あなたは言い訳する人の性格や心理を知っていますか?言い訳がましいと指摘されることは誰でも経験あるでしょう。言い訳は必ずしも悪ではなく、表現の仕方と順序に問題があります。言い訳する人の特徴や性格、言い訳癖を治す方法から勘違いされない方法をご紹介します。
「言い訳するな」と言われた…
あなたは、正当な理由を説明をしているのに、「言い訳するな!」と怒られたことありませんか? もし、よく指摘されているなら、それは普段からあらゆる物事や他人に対して自分を正当化し、言い訳癖がついているかもしれません。
なぜ聞き手側には言い訳に聞こえてしまうのか?言葉だけではなく、性格や内面からくる心理面がはたらき表情や仕草にも表れ相手に伝わるのかもしれません。 今回は言い訳する人の特徴や心理とは?言い訳癖を治す方法や勘違いされない方法についてご紹介していきます。
言い訳の意味・定義とは?
言い訳の意味とは、自分の発言を正当化するときの理由を釈明することです。また、自分の非やミスを認めたくないがために取り繕う行為が定義となります。 聞かれてもいないことや、問い詰められる前に自ら話しだし、それを相手が不快に感じている様子がうかがえるなら、それは言い訳といっていいでしょう。
言い訳の使い方・例文
言い訳の使い方は、親子やビジネス、恋愛関係と、さまざまな場面で他人や物事のせいにする責任逃れに用いられます。 例えば親子関係では、母親から子供へ学校の帰りに○○で用事をお願いし、本人は忘れてしまっていた場合、「だって、○○ちゃんと帰りが一緒だったから行けなかったの!」と、他人へ責任転嫁した言い訳をします。
ビジネスシーンでもよくある光景です。例えば、数人で進めているプロジェクトの報告書を最終まとめ役の当人が提出期限に間に合わず、上司から、「なぜ間に合わなかった!?分かっていたなら途中の報告がないのはどうしてだ。」と叱責される場面です。 「○○さんから書類が回ってこず、あいだに土日も挟んでしまったので」と、言い訳する人はこうなってしまいます。他人と休日の二つを理由にし、自分は責任逃れをしているのです。 どちらの例にも共通するのは、真っ先に謝らないことです。忘れたことや、ビジネスの基本である報連相を怠っている自分に非がある事実を、まず素直に謝れば済むのですから。
言い訳の類語
言い訳の類語も多種多様で、前向きな言葉から、その場をうまく収めようとする少しマイナスイメージの言葉があります。「言い分」とは、自分の発言を正当化するときに理由を述べることです。 「弁解」自分に対しての責任から回避する言動や行動です。「釈明」物事について相手が理解するよう明らかにすることです。 「解説」物事や状況を相手に分かりやすく説明することです。「解釈」自分なりの見解を加え直し示す行為、などがあります。
「言い訳」と「説明」の違い
この二つの言葉は類語で、基本的に同じ意味を表します。「説明」とは、相手が求めている物事に対し理解できるよう説く行為です。 「言い訳」は、自分の発言を正当化するときに理由を述べることです。
言い訳する人の特徴・あるある
言い訳する人には分かりやすい誰もが判断できる、あるあるの特徴があります。言葉はもちろん、表情や仕草、行動に至るまでです。 自分を正当化するためにあらゆる言動をしたり、必死になって話すことで相手や周囲に不快感をあたえたり、距離をおかれたり、とさまざまなマイナスイメージばかりです。もしあなた自身も思い当たるなら、これまでを振り返り参考にしてください。
特徴1:言い訳する人は謝らない
言い訳する人は、自分が悪いと全く考えていませんので謝りません。非やミスを認めないうえに、間違いや失態を自分以外の誰かに責任を擦りつけ、少しでも軽くしようと癖づいているからです。相手や周りも愛想尽かし、その空気を読んだ時点で、ようやく渋々謝るのです。
特徴2:言い訳する人は人に好かれたい
言い訳する人は、常に誰からでも好かれたいと思っています。内容の重要度に関係なく、人に評価されたいため、普段から周りに自分にとって居心地のいいポジションをつくります。問題があったとき不利にならないよう、何かにつけ言い訳しています。 言い訳を重ねることにより、周りからの評価が下がる逆効果になっているにも関わらずです。
特徴3:言い訳する人は人の話や意見を聞かない
言い訳をする人は、自分は絶対正しく悪くないと思っているため、人の話や意見を聞き入れません。指摘されたり口論になっても、「言い訳」で武装し、逆にこちらを責めたてます。相手や周りからは、もう聞きたくないという雰囲気になります。 後先を一切考えておらず、自分の利益になることしか興味はありません。
特徴4:言い訳する人は感情をコントロールできない
言い訳をする人は、何事にも一生懸命になりすぎ感情をコントロールできません。そのため、ひとたび爆発してしまうと、思いつくだけの言い訳をただ一心不乱に取り繕います。 身振り手振りも加えオーバーリアクションになり、問題の中心から逃れようとします。周囲は普段から分かっているため、巻き込まれるのを避け一歩ひいた付き合いをします。
特徴5:言い訳をする人はくどい
言い訳をする人は、周りを巻き込み自分を正当化するためしつこく、納得するまでくどくど言い訳を続けます。執着心が強く、意外に心配症でもあります。自分の噂や評価を日頃から気にしており、言い訳を重ね、根回しのようなこともします。周囲も飽き飽きし、まともに話をしたがりません。
特徴6:言い訳をする人は何事にも過信している
言い訳をする人は、自分の持てる能力を過信しすぎているため、すぐに言い訳がましい会話になります。正当な理由を述べているつもりですが、そもそも能力があまり高くないので中身は薄く説得力のない説明になっているのです。周りはそれを理解しており、「また言い訳が始まった」と高みの見物です。
特徴7:言い訳をする人は自己主張が強い
言い訳をする人は、言葉巧みに自己主張をして自分をよく見せようと表現します。主導権をとりたがるのも特徴で、クドクドと言い訳をならべ、劣勢な立場を逆転する主張を繰り返します。相手や周りに対しズレが生まれ、空回りしているその場の空気は一気に冷めてしまいます。
言い訳する人の性格
言い訳する人の性格は特徴から表れるように、自己中心的といったイメージがまず思い浮かびませんか?それだけではない性格もあり、言い訳も時と場合によっては必ずしも独りよがりの悪い行為とはいえません。 性格は簡単に変えることは難しいですが、考え方の角度を少し意識するだけで相手や周りに対する印象はいい方向へ大きく変化します。言い訳する行為が悪いというより、表現方法や思考に問題があるからではないでしょうか。
性格1:言い訳する人は無責任
謝罪の意識も全く無く、常日頃から何事に対しても責任は負いたくないと考えています。他人へ、責任の風向きが変わるよう必死に取り繕います。そうなる理由の一つに、自分に自信がないことも大きな要因です。 間違いや失敗をしても決して認めず、自信がないことも作用し自分が悪くない説明を長々と続け逃れようとするのです。
性格2:言い訳する人は優柔不断
言い訳する人は、優柔不断で何事についても自分で意思決定できません。いつも周りの意見に流され、しかし評価されたく嫌われたくないと考えています。あっちで言い訳、こっちで言い訳を繰り返し、自分の心地よいポジションを作ろうとするのです。 普段から周囲に嫌われたくないと行動するため、あるところでは裏腹に優柔不断と敬遠されているはずです。
性格3:言い訳する人はプライドが高い
言い訳する人は、自分の考えに絶対的な自信を持っています。意見や異論を覆されるようなことが起こると、プライドの高いことが作用し、なぜ自分が問題の追求や叱責をされないといけないのか理解できません。目の前の現実を、受け入れられない葛藤に苛まれています。 スキルはどの性格よりも高めなので、ゆえに物事や他人へ問題の失敗点を正そうとし、責任転嫁する癖が強くはたらきます。
性格4:言い訳する人は喜怒哀楽が激しい
言い訳する人は、喜怒哀楽の感情が激しいため周りも警戒しており調和がとれません。説明や報告などをするときも、気持ちが昂り会話が前に進みません。自身もそうなることが分かっているため、局面で落ち着きたいと悩んでいる人も少なからずいるでしょう。 普段から周囲は腫れものに触れるような対応をみせ、それにまた呼応するかのごとく感情の起伏が激しくなり言い訳の度合いも高まってしまいます。
性格5:言い訳をする人は理屈っぽい
言い訳をする人は、自分の主張や独自の理論を交えながら、ダラダラと理由や説明を結論まで話しきります。このタイプも基本的に頭の回転がはやくスキルも高いため、日頃から周囲に敬遠されがちで、大したことのない相談はもちろん、会話自体も拒まれます。 自分の保身のため、責任の分担を考え周囲をも巻き込もうとするので少々厄介なタイプです。
性格6:言い訳をする人は自信過剰
言い訳する人は、自分なら必ず失敗しないと思い込みが過ぎる性格です。何かにつけ言い訳でピンチは乗り切れると考えているため、自分より立場が上の人であっても自身過剰な言動や行為を繰り返し、乗り切ろうとします。 自信過剰なだけにスキルはそれなりに高いですが、相手には何も響かないスカスカの言い訳で説明と言い逃れの言い訳を続けるのです。
性格7:言い訳をする人は我が強い
言い訳をする人は、我が強く自己表現も豊かな性格です。我が強いといっても、プライドが高いや自信過剰な性格とは違います。自分がその場の主導権をとりたいだけで、大したプランもなく基本的にスキルも高くありません。 流れを自分サイドに引き込んだあとは、オチもなくただの独りよがりに陥ってしまいます。窮地に追い込まれたときはそれが災いし、どんどん孤立してしまいます。そこが残念でもあり、少し可哀想な性格でもあります。
言い訳する心理的原因
人はなぜ言い訳をしてしまうのか?ここでは特徴や性格を踏まえ、本質の心理面に迫ります。「言い訳」は、何度も重ねると信用や信頼を損ねる原因にもなります。 言い訳を重ねれば、ウソの上塗りに発展しかねません。友達や同僚、大切な人達を失う可能性も秘めています。そうならないよう、あなたに置き換えながら心の奥を探ってみてください。
心理的原因1:言い訳する人は失敗を認てめない
非やミスを認めず決して謝れません。謝罪してしまうと、何かしらの責任を負ってしまうと後々面倒だと内心思っているからです。負担を嫌い、少しでも楽に流したいと考えています。 責任転嫁をする癖がついていて、前回はうまくいったのに、なぜ今回は失敗をしたの?「だってわたしはいつもと変わりがないはず、今回は周りが悪い」という心理がはたらいているからです。 問題の大小や相手が誰であれ、反射的に会話の冒頭、「だって」や「でも」を必ず発します。発しないにしても、表情や仕草に必ず表れています。それは明らかに自分は悪くないと、一番に思っている証拠です。
心理的原因2:言い訳する人は嫌われたくない
いつも周りの評価を気にし嫌われたくないため、言い訳をします。八方美人で、あちらこちらの評価を得たいので常に周囲の顔色をうかがってしまいます。他人の意見に流されやすく、自分でなくとも誰かが代わりに問題の解決をしてくれるという体質です。 日常生活から言い訳が多く、誰に対してもいい顔をしがちです。現状維持を好み、自分をよく見せたく、好かれたいというよりは嫌われたくない、といった心理面がはたらきます。
心理的原因3:言い訳する人は自己愛が強い
自分の言動は正しく一番と思っているため、言い訳をします。自分のことが大好きで、何事に対してもさらによく見せようと、「言い訳」という持論を長々と話します。これは保身のために作用している心理になります。 もっともらしい言葉を並べ、自分の立場を守りつつ責任回避しようとします。他人よりも上だと思う癖が強く、自分の失敗は何かの間違いと思いたいのです。
心理的原因4:言い訳する人は感情移入しやすい
真面目が災いして喜怒哀楽が激しくなり、感情のコントロールが苦手です。「わたしはこれだけ気持ちをいれて頑張っているのに、なぜ理解してもらえないの?!」と自画自賛のように言い訳をし、いつも自分を褒め称え、慰めています。 自分に都合が悪いことの指摘や叱責をされたとき、感情をあらわに主張を言い訳します。この心理は特に女性が多く、問題を解決したいと思いつつ感情的になり場合によっては泣きだしてしまう人もいます。
心理的原因5:言い訳する人は何事にも執着する
独自の理論をもち、物事や人にも執着するため自分の考え方に相手や周りを引き込もうとします。問題が起こる度に、自分ではない誰かに責任転嫁しようと言い訳をするのです。 なぜミスや失敗が起こったのか?相手や周りを巻き込み、理詰めで追求し、自分は悪くないことを交えながら理解するまで言い訳がましい立ち居振る舞いをします。
心理的原因6:言い訳する人は過去を引きずっている
少なからず過去に何度かピンチを言い訳で乗り切った経験があり、頭の中ではいつもそれを引きずっています。言い訳をしていれば回避できると、癖になっています。周りが譲歩していることに気づいておらず、内心ではいつまでもそれを美化し続けているのです。
心理的原因7:言い訳する人は会話に自信がある
さまざまな場面で、会話に魅力があると誉められた経験があるため、言い訳がましくなってしまいます。ただし、社交辞令やその場の流れで持ち上げられただけの経験も含みます。 自分の言動に変な自信をもっており、あらゆる場面で会話が通用すると勘違いしています。場違いな状況で会話を進めるため、自分は言い訳になっていることに気づいていません。
言い訳する癖を治す方法
言い訳する癖を治すのは簡単ではありません。癖ではないにしろ、皆さんも何度かは言い訳がましく話してしまったことありますよね?必死に話せば話すほど、空回りし会話の話題も逸れてしまいます。そうならないよう、誰でもすぐに実践できる方法をご紹介します。
方法1:謝る癖をつける
言い訳や理由を説明をする前に、まず謝りましょう。自分がおかれているその状況に、最優先で重要な行為です。本当に自分の非がないなら話は別ですが、問題の渦中におかれているなら多少なにかしらは関与しているはずです。 謝ることでお互い落ち着き、なにが問題だったのかスムーズに会話へ入れます。
方法2:すぐに言葉を発しない
謝ったあとは、すぐに言動せず相手の話をしっかりと聞き入れましょう。「でも」や「だって」を発しそうになりますが、なぜこうなったのかを振り返ってください。自らが発することで、余計に言い訳に聞こえてしまいます。相手が話し終えたあとに、理由や説明をする癖をつけます。
方法3:ミスや失敗を素直に受け入れる
自分の評価を受けとめ、ミスや失敗を素直に認めましょう。他人の方が責任の過失割合が高いとしても、責任を擦り付けないようにします。ミスや失敗は必ず誰にでも起こります。肝心なのは起きたときに、どう対処するかです。 全て自己責任だと被るくらいが、相手や周りも気持ちいいですよね。逃げないことが大切です。同時に問題も、すんなり解決へ向かうはずです。
方法4:言い訳はカッコ悪いと自分に覚えさせる
必死になって他人へ責任転嫁する行為自体が、カッコ悪いのだと自分に分からせましょう。表情も強ばり声を荒げ、身振り手振りをくわえ、一心不乱に責任から逃げようとする様は、カッコ悪い以外のなにものでもありません。 相手はもちろん、周りも冷たい視線で傍観しています。一旦落ち着き、周囲を見渡す癖をつけましょう。
方法5:言い訳になっていないか他人に聞いてもらう
普段の言動が言い訳がましくなっていないか、信頼できる人に確認してみるのもよい方法です。話している自分は、周囲にどういう風に映っているのか分かりません。日頃から言い訳のように聞こえているなら、どの部分なのか詳しく指摘してもらいましょう。 報告や事情を説明しないといけないシチュエーションが事前に分かっているなら、練習も兼ね、誰かに聞いてもらうのもおすすめです。
正当な理由を言い訳と勘違いされない方法
自分は正当な理由を説明しているつもりなのに、「それ言い訳?」と勘違いされたくありませんよね。性格や内面的なものを変えるのは難しいですが、少し工夫と手順をふむだけで周囲からの印象も大きく変わります。 言い訳が多いと指摘された経験のある人は、勘違いされない方法をぜひ参考にしてください。
方法1:報連相は怠らない
ある意味、予防線をはっておくのです。報告、連絡、相談を忠実に行っておけば、そう指摘や叱責されることもありません。言い訳をあまりしない人は、なにげなく自然とできているはずです。言い訳する人は、普段から報連相を怠っているためクドクドと話すはめになるのです。 これは日頃からの心がけにより、すぐにでも実践できますよね。いざ問題が起きても、大きく発展はしないでしょう。準備ができる心の余裕も生まれ、言い訳がましくならずしっかりと説明できます。
方法2:反省している態度を示す
素直に、わたしはミスや失敗をしました、という謙虚な姿勢で対峙しましょう。すると相手も落ち着き、問題の要点をお互いで追求していこうと態度が変わります。 言い訳する人は、明らかに自分は悪くないというオーラをだし説明しようとします。自ら発言することにより、輪をかけて言い訳がましく相手に聞こえてしまいます。
方法3:できるだけ感情は抑える
できるだけ感情は抑えるべきです。話している相手側一人だけでなく、周りもその状況を注視しているからです。正当な理由を説明しているにも関わらず、言い訳と判断され指摘や叱責をされるのは納得がいかずとても悔しいことです。 女性であれば、もしかしたら感情が高まり泣きだしてしまうかもしれません。あの人はすぐに感情的になる、ややこしいから付き合いは控えよう、とレッテルをつけられかねません。
方法4:結論は先に説明は簡潔にまとめる
説明や理由を述べるときは、結論は先に話しコンパクトにまとめましょう。可能であれば、できるだけ人が多く状況で会話を行うのがいいですね。一人だと、どうしても話が長くなりがちです。言い訳をする人に共通するのは、先がみえない話がクドクドと続くことです。 言い訳に言い訳を重ねるので、結局論点は何だったのか、結論まで至りません。説明が長いほど、あなたの正当な理由が湾曲し言い訳に聞こえてしまいます。
方法5:うまい言い訳を用意しておく
想定できるかぎりの、各局面に合ったうまい言い訳を準備しておきましょう。例えば、約束の時間に遅れるとき、頼まれた用事を忘れてしまったとき、自分に非がない状況での言い訳などです。 言い訳とはいえ、状況に応じたものを事前に数パターン用意しておくだけで、いざという時に追い込まれることなくスムーズに対応ができるのです。
言い訳が悪いのではなく問題は表現方法です
言い訳という行為は、決して全てが悪ではありません。相手や周囲を思いやらず、自分さえ責任から逃避できればいいという表現方法が悪いのです。物事や他人をおとしめる言い訳癖と、思考そのものが最大の問題ではないでしょうか。