心が荒むとは、ストレスなどで悩み、不安やイライラした気分により精神的に不安定になる状態をいいます。嫌なことがあるときに、マイナスな考えが心に沸いて抜け出せなくなることはありませんか? 心が荒むことを自覚することで、対処法は見つかりやすくなります。
ストレスで心が荒む…
仕事や恋愛、日常生活で嫌なことがあると、その後もずっと思い悩んでしまうことはありませんか?クヨクヨした気分から抜け出そうと思っても、悩み続けてしまうこともありますね。今回は心が荒む人の特徴・性格と原因、心が荒んだ時の対処法についてまとめます。
心が荒むの意味とは?
心が荒むとは、どういうことでしょうか?日常生活で何か嫌なことが起こったときに、すんなりと受け流すこともできれば、そうでないこともあります。嫌なことを忘れられず、ずっと思い悩んで心が不安定な状態になっていることを心が荒む、といいます。
心が荒むの読み方
荒むは「すさむ」と読みます。あらむ、ではありません。荒むという言葉は、心のほかにも使われます。例えば「身を荒む」は、身体を苦しめること、「雨が降り荒む」雨の勢いが増すことを意味します。それまでの整った状態が乱れるようなことを意味します。
心が荒むの使い方・例文
ここでは2つの例文を挙げます。まずはひとつ目。「頑張りが認められずに、仕事をクビになって心が荒んでしまった」。ここから読み取れるのは、仕事に関して努力をしてきたのに、思い通りの結果が得らなかったこと。 そして、達成感を得られず、解雇されたあともショックから抜け出せずにマイナス思考になってしまっているということです。非常に大きなストレスを受けて、その後も引きずっているという状態です。
2つ目の例文は「親と意見がかみ合わず、親の言いなりになっているうちに心が荒んだ」というものです。この例文からは、親の意見を受け入れて生活することが、心に重くのしかかっており精神的に参った状態になっているということが窺えます。 身近な関係の人との関係でもストレスは生じます。そして慢性的に持続するストレスでも、徐々に心が荒んでしまうということがあるのです。
心が荒むの類語
心が荒むに似た言葉に、「精神を病む」という意味合いの言葉があります。精神を病むというのは、具体的には①心の病気になること、②理性を失うこと、心が壊れてしまうこと、の2つに分けられます。精神疾患になるだけではなく、考え方の変化を意味しています。 「精神的に来る」という言葉も近いです。こちらは①心が病んで、心理的なバランスが崩れてしまうこと、②心がグサッと傷つくこと、耳にもしたいと思わないようなこと、という意味合いがあります。心が堪える、とも似ています。
心が荒むの英語表現
英語ではget wildまたはgrow wildとなります。My heart hurts.(嫌なことがあり心がつらい)、I‘m tired of …(…で心が疲れた)も参考にしてください。数多くの「心が荒む」という意味合いの表現の中から、自分に心理に近いものを選ぶとよいでしょう。
心が荒む人の特徴・あるある
心の荒む人はどのような特徴があるでしょうか。大まかにいうと、感情が豊かで、まじめで努力家な人に多い傾向があります。ここでは心が荒むひとの特徴を7つ紹介します。
特徴1:精神的に不安定な側面が見られる
例えば仕事中、昨日は元気がよかったのに今日はなんだか元気がないとか、さっきまでは明るかったのに、今になったら表情が暗くて仕事が進んでいないように見える、という、感情の変化が分かりやすい人がいます。 逆にあまり感情の変化がみられない人は、嫌なことがあっても考え過ぎず、ひとつのことに拘らないで次の仕事に打ち込みやすいという特徴があります。しかし、心が荒む人というのは、ずっとそのことを考えてしまい、なかなか脱することができなくなるという特徴があります。
特徴2:自尊心が高い
プライドが高ければ、失敗事や、なにか自分の思うような結果にならない場合に、イライラ感が生じやすくなります。イライラした気持ちというのは、不思議とそのあとに落ち込んだり、クヨクヨしたりという感情に移りやすいものです。 仕事でも、人間関係でもやはり人は何らかのプライドを持って過ごしていることでしょう。しかし、プライドが高いとどうしても、達成感を感じられず、精神的に不安定になって落ち込みやすくなりがちです。
特徴3:高い理想を追求している
自分に対する理想(プライド)だけではなく、他人もこうあってほしいとか、こういう未来が来てほしい、などの理想が高すぎる人も、現実とのギャップに悩んでしまい心が荒みやすいといるのではないでしょうか。 世の中は自分の思い通りにいかないことは多いものです。その度に、上手くいかなかったことを不満に思いながら行動をしている人は、周囲から見ると「また不機嫌になってる」と思われ、心が荒みやすい人と思われてしまいます。
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特徴4:とても努力家であるが他人と比べがち
真面目に生活や仕事をしている人の中には、真面目にやってきたのに上手くいかないことで、達成感を感じられず、だんだんと心が荒んでくる人もいます。 自分はきちんとしているのに、と思うと同時に、他人はきちんとしていないのに成功している…と比べてしまう人もいることでしょう。他人からすれば、なんでそんなことを思うんだろうと疑問に思ったり、勝手に比べられて困惑したりします。
特徴5:マイナス思考でいつも反省している
反省はとても大切な過程ですが、自分の言動を顧みすぎて、悪いところばかりに目を向けてしまう人は心が荒みやすいといえます。反省は、やはり自分のいいところも認めるべきです。いつも反省して悪く考えがちな人も、心が荒む人の特徴を持っているといえるでしょう。
特徴6:悪口ばかり話している
一般的な社会人であれば、時には陰口を言うことはあるかもしれませんが、それほど頻度は多くないものです。しかし、あまりにも悪口や陰口の多い人は、周りの人からすると「心に闇を抱えているのかな」と心配されます。 心の中には苛立ちだけではなく、被害妄想や、周囲の人に気持ちを分かってもらいたいという必死な気持ちがあるのかもしれません。感情表出がコントロールできないことで、本人が意図せずにピリピリした雰囲気を醸し出してしまい、周囲から人は離れていってしまいます。
特徴7:趣味や楽しみがない
嫌なことがあっても、ストレス発散する方法があればそこまで深く思い悩むことはありません。しかし、いつも心が荒んでいる人というのは、ストレスがあるのと同時に、そのストレスをうまく解消できずに、表情が暗く見えてしまいがちです。 金銭的な余裕がないという人も、ストレス発散するための環境に恵まれにくく、心が荒みがちです。また、お金がないということは、やはり生活のすべてにおいて不安が重くのしかかりやすいものです。
心が荒みやすい人の性格
心が荒みやすい人というのは、ストレスがあったときに上手く対応できないでいます。それは、その人の感情処理の方法に問題がある場合もあれば、環境や金銭面などの社会的な原因があることもあります。ここでは、心が荒みやすい人の性格に限定して説明します。
性格1:忍耐強い
困ったこと、嫌なことがあった場合に、他の人に依頼したりせず、自分で責任を持とうとする性格の人のことです。頼もしくも見えるかもしれませんが、実は悩みを自分の心に押し込み、表現できずに苦しんでいる可能性があります。
性格2:気持ちの切り替えが苦手
ストレスを心の隅に置き、切り替えて別のことができれば心は荒みにくくなります。しかし、ずっと1つのことに拘ってしまい、考え込んでしまうと心は荒んでいきます。気持ちの切り替えが苦手な人は、心の中の世界に閉じこもってしまいがちでもあります。
性格3:プレッシャーを感じやすい
仕事でも勉強でも、根が真面目な人はとにかく責任を感じ、周りの視線を気にしてしまいがちです。緊張感が強いと心は疲れてしまいます。ほどほどのプレッシャーがいいのですが、本当にまじめな人は「手を抜く」ということ自体も難しいのかもしれません。
性格4:被害者的な思考を持っている
被害的に物事を捉えてしまう人も、心が荒む傾向にあります。本来ならば気にしなくてよいことまで、自分のことと重ね合わせ、悪いふうに思ってしまうのです。相手のことを想像しすぎるのではなく、主体的に物事を考えられるよう考え方の癖を修正していくことが必要です。
性格5:人の言葉に傷つきやすい
他人から声をかけられたとき、言葉の端にひっかかり、心にモヤモヤした気持ちを抱えやすいという人はいませんか?自分では、聞き流せばいいと本当はわかっているため、神経質と思われたくないためモヤモヤを人に話すこともはばかられることもあると思います。 傷つきやすい心は、その感情を消化しないうちに、次の言葉によりさらに傷つけられることもあります。感受性が豊かであるというメリットもあるのですが、本人にとってはデメリットが辛いのです。
心が荒む原因とは?
生活している以上は誰でも何らかのストレスや悩みがあるので、心が荒みがちになることは異常ではありません。心が荒むことがあれば、原因を解消して生活を送ってもらいたいのですが、どうしても原因が大きいときには逃げたりして自分を守ることも必要だと思います。 以下には、心がすさむ原因について、生活編、仕事編、恋愛編の3つに分けてまとめました。心が荒むとき、もしかして何か原因はないか?と知ることは、解決策を考えたり、自己を見つめ直す上でも大切なことです。参考にして下さい。
心が荒む原因【生活編】
心が荒ぶという経験は、さまざまな場面で起こりえます。この生活編では、金銭的なものや、家族の問題についてまとめました。
原因1:金銭的余裕がなく貧乏な生活を強いられている場合
貧しくても明るく生活を送ることはもちろんできます。しかし悲しいことに、例えば寡婦家庭は母子の愛着形成が、他所の家よりも不十分である割合が高いといいます。親にとっても、貧しいことにより、経済的な不安から情緒的にも不安定になることがあります。 また、逆の見方をすれば、情緒的に不安定だったり、精神的に成熟できていない親が、安定した収入を得られない状況もあることでしょう。そのような場合は養育者の心が荒むだけではなく、子の発達心理にも影響し、心が荒みやすくなります。
原因2:金欠になってしまった場合
急にお金に不自由になれば、初めは焦ったり悩んだりし、徐々に不安が募り、悩みが深くなっていきます。さらに、金欠の状態がしばらく継続した場合も、やはり不安感は募ってしまいます。金銭面の不安は、日常生活や将来の構想にも大きく関わるため、心理に深く影響します。
原因3:家族のライフイベントに適応できない場合
例えば、子供が進学のために親元をはなれることになった場合を考えます。進学はおめでたいことではありますが、進学に向けて、新しい住居の準備や、きちんと生活できるのか、勉強はついていけるのか等という不安な親心が生じることでしょう。 また、子が居なくなる寂しさと、更年期障害が重なって空の巣症候群のような、抑うつ的な思考になることもあります。家族それぞれのライフイベントは、どんなに嬉しいイベントであったとしてもある程度のストレスが生じやすいものです。
原因4:病気やけがの発生
何らかの病気が発症したり、突然の大ケガなどによっても、心は動揺しやすくなります。周囲のサポートが充分あればよいのですが、うまくサポートが回らない場合は不安が募り、心が荒むきっかけとなります。
原因5:火災や自然災害の被害にあった場合
火災や地震、洪水など、突然の生活の危機も心が荒む原因となります。生活環境や、経済不安、将来自分たちがどうなるのかという漠然とした不安は、すぐに解消できるものではありません。 研究では、自然災害により子どもから高齢者まで、多くの人に精神的な問題が生じるとされています。具体的にはPTSDのほか、不眠や、身体に症状が現れる心身症の発症等があります。
心が荒む原因【仕事編】
社会人は仕事において、長い時間を拘束されたり、責任を与えられたりします。やりがいとして前向きに仕事をこなせれば良いのですが、ときには心が荒むほど大変なこともあると思います。ここでは仕事において心が荒む原因を3つ述べます。
原因1:職場のいじめにあった場合
社会人でも、人が集まればいじめは発生しやすいものです。いじめの内容は稚拙なものから複雑なものまで様々で、職場での立場や、給与を貰うという責任感との板挟みで悩みながら対応しなくてはなりません。とても忍耐の必要なことです。
原因2:職場での立場と重圧
人によってストレス耐性は異なります。人をまとめることが苦手な人には、人に指示を出すような作業は悩みの種でしょうし、たくさん頑張って昇進したいと希望する人にとっては、簡単な作業ばかりだとストレスになります。個人に合わせた仕事の量や、プレッシャーがあるのです。
原因3:休日や休憩時間が少ない場合
人間が効率的に仕事をこなすには、適切な休憩時間が必要です。なぜなら、疲労や、精神的な休息は、作業への集中力ややる気に繋がるからです。同様に、休日が少なくてストレスに感じている場合も、仕事への意欲を見出だせなくなり、心が荒む原因となります。
原因4:就職がうまくいかない場合
自分の希望する会社に入社できなかったり、正社員になりたいけれど、希望が叶わずいつまでも非正規雇用のままであったりすると、やはり心が荒む原因になります。人は一定のやりがいを求めて仕事をしています。やりがいを見いだせないことは辛いのです。
原因5:定年退職後の不安
定年後も働き収入を得たいとか、生きがいのために働きたいという人が増えています。しかし高齢者の採用はまだ少ないことが多く、給与が少ないという場合もあります。更に、身体の衰えを実感することにより、心が廃ることがあります。老年期のうつ病も注目されています。
心が荒む原因【恋愛編】
恋人との関係でも心が荒む経験をした人はいるのではないでしょうか?密接なつながりを持つ2人の間だからこその悩みというものがあるはずです。ここでは恋愛において心が荒む原因を3つ述べていきます。
原因1:孤独を感じている場合
恋愛を成就したいのに上手くいかないという人は、きっと自分なりに何か努力をしてきいるにもかかわらず、それでも満足する結果が得られないのだと思います。そして焦りや不安、自信の喪失などに悩まされるのです。
原因2:浮気をされた場合
信頼している恋人から裏切られたら、とても悲しくなったり、悔しい思いをすることでしょう。人によっては、夜も眠れなかったり、涙が止まらなくなったりして何日も心が荒むと思います。さらに、場合によっては、同棲や婚姻の解消などの重大な決断に迫られるかもしれません。 その場合はとてもストレスが大きいので、結論を急ぎ失敗しないように注意します。さらに、周囲の人の助けも借りながら自分の精神を守っていく必要があります。
原因3:パートナーと理解しあえない場合
恋人同士とはいっても、やはり人間ですから、価値観までは分かり合えないこともあるでしょう。2人の間で話し合ったり喧嘩をするなど、理解しようと努力する過程にもストレスは付きまといますし、話し合っても解決できず、将来への不安を抱く人もいるかもしれません。
心が荒んだときの対処法7つ
ふと気になったことが、だんだんと大きなものに変化するということは誰にでも起こりえることです。その場合、考え方を変えるという練習をすれば、少しずつ楽になることがあります。ここでは心が荒むときに楽になるための方法についてまとめました。参考にしてください。
対処法1:「不安」を認める
心が荒むとき、こんなことを思っていてはいけない!と考えると、結局は自分を追い詰めてしまうことがあります。つまり、不安に思う気持ちを、拒否しているのです。心が荒むのは、人間にとって当然の反応ですから、無理に消し去ろうとしなくてよいのです。 では、どうしたら楽になれるか?例えば、「心が荒んでいるのは、これは仕方のない反応だ」と認めましょう。心が荒むのは、自分なりに努力してきた結果です。結果、今回はうまくいかなかったけれども、こういうときもあるさ、くらいの考え方をしましょう。 「悩んでるときに、そんな楽観的な考えなんてできるわけがない」と考える方もいるでしょう。確かに、初めは難しいのですが、少し訓練をして続けてみると、自然と考え方の癖がついてきますので試してみる価値はあります。ちなみにこれは認知療法のひとつです。
対処法2:完璧を目指さない
真面目で努力家な人は、結果が完璧でないと不満に思うことがあると思います。しかし、社会において完璧に物事を達成するというのはとても難易度が高いのです。ただ、それでもずっと完璧を求めてきた人は、それまで達成感を人一倍うれしく感じてきたのでしょう。 完璧を求めるということは、とても緊張することだと思います。少しでも間違いが生じると、上手くいかないのではないかとドキドキします。そして、それが本当に失敗してしまったら、人一倍悔しい思いをしてしまうのではないでしょうか。
そこで反省しすぎたり、苛立ちから心が廃る状態になるのであれば、生きることがとても辛いように思えます。真面目過ぎて困っている人は、自分が完璧主義でないか?そのために心が荒むのではないか?と、自分を見つめなおしてみてください。 自分の考えを理解したら、その後に「できる分だけ頑張ろう」という方向に、考え方の癖を修正するとよいのです。初めは意識しながら修正していても、いずれ自然と楽に考えやすくなります。そうしているうちに心が荒む経験も少なくなってくることでしょう。
対処法3:周りと自分を比べ過ぎない
自分だけ結婚できないだとか、自分だけ昇進できないなどの不安は、自分と周りの人を比較することから生まれる感情です。そして、自分は将来どうなるのだろうかという焦りも生じます。このように心が荒む状態は、人として当然の反応です。 周りと比べて心が荒むときは、急いで解決方法を見つけようと考えがちですが、そのような状態では正しい結論は出せません。しっかり自分の将来を考えたいのであれば、心が穏やかになるまで後回しにしましょう。心が荒む間は、悩み過ぎずに、自己を客観視すると良いとされています。 「今、こんなことに悩んでるのね」と理解することができれば、次にどうすればリラックスできるか考えて行動を起こすことができます。そして落ち着いた時に、あのときこんなことで悩んだと思い出して、冷静に考えることができるようになります。
対処法4:嫌な仕事への対応のポイント
ここでは職場において、仕事を任されることに対しての対処法について説明します。「嫌な気持ちを減らす」ことを重視して心が荒む原因を作らないことがポイントです。
①はっきりと断る
嫌な思いをしないためには、断る勇気も大事です。いやいや引き受けてしまうと、仕事中ずっと「何でこんなことしなきゃならないの」などと被害的な思考になり、心が荒むからです。よっぽどのストレスになり、自分の力では無理と思うならば、断りましょう。
②任されたら無心で仕事を終わらせる
引き受けてしまった仕事は、悩むことを諦めて、何も考えずに終わらせましょう。なぜなら、考えれば考えるほど、心が荒む原因になるからです。仕事が終わったら、すっきりした気持ちで帰宅して、それから自分にご褒美をあげるのもいいかもしれません。
対処法5:孤独を楽しむ
家族や恋人と、心理的に距離を感じて孤独な気持ちになり、心が荒む思いをしている人もいることでしょう。例えばとても寂しくて、誰かとつながりを持ちたいけれど、つながりを持てずに悲しくなってしまうということが考えられます。 孤独がつらい人は、自分は孤独で寂しい存在であると思い込んでいませんか?自分で自分にレッテルを張ってしまい、自らを追い詰めていませんか。世の中には孤独な時間を楽しんでいる人はたくさんいます。ゲーム、ドライブ、グルメなど、楽しいことや趣味を見つけましょう。
対処法6:睡眠をとって夜を楽に過ごす
夜になると、つい深く考え事をしやすくなりませんか?ベッドの中でふとストレスを思い出してしまったり、心が荒むことに耐えられずお酒を飲んで過ごすという人もいるかもしれません。 夜間は、夕方は、一日の疲れがたまってきている時間帯です。そのため、思考回路も疲れてきており、普段以上に悲しみや寂しさなどの感情が起こりやすいとされています。夜間に悩みを思い出したり、涙が出てきてシクシクとなってしまうのは、脳が疲れているためです。 改善策としてはしっかりと睡眠をとることです。注意したいのが、アルコールは睡眠の質を低めてしまうということ。できればアルコールは週末のお楽しみにし、悲しみを癒すための手段にしないようにしましょう。
対処法6:自分をねぎらう
大変な仕事を引き受けたり、日常生活において大きなハプニングが発生した場合、あなたは自分をねぎらっていますか?自分をねぎらうよりも多いのは、「なんでこうなるの」という後悔や、反省なのではないでしょうか。 つい後悔にさいなまれたりしがちですが、自分の行動を思い起こしてみれば、その時は必死に解決しようと、もがき苦しみ、努力したのではないかと思います。自分のしたことを良い方向に評価し「大変だったけどよくやった」と認めましょう。 自分を肯定することで、少しでも前向きな気持ちになれます。そして、プラス思考のまま「では、次はどうしたらうまくいくかな」と自分に提案してあげましょう。そのほうが建設的で、将来の役にも立ちます。
対処法7:ときにはストレスから距離を置く
恋人の裏切り、親子喧嘩、職場のいじめ…どうしても辛くて苦しく、心が荒む状態が続くときには、距離を置くという方法があります。心理的な距離でも、物理的な距離でもかまいません。 人生は常にストレスと隣り合わせですが、心が荒む状態を放置しておくと心が不健康になってしまいます。自分の心は、自分にしか理解できません。どんなに親しい人でも理解できないのです。そのため、自分の心を守るには、自分が行動を起こしましょう。 人生は一本の道ではありません。分かれ道もあれば、蛇行もしていて、それは個人により全く異なります。ただまっすぐな道だけが正しいのではないのです。困ったときには客観的な視点から、自分と周囲を見回してみましょう。
自己を振り返れば解決策が見えてくる
心が荒むときは、結論を急いだり、なんとか悩みを断ち切ろうとする必要はありません。今の自分はこういうふうに考えていると客観的に見つめなおしましょう。そうすれば考え方の癖に気づいたり、どうしたら心が楽になれるかの対処法も見つけやすくなります。