最近は瞑想などの精神統一が注目されています。精神統一というと難しそうですが、方法やコツが分かれば意外と簡単にできるのです。精神が安定し、集中力もアップします。精神統一の効果や精神統一のやり方やコツなどをご紹介します。精神統一を生活に取り入れましょう。
心が落ち着かない時、あなたはどうしていますか?
理由がわからないけれど、なんとなく心が落ち着かないそんなことは時々あると思います。そんな時は、精神統一を行うのがおすすめです。 精神統一の意味や効果、やり方など見ていきましょう。精神統一のコツや本格的にする場合の習い事などもまとめてみました。
「精神統一」の言葉の意味とは
精神統一は難しそうな割によく聞く言葉かもしれません。しかし、正確な意味は意外と分かっていないのではないでしょうか?「精神」と「統一」を繋げた言葉ですから、精神を1つのことに向けて統一することです。 つまり、1つのことに精神を集中するという意味になります。精神を集中させるという以上の意味はありません。ただし、「目的のために精神統一を図る」など何かの目的のために集中するという使われ方をすることが多いです。
精神統一の類語
精神統一の類語は「一意専心」や「一心不乱」、「精神一到」などがあります。一意専心は1つのことに意識を向けて、そのことのみに集中することを表します。また、一心不乱は1つのことに心を向けて、心を乱さないという意味です。 精神統一に比べると1つのことに取り組むというニュアンスが強いですが、意味はあまり変わりません。精神一到は精神を1つのことに集中させて取り組めば、成し遂げられるという意味です。 「精神一到何事か成らざらん」という中国の諺が由来になっています。1つことに全精力を注ぎ決めばどんなことでもできるという意味で、精神統一と似ていても意味は明らかに違います。
精神統一の英語表現
精神統一は英語にする場合、「mental concentration」や「concentration of mind」 などと訳されます。単語は違いますが、基本的に精神を集中させると意味で訳されています。 しかし、場合によっては「psyched」のように1つのことに集中して、ワクワクしている状態を精神統一したと訳す場合もあるようです。日本語の精神統一と少し違うような気もしますが、一概に違うとはいえないのが面白いところでしょう。
精神統一で得られる効果とは
精神統一を行うことでどんな効果が得られるのでしょうか?精神統一を行うことで集中力を高めることが可能です。目の前のことに集中できるので、仕事などの生産性は確実に上がります。 また、精神統一を行えば気持ちをリセットすることが可能です。嫌なことがあるとその気持ちを引きずって、ずっと嫌な気分になることは少なくないでしょう。 しかし、一つのことに没頭して精神統一すれば、気持ちをリセットできます。嫌なことの記憶は消せませんが、精神統一を行うと気分を変えて前向きになれるのです。
今まで気づけなかったことに気づくことができるようになります。精神統一をするようになると、今までとは違ったアイディアが浮かんでくるようにもなるのです。 また、精神統一ができれば精神が安定した状態になります。精神統一のために人が行うことは様々です。しかし、好きなことに没頭している人はどんなことをしていても、リラックスして気持ちは落ち着いているものです。 精神統一を行うようになると、普段から精神が安定した状態が増えます。落ち着いた正確になれるのです。
今すぐできる!簡単な精神統一のやり方
精神統一というとなんとなく難しいと考えそうです。しかし、1つのことに集中すればいいので、堅苦しく難しく考える必要はありません。 人によっては意外な方法で精神統一しています。簡単にできる精神統一のやり方についてご紹介します。
やり方1:ウォーキング
ウォーキングも精神統一するのに有効です。「歩行禅」という言葉がありますが、ただ歩くこともやり方次第で仏教の修行になります。ウォーキングをすることで、1つのことに集中して精神統一ができるのです。 精神統一するには、一定のペースで歩くことが大切です。速く歩く必要はなく、むしろゆっくりと歩いた方が精神統一には向いています。 単純に歩くだけで、嫌な気持ちが消えてくるので心を落ち着ける効果があります。歩く際の体の状態に意識を向けるのも、精神統一するには有効な方法です。
やり方2:瞑想する
簡単に精神統一するには瞑想も有効な方法です。瞑想は多くの成功者がしていることでも有名でしょう。スティーブ・ジョブズがしていたことやGoogleの社内研修に取り入れられていることでも話題になりました。 瞑想というと難しそうなイメージがありますが、座って目を閉じて、深呼吸をするだけでも瞑想になります。1日に1分でも効果があるといわれているように、瞑想は意外に簡単に行うことができるのです。 自分の呼吸を数えるという瞑想もあります。瞑想に関する書籍も多く出版されていますし、詳しく知りたい人も簡単に情報が手に入る時代になりました。
やり方3:塗り絵をする
塗り絵をすることでも精神統一ができます。塗り絵というと子供のものというイメージが強いかもしれません。しかし、大人の塗り絵がブームになっており、浅田真央さんがインスタグラムに塗り絵をアップしたことでも話題になりました。 塗り絵はどの場所にどの色を塗るかということ以外に、ほとんど何も考えません。単純な作業に集中できるため、精神統一が簡単にできるのです。 マンダラを扱ったマンダラ塗り絵や自律神経を整える塗り絵といった書籍も出版されており、大人でも塗り絵をしやすくなったといえます。
やり方4:ゼンタングルをする
ゼンタングルは、単純な模様を描くだけで瞑想のような効果が期待できます。ゼンタングルはゼン(禅)とタングル(模様)から作られた言葉で、単純な模様を組み合わせて、キレイなアートを作るものです。 禅を意識して作られているように、ごく単純な模様を組み合わせることでアート作品が完成するのがポイントです。余計な思考をせずに単純な作業を繰り返すことになるので、自然と精神統一ができます。 ゼンタングルの情報もネット上にありますし、書籍も販売されているので取り組みやすいです。最終的に1つの作品になるという意味でも達成感があります。
やり方5:小説や漫画を読んでみる
本を読むというのも精神統一には向いています。ただし、あまり難しい本は向いていません。小説を読むというのは、現実の世界を離れて物語の世界に入っていきます。 次はどんなことが起こるのかと集中して、読んでいけば自然に物語の世界に没頭することができます。同様に漫画も物語の世界に没頭できるので、精神統一にはおすすめです。
上手に精神統一を行うコツ
精神統一というと特別な方法があると考えがちですが、驚くほど簡単なことで精神統一になることもあります。また、人によっては、意外な方法が精神統一している場合もあるのです。 しかし、精神統一を上手に行うにはコツがあり適当にやろうとしても、なかなかうまく精神統一はできません。精神統一のコツについてまとめてみました。
コツ1:呼吸を整える
精神統一するには呼吸を整えることが重要です。呼吸は精神状態に深い関係があります。精神が落ち着いている時は自然に呼吸は落ち着いているものですが、精神的に動揺するときは呼吸が乱れているものです。 逆に精神的に動揺していても、呼吸を整えることで精神的にも落ち着くことが分かっています。呼吸が乱れていては精神統一は不可能です。精神統一する時は、深呼吸を行って呼吸を整えましょう。 最初に呼吸を整えることで精神的に落ち着いてくるので、精神統一をするのが簡単になります。
コツ2:リズムを意識する
精神統一する際に呼吸が重要ですが、リズムも重要です。どんなことをするにしても一定のリズムを維持することが心を落ち着け、精神統一につながってきます。 呼吸が整っているというのは一定のリズムで呼吸することでもあるのです。リズムが乱れてしまうと、精神も乱れやすくなります。 ウォーキングする際も一定のリズムが大切であるように、スポーツで精神統一する場合は一定のリズムで動くことを意識しましょう。できるだけ、一定のリズムを維持できるものが精神統一には向いています。
コツ3:音楽の力を借りる
音楽の力を借りると、精神統一をするのが簡単になります。瞑想をする際も音楽を流すことは珍しくありません。どんなことで精神統一する場合でも、リラックスできる音楽を流すことで精神統一の助けになります。 瞑想用の音楽のCDなども発売されているので、精神統一する際に流す音楽として利用できます。作業用BGMなども、精神統一する場合の音楽としてはおすすめです。 慣れてくれば、音楽がなくても簡単に精神統一できます。しかし、音楽を流すことは精神統一する上で確実に助けになるのです。
コツ4:環境は快適にする
精神統一するには快適な環境も大切です。精神統一するには、1つのことに没頭する必要があります。しかし、環境が整っていないと、没頭することが難しくなってきます。 瞑想する際に服装を整えたりしますが、来ている服に違和感を感じるとリラックスできません。部屋が暑すぎたり、寒かったりするとそのことが気になって集中の妨げになってしまうのです。 精神統一するには、快適で集中しやすい環境を整えましょう。できるだけ他のことが気にならないようすることで、集中しやすく精神統一が簡単になるのです。
コツ5:好きなことをする
精神統一をするには、好きなことするのがおすすめです。少なくとも嫌いなことをしても、精神統一にはなりません。最高の精神統一はそのことのみに集中してしまい、他のことを忘れてしまうことです。 気が付いたら驚くほど時間が経っていたというのが、本当の意味で精神藤一ができた状態といえます。そのためには、どんなことをするかというよりも、本当に好きなことをする方がおすすめです。 人から見たら信じられないことでも、没頭できることなら精神統一に向いています。精神統一するには好きなことをするようにしましょう。
本格的に精神統一をしたい人におすすめの趣味・習い事
精神統一は気軽に行うこともできますが、本格的にやりたい場合は趣味や習い事をするのもおすすめです。 本格的にした方が効果も高いですし、趣味としても楽しむことができます。精神統一をするのにおすすめの趣味や習い事をご紹介します。
趣味・習い事1:ヨガ
現代ではエクササイズとして人気のヨガですが、本来は呼吸を整え感覚器官を制御する修行で精神統一には非常に役立つものです。座禅のような瞑想と違って体を動かしながら、ポーズをとっていくのでより健康に良いと言えます。 体の歪みを改善したり、体質を変えるなどさまざまな効果が期待できるのです。また、ヨガには「精神統一のポーズ」と呼ばれるものもあります。呼吸やポーズなどさまざまな要素が絡んでくるため、簡単にできるものではありません。 しかし、その分、ヨガの精神統一効果は高いといえます。ヨガを習うことができる場所も増えているので、やる気があれば取り組むのは簡単になったといえるでしょう。
趣味・習い事2:武道・武術
武道は稽古の前に精神統一のために黙想を行うなど、精神を統一する意識が高いものです。稽古をする際にも自分の心や体に意識を向けて行うため、自然と精神統一を行うことができます。 武道や武術というと組手などで対戦するイメージがあるかもしれませんが、合気道は組手のない武道です。また、太極拳も戦うことはありません。ゆったりした動きの武道で精神統一に向いています。 最近では、武道の要素を取り入れたフィットネスも開発されており、より取り組みやすくなったといえます。
趣味・習い事3:写経・写仏
お経を書き写す写経や仏画を写す写仏も精神統一に役立ちます。写経会や写仏会を実施しているお寺が増えているので、意外に簡単にすることができます。難しそうですが、どちらも専用のお手本の上からなぞって書くだけなので簡単です。 写経はすずりで墨をすることも、精神統一の役に立ちます。なぞるだけですが、丁寧に書いていくことで精神統一ができます。 道具一式を貸してくれるところも多いので、気軽に取り組めるのも魅力です。写仏は出来上がった絵に色を塗ることもできます。
精神統一を生活に取り入れよう
精神統一の効果や精神統一のやり方、コツなどについてご紹介しました。企業内で精神統一を行うところもあるなど、そのメリットが注目を集めています。それだけ効果があり、現代社会で精神統一が求められているわけです。 意外と手軽に行うことができますし、コツを掴めばちょっとした時間に行うこともできます。精神統一を生活に取り入れて、有効に活用しましょう。