自己紹介の項目は何を入れる?自己紹介のポイントと実際に使える例文を7個紹介

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人間は見た目で判断します。それも、最初の一分で印象は決まるとされています。となると、とても大事で、それゆえに何とも気が重いのが「自己紹介」ですね。どんな項目を、どう話せば良いのか…この記事では自己紹介のノウハウと、必要な項目についてお話しします。

目次

自己紹介の項目選びは慎重に

就職、異動、新学期…一番最初に来る関門が「自己紹介」です。一人一人立って何かをいわなければならず、非常に緊張しますよね。それだけではなく、最初の印象というのはやはり大事ですから、その分精神的プレッシャーもかかってきます。 事前に準備しておきましょう。あがり症の人は特に、です。そのときに「何を言うか(項目)」それを「どう伝えるか」を慎重に決めておく必要があります。 そして、自己紹介はあくまで「聞く人」が基準になるということを心にとめておきましょう。「良いことをいう」「格好よくいう」ことよりも、人が聞いて聞きやすいか、わかりやすいか、必要な項目を説明しているか、という視点から考えましょう。

自己紹介の必要性とは何か

そもそも自己紹介というのは何のために必要なのでしょうか。 まずは自己紹介で自分を「周りに知ってもらう」です。まったく見知らぬ相手にいきなり声をかけるのは勇気がいりますよね。でも相手を少しでも知っていれば話しかけやすくなります。これから一緒に過ごすのですから、このちょっとしたきっかけは大事なのです。 次に自己PRです。効率よく自分を知ってもらう機会になるのです。特に仕事関係の場合、自分にはこういうことができる、こういう人ですということを知っておいてもらうわけです。それによって「この人はこういう仕事なら任せられそう」など、周りも対応しやすくなります。

自己紹介に適切な時間は何分?

自己紹介に必要な時間はどれくらいでしょう。スピーチではないのですからあまり長々としゃべっても聞いてもらえませんし、かといってあまりに短くても「周りに知ってもらう」ことができません。 時間指定がある場合は別として、大体、1分以内に抑えましょう。とはいえ、ただ1分に、早口に無理矢理詰め込もうとするのは止めましょう。200字~300字程度にしておき、それを1分で話せるようにすると、時間も話すペースもちょうどよく、周りも聞き取りやすいです。 自己紹介には必要最低限の項目をしっかり入れて、時間内に収まるように話しましょう。

自己紹介の項目に最低限入れるべきものは?

では、まず「何を言うか」つまり自己紹介に必要な項目についてお話します。自己紹介の「200字~300字」に項目として何を入れればいいのでしょうか。これは就職などの面接、職場、学校などで変わってきますが、基本的な項目を挙げていきます。

項目1:氏名

自己紹介の最初に、まずは氏名をきちんと名乗りましょう。漢字の表記が難しい場合や読みが難しい場合には、そのことにも触れておきましょう。

項目2:出身校または前職

就職などの面接の場合、出身校または前職について話しましょう。前職ならば職種と地位。大学ならば出身校名と学部名、そして何を勉強してきたかを一言足すといいでしょう。その他の学校の場合は出身校名ですね。 また、自分の出身地から離れたところでの面接で、かつ学校名から地方が推測できない場合には、都道府県など地方名を一言足すとわかりやすくなります。 余裕があれば、出身地についても触れるといいでしょう。

項目3:部活や趣味など

学校でのサークル活動や部活、自分の趣味などを少し紹介すると、人となりを分かってもらいやすいです。大学での研究や前職に関わるようなことであればなお良いと思います。「旅行が好きなので大学では観光業について勉強しました」など、前職や大学での成果に関連付けて話すといいでしょう。 また、委員など学校での活動もこの項目に入れていいかと思います。

項目4:成果

特に就職や転職面接では、これまでの仕事や学校で主に学んできた内容や成果に軽く触れましょう。自己PRの時間がある場合には、そちらで触れることのキーワードを使うと効果的です。 特に転職の場合にはこの項目は重要になります。前職でどのような成果を上げてきたかについて、少し時間を割いて説明しましょう。

項目5:抱負

この会社あるいは学校に入ってどうしたいか、簡単に抱負を語りましょう。こういう仕事がしたいです、こういう勉強がしたいです、こうやって過ごしたいです、というようなことを一文ほど入れれば十分です。 そして「頑張りたいと思います」というようなことを付け加えると、なお良いでしょう。

項目6:あいさつ

最初と最後にしっかりと挨拶をしましょう。「初めまして」「よろしくお願いします」で十分です。挨拶をきちんとすることは、好印象を与えるために大事なことです。

項目7:性格

補足的な項目として、自分の性格があります。しかしこれは意外に伝えるのが難しいものです。褒め言葉だと自画自賛の印象を与えかねませんし、自己卑下は良い印象を与えません。 もし入れるならば「成果」とからめて「子供が好きなので児童心理を勉強しました」とか「元々社交的で、それでコミュニケーション能力を養いました」など、成果や抱負と関連付けて一言入れるといいかと思います。

自己紹介で好印象を与える方法7個

以上「何を言うか」に関する必須項目についてお話ししてきました。次に「どう伝えるか」です。上に挙げた項目を効率的に、そして良い印象を与えるように話すにはどう工夫すればいいのでしょうか。

方法1:声を確認する

まずは口を動かしてはっきりと話しましょう。特に就職の面接の場合、自己紹介文を作製して読み上げ、携帯のアプリなどで自分のしゃべりを録音して、どう聞こえるかチェックしてみることをお勧めします。 というのは、人間は、普段自分で聞いている声と人が聞いている声は違うからです。録音することで「他人に聞こえる声」を確認し、声の高さや大きさを調整しましょう。

方法2:はっきりと話す

自分のしゃべりを録音した時は、話し方もチェックしましょう。歯切れよく話していますか?口を動かしていますか?自己紹介は「聞く人」のためのものです。はっきり聞き取れるように話しましょう。

方法3:顔を上げて姿勢良く

特に学校など多数の人相手に自己紹介をするときに、意外に忘れがちなのが「顔を上げる」と「姿勢良く」です。大勢に話すとき、人は油断しているとなんとなくうつむきがちになってしまいがちになります。 特に自分が内向的な性格だと感じている人は要注意。人から顔をそらすことが癖になっていることがあります。しっかり顔を上げて相手や周りを見ましょう。 また、背が丸まっていると声が出づらいので、はっきり話すためにも、顔を上げて姿勢よく話しましょう。

方法4:笑顔

自己紹介するときには、できれば笑顔を作りましょう。ちょっと口角をあげるだけでもいいのです。どうこういっても、人は見た目で判断します。むすっとしていたり、口角が下がっていたり、眉間に皺が寄っていては良い印象を与えることはできません。 緊張してしまう、それが相手に伝わってしまうのはまったく問題ありません。ただ、ちょっと表情を意識するようにしましょう。これは普段から笑顔を作るように意識しておくと、本番が楽です。

方法5:相手を見る

自己紹介の時、相手が複数いる場合は何となくその全体を見回しましょう。一対一の場合には相手の目か、目と鼻の間くらいの高さをしっかり見ましょう。前項の「顔を上げる」もそうですが、こうした仕草によって「あなたにちゃんと話しかけていますよ」ということを行動で示すのです。

方法6:語尾に注意

一文話してしまうと、その終わり頃には次に話すことに頭がいって、語尾がいい加減になったり、あいまいになったりしがちです。文章は最後までしっかり、はっきりと話しましょう。それに、語尾が明確だと、しっかり話している印象を与えやすいのです。

方法7:自分のペースで

学校などの自己紹介は、わかりやすさに配慮しつつも、いっそ気楽に自分の普段の話し方で話してみましょう。自己紹介は「あなた」を知ってもらう場です。ほどよく自分のペースで話すことは「こういうペースの人なんです」という自己紹介そのものになります。 就職の面接の場合はよりきちんと話す必要があります。ですが、その場合でもできるだけ自分が話しやすいような言葉、言い回し、文章の順番を選ぶようにしましょう。いくつか文章を作って実際に話して、どうすれば話しやすいか、研究してみることをお勧めします。

自己紹介で注意すべきポイントとは?

「何を言うか(自己紹介の項目)」と「どう言うか」についてお話ししてきました。では次に、やってはいけないこと、注意点についてお話しします。自己紹介のポイントは「淡々と装飾せず事実を伝える」です。それに反するようなことが注意点になります。

注意点1:身だしなみに注意

基本中の基本ですが、意外に忘れがちなのが「身だしなみ」。必要以上におしゃれする必要はありません、シンプルで清潔な身なりをすることを心がけましょう。

注意点2:ひねらない

自己紹介は「相手」が基準です。自分がかっこいいことを言うための場ではありません。相手に印象づけようとして無理に冗談を入れるなどのことをせず、シンプルに自分のことを伝えましょう。

注意点3:自慢をしない

自分が有名校の出身や大きな会社に所属することを強調する、部活などの功績を「こんな凄いことをしてきました」というように伝える、凄い人脈がある、そうした「自慢」は決してしないようにしましょう。相手を見下しているような悪印象を与えます。 また、あなたが自慢になると思っていることが、その会社や学校ではまったく通用しないこともあります。その場合には更に自分の評価を下げる結果となってしまいます。 たとえば就職の面接や就職の自己紹介の時、有名大学の卒業であったとしても、「○○の卒業です」とだけ淡々と伝えましょう。「こんな大学の卒業生なんですよ!」「この企業には先輩がたくさん入っていて~」などというアピールは止めましょう。

注意点4:ネガティブ発言をしない

日本人は自己卑下が美徳とされていますが、自己紹介では止めましょう。人の愚痴を聞いたとき、気分が落ち込みますよね。それと同じく、「~ができなくて」「たいしたことはないんですが」等々の言葉は、よほど上手くいわない限り悪い印象しか与えません。原則として避けましょう。

注意点5:誇張やウソを言わない

当たり前の話ですが、自己紹介は等身大の自分(の情報)を知ってもらう場です。自分の経歴や人脈について誇張をしたり、ましてやウソをつくのは止めましょう。あとから事実を知られた場合、あなたの評価や信用度がガタ落ちになります。 それに、事実より大きく語っているときには何となく人に伝わり、うさんくさい印象を与えてしまうものです。自分を大きく見せることも、小さく見せることも止めましょう。

注意点6:「お願い」をしない

「私はこういう人ですから配慮してください」「サポートをお願いします」など「してください」系はNGです。「お願い」を伝えること自体がNGになります。何故なら繰り返すように自己紹介は「相手がどう思うか」がすべてだからです。 よく知りもしないうちから頼み事をされて良い気分になる人は余りいません。何よりネガティブな印象を相手に与えかねません。弱点や欠点について触れるにしても「新しい仕事などで分からないことが多いですが、一生懸命頑張ります」など、能動的に自分が行動することを伝えましょう。 もしいうとするならば、余談的なこと、たとえば「ここには引っ越してきたばかりなので、買い物スポットなどを教えてください」くらいに止めておきましょう。

自己紹介で使える項目・例文7個【面接・職場・学校】

何を、どう話すか、そしてその注意点についてお話ししてきました。とはいっても自分で一から考えるのはなかなか難しいですよね。そこで以下、使えそうな例文を上げてみました。上に書いたことに気をつけながら、自分流にアレンジしてくださいね。

面接での自己紹介で使える項目・例文3個

まずは就職などの面接で使える自己紹介です。こうした面接では自己PRの時間が別に設けられている場合もありますので、「自己紹介」に絞った例文をご紹介します。 ただし、たとえ自己PRの時間があったとしても、自己紹介は自己PRの前振り的な位置づけになりますから「自己紹介の項目に最低限入れるべきもの」をきちんと入れて話しましょう。

例文1:就職の面接の場合(大卒、専門学校卒)

無藤礼子と申します。姓のムトウは「藤が無い」と書きます。滋賀県の○○大学○○学部の4年生です。最近の児童虐待のニュースをきっかけに子供の教育に興味を持ち、大学では児童心理を専攻しています。児童福祉ボランティアサークルにも参加し、実際の現場も経験しました。 こうした学びや経験を踏まえて、こども心理アドバイザー資格を取得しています。大学で学んだことを生かし、子供の環境をよりよくするのに尽力したいと思います。 どうぞよろしくお願いいたします。

例文2:就職の面接(高卒)

○○と申します。○○高校の出身です。私は高校時代、吹奏楽部に所属していました。楽器はフルートです。 吹奏楽は楽に楽器を吹いているようにみえますが、しっかりした体力と筋肉などの身体作りが必要です。それに、合奏ですからチームワークも必要になります。そこで、コツコツと努力すること、チームワークでのコミュニケーションを学びました。 学校での勉強では社会が好きでした。特に資源エネルギーについては興味があります。それでソーラーパネルを研究している御社で更に勉強したいと考えました。 よろしくお願いいたします。

例文3:転職の面接の場合

○○○○と申します。本日はよろしくお願いいたします。 私は3年間、○○社にてマーケティング、特にWebマーケティングを担当してきました。自社のWebサイト、SNS等における売り上げへの影響を分析し、改善を重ねることで、過去10年伸び悩んでいた売り上げを10%上げることができました。また、仕事をしながらIMA検定、日本マーケティング検定1級も取得しています。 今回は同じマーケティングとはいえマーケティングリサーチ業務への挑戦となります。前職での経験を活かし、御社に貢献したいと思います。よろしくお願いいたします。

職場での自己紹介で使える項目・例文2個

次は転職や異動などに伴い、職場で挨拶するケースでの例文をご紹介します。 上司、先輩、後輩含め、これから一緒に働く人たちに対する自己紹介ですから、面接ほどではないにしても第一印象が大切になります。「自己紹介の項目に最低限入れるべきもの」の項目を意識しつつ、よろしくお願いしますという気持ちを込めて丁寧に挨拶してください。

例文1:就職自体が初めての場合の例文

初めまして。本日入社しました○○と申します。出身は○○県で、地元の○○大学を卒業しました。 大学では分子生物学を専攻して、特に睡眠覚醒制御について研究しました。おかげで、自分が不眠気味になりました。今年は就職活動が非常に厳しかったのですが、自分の研究や経歴を生かせるこの○○社に入社できたことは大変嬉しく思います。 もちろん、自分の専攻にとらわれることなく、色々な角度から仕事を学びたいと思います。一日でも早く業務に慣れて、会社に貢献していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

例文2:転職などの場合の例文

初めまして、ただ今ご紹介いただきました○○○と申します。 元の出身は出雲大社で有名な島根県です。大学から東京に出てきて、○○大学○○学部を卒業しています。趣味は写真でして、特に山の風景が好きです。休みにはトレッキングに出かけて写真を撮っています。 前職は病院でソーシャルワーカーをしていました。介護や生活保護など、社会的弱者に関わる問題を色々学ぶことができました。前職での経験を踏まえて、新しいこともしっかりと学んでいきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

学校での自己紹介で使える項目・例文2個

例文の最後に、学校で使える自己紹介の例文を紹介します。 学校での自己紹介、つまり職場以外の自己紹介では「自己紹介の項目に最低限入れるべきもの」の項目にガチガチにとらわれる必要はありません。「自己紹介で好印象を与える方法」と注意点だけを守れば大丈夫です。むしろ、自分のペースでのびのびと自己紹介したほうがいいかと思います。

例文1:大学や専門学校

初めまして。○○と申します。出身はうどん県こと香川県で、高校は○○校です、といっても皆さんご存じないかもしれませんね。趣味は読書と散歩です。ぶらぶら歩いて、本屋やカフェでのんびりするのが好きです。本は村上春樹の大ファンです。 高校でもインドア派で、文芸部に所属していました。活動といったらみんなで集まって好きな本を色々読んで、楽しく過ごしていました。 大学では、まずは新しい本屋やカフェの開拓と、もちろん真面目に勉強もしたいと思います。○○学には前から興味があったので、どんなことが学べるか楽しみです。よろしくお願いします!

例文2:高校や中学

初めまして。○○といいます。名前の漢字は○○です。○○中学から来ました。電車に乗って通うのは初めてで、通勤列車がこんな煮込んでいるのにびっくりしました。 部活はテニスをしてました。大坂なおみ選手が日本人初四大大会制覇したときは本当にすごかった!感動しました。 あと、好きな食べ物は○○屋のクリームパンです。嫌いな数学を勉強するときはいつも買ってます。性格は明るいっていわれますけど、本人的には人見知りするタイプです。○○中学から来た人はあまりいないので、この機会に友達を増やせたらって思います。一年間、よろしくお願いします!

最初の関門を突破しよう

自己紹介のポイントは、①「伝えておくべき項目」を、②「相手目線で」考え、③「自分が言いやすいように」工夫すること、この3つです。②と③を忘れやすいので、気をつけましょう。 逆にいえばそれだけなのです。相手に印象づけようとして無理に冗談を入れたり、ひねった物言いをしなくてもいいのです。まずは型どおりに作ってみて、そのあとそれを読み上げて自分が言いやすいように調節をする。それでまずはきちんとした自己紹介ができます。 例文を参考に、工夫してみてくださいね。そもそも話すのが苦手な人は、下記の記事も参考にしてみてください。

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