によって上書きすることができます。特に普段の習慣がセルフイメージをつくり上げていくので、体調を整えたり、ふだん使う言葉、行動を変えたりすることが大切です。
オススメなのが、どんな小さなことでもいいので達成したなと実感する体験を積み上げていくことです。心理学において、小さな成功体験を積んでいくことは、自分への自信につながることが証明されています。 夜、寝る前に、どんな小さなことでもいいので、その日に達成したことを思い出してみましょう。 もし失敗してしまったなということが思い浮かんだとしたら、よくがんばったねと自分をねぎらったり、その経験は次に生かせるね、とはげましたりすると、達成感に変わります。
また、すぐに行動を変えるのは難しいという方は、自分への見方を変えるだけで理想のセルフイメージになることもあります。たとえば、自分は「居場所がないダメな人」というセルフイメージを持っていたとします。 見方を変えると、「自分の価値観を大切にしている人」「相手を傷つけないようにケアできる人」というセルフイメージにもなります。これは自分を変えていないので楽にセルフイメージを高められます。 ただし、ムリにセルフイメージを高めようとすると、その理想と現実のギャップに落ち込んでしまい、かえってやる気がなくなってしまうので注意が必要です。
いろんな人と関わる
居場所がないと感じないためには、いろんな人と関わることが大事です。 人間関係に疲れてしまった方もいるかもしれませんが、世界にはまだまだたくさんの人がいます。いろんな人と関わることで居場所を見つけるだけでなく、さまざまな価値観を知ることができます。 話すのが苦手であれば、SNSなどで気軽に友達を作ることができます。簡単に共通の趣味を持つ人が見つかりますし、居場所がないと感じなくなるでしょう。ただし、使いすぎると孤独を感じやすくなってしまうので適度に使用しましょう。
自分をさらけ出す
居場所がないと感じないためには、積極的に自分をさらけ出すべきです。嫌われてしまうかも・・と不安になる方もいると思いますが、嫌われることを恐れていては何もできず、居心地が悪くなっていきます。 また、相手は「この人は、おそらくこういう人だろう」という先入観を持っていることが少なくありません。「自分はこういう人間です。」とさらけ出すことで、先入観を払しょくできるかもしれませんし、自分自身も気が楽になるでしょう。
居場所がないことは悪いことではない!
「居場所がない」と感じるのは他人の目を気にしすぎるからだとお話ししました。何を言われても「自分はここにいてもいいのだ」という自信があれば、居場所がないとは感じないでしょう。 居場所がないと感じさせているのは、他の誰でもなく自分自身なのです。これからは自分が幸せになるために行動や考え方を変えて自分自身で居場所を作りましょう。居場所がない状況は自分で変えられるはずです。