傲慢とは、横柄な態度で人を見下し、無礼な態度をとることです。あなたの周りには、傲慢な人はいますか?傲慢な人の特徴や性格、またその背景にある心理はどのようなものでしょうか?傲慢な人への有効な対処法や、自分が傲慢になってしまわないための方法を紹介しています。
傲慢な人とはどんな人?
あなたは傲慢な人に振り回されていませんか?傲慢な人と付き合うことは非常に疲れますよね。そもそも傲慢とは具体的にどういう意味なのでしょうか。またどのような特徴や心理背景をもっているのでしょうか?
そもそも傲慢の意味とは?
そもそも傲慢とはどんな意味なのでしょうか? 傲慢とは、自分は優れていると錯覚し、人を見下した態度をとることを言います。
傲慢の類語
傲慢の類語として、よくあがるのは「横柄」です。横柄は、ひどくいばって人をふみつけるさまのことです。表現は違いますが、よく似た意味です。 また他にも「高慢」という言葉もあがります。高慢は、うぬぼれが強くたかぶっていることという意味です。 どれも自分に対して過剰な自信を持ち、他者を下にみるという意味で類似しています。
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傲慢の対義語
傲慢と逆の意味の言葉で一番にあがるのは「謙虚」です。謙虚とは自分をえらいものと思わず、控え目で人の意見も取り入れることを言います。傲慢は人の意見を取り入れようとしないので、まさに真逆の言葉です。 また他には「卑下」というのも対義語になります。卑下は自分をあえて低い位置にし、へりくだることです。自分の立ち位置を下にするところが傲慢とは真逆の言葉です。
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傲慢の英語表現
傲慢を英語で表現すると、「arrogance」「overweening」「pride」 などがあります。どれも「傲慢」という意味になります。
傲慢と高慢の違いは?
高慢とは「自分が優れていると思い、人を馬鹿にすること」です。意味的には、傲慢も高慢も、ほぼ同じです。唯一の違いは、傲慢は行動にそれを表し、高慢は頭の中だけで行われるところです。 つまり、傲慢は目で見て、誰もが傲慢な人であるとわかります。そして高慢な人は鈍感な人は気づきにくいことがあります。
傲慢は七つの大罪の一つ
キリスト教では、傲慢は七つの大罪の一つにあげられています。七つの大罪とは、この世で最も重い七つの罪のことです。「傲慢」の他に「強欲」「憤怒」「暴食」「色欲」「怠惰」「嫉妬」があります。 「強欲」は、欲張りになること。「憤怒」は、やたらと怒りっぽいこと。「暴食」は必要以上に飲食し過ぎること。「色欲」は浮気したりすること、「怠惰」はだらしないこと、「嫉妬」は人をうらやましがることです。 「傲慢」もこの中のひとつですが、傲慢な人は七つの大罪の他の罪も持ち合わせていることが多いです。
傲慢な人の行動や特徴
傲慢な人と聞いて、なんとなくイメージは湧きやすいですが、具体的にはどのような行動をする人なのでしょうか。またどのような特徴があるのでしょうか。
自分が一番正しいと思っている
傲慢な人は、自分が一番正しいと思っています。そして、傲慢な人はその気持ちがあまりぶれません。いい言葉で言い換えるとポジティブになります。ただ、傲慢な人のポジティブさは他者に不快感を与えます。 なぜかというと、傲慢な人は自分が一番正しいから人の意見は必要ないと感じています。そのため、他者から警告されると怒りを向けてきます。自分が正しいということを他者にも押し付けるのです。 もし上司が傲慢だと部下は非常に苦労します。傲慢な上司は、自分の意見を押し付けます。そしてそれに応えられないと「無能なやつだ!」と全否定するのです。
自慢話が多い
傲慢な人は、とにかく自慢話が多いです。自分がいかに優れている人間であるか、周囲の人にすぐアピールしたがります。過去のことから今のことまで、事あるごとに自分の自慢を入れてくる行動が傲慢な人にはよく見られます。 周りの注目を集め、「すごいですね」「さすがですね」と言われることに喜びを感じるのも傲慢な人に多いです。傲慢な人は、褒められる、認められることに執着します。そのため傲慢な人は出世欲も強く、権力者には、やたら媚びます。
人をすぐ見下す
傲慢な人によく見られる行動が、人を見下す行動です。誰かの話をしていると、すぐに馬鹿にした言動をします。「あいつはたいしたことないよ」「能力的に低いよね」と一面だけをとらえて馬鹿にします。 人のダメな部分を見つけると嬉々とするのも傲慢な人によくみられる行動です。特に上司が同僚のことを悪く言うと、気持ちが高揚して多弁になるのも傲慢な人に多いです。
褒め方も傲慢
傲慢な人は基本的に人をほめません。でも傲慢な人が褒めるときは、特有のほめ方をします。傲慢な人は、「俺が認めたやつだからな」と褒めながらも自分を上に置きたがるのです。素直に「すごいな」と言えないのが傲慢な人によくある行動です。
感謝しない
傲慢な人は素直に「ありがとう」とは言いません。傲慢な人は、何かをしてもらっても、当然の事と受け止めます。例えばエレベーターで開けるボタンを押してもらっていた時でも、悠然と乗り込みます。傲慢な人は、当然のことと思っているからです。 傲慢な人は、車の運転も傲慢です。割り込んでいくことも、あおることも、当然の権利と考えます。傲慢な人にとって、自分のペースを乱すものは、障害物の扱いです。
人を駒だと思っている
傲慢な人は、自分のために人が動くことを当然と考えてるところがあります。通常であれば、手伝いをお願いするというような場面、傲慢な人は「あいつにやらせる」というような表現をします。 傲慢な人は、自分は常に指示を出す側で、周りは駒であると考えています。つまり周りの人に意志があるということを失念しています。そのため傲慢な人が駒だと思っている相手が意見すると、「駒が何を言っているのか」と苛立ちます。
傲慢な人の性格
人を常に見下している傲慢な人ですが、その性格はどのようなものなのでしょうか。
欲深い
傲慢な人は、基本的に欲深いです。局所的ではなく、あらゆることに対しての欲が強いのが傲慢な人です。自分を鎧でかためるために、様々なことで自分を飾り立てようとします。 例えば出世欲はそのひとつです。出世することで肩書ができます。肩書は傲慢な人にとってわかりやすい鎧です。傲慢な人は、誰よりも上にいたいのです。
自分に甘いが他者に厳しい
傲慢な人は、自分には甘く、他者には厳しい性格をしてます。自分自身に対しては、はた目にもだらしない様子が見受けられます。にもかかわらず、傲慢な人は他者にひどく厳しいです。 自分自身に対してストイックで厳しい傲慢な人というのはいません。
自信家
傲慢な人は見ての通り自信家です。傲慢な人は、自分は優秀であるという根拠のない自信を持っています。またその自信は非常に強固なものです。まったく根拠がないのに、ちょっとやそっとでは揺らぐことがありません。 それゆえ、傲慢な人は常に堂々としています。たとえ媚びている最中でも、どこか自信がみなぎっています。
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虚栄心が強い
傲慢な人は虚栄心が強いです。そのため、身につけるものは、自分を権力があるように見せるものでなければなりません。傲慢な人は、誰が見てもわかるブランドのものが好きだったりします。身につけるアクセサリーも大きく目をひくものを好みます。 傲慢な人にとっては、恋人や配偶者も自分を飾るためのものです。そのため傲慢な人が相手を選ぶとき、相性ではなく相手のスペックが重要です。 そうやって傲慢な人は、見た目にも自分自身を飾り立てて、周りの羨望の的になることを求めています。
わがまま
傲慢な人は、わがままです。傲慢な人は、全てが自分の思い通りになることが、当然であると考えています。自分が右といえば右になり、左といえば左になる。そんな幻想を出だしているのが傲慢な人です。 そのため、周りからすれば、傲慢な人は、非常に独裁的でわがままな人です。傲慢な人は、とてもワンマンな行動をします。周りの気持ちなど視野に入っていません。
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人を上か下かでしか見られない
傲慢な人は、人を見るときに自分より上か下かでしか見ていません。下と判断した人間に対しては、非常に強く見下し馬鹿にします。また傲慢な人の言う、上なのか下なのかの規準は、とてもあいまいです。 なんとなくの主観(見た目や雰囲気)で判断しています。例えば、とてもなよなよした印象の男性を見て、こいつは下だと判断します。そのあと、その男性は東大卒で取引先の社長と知る。すると下に見ていた相手が急にすごく上の人になり、媚びる対象になります。 傲慢な人は、相手をフラットな気持ちで見ることが出来ないのです。
ポジティブかと思いきや急にネガティブ
傲慢な人は、二極化したものの間をいったりきたりします。ポジティブな感じで「俺にまかせておけ!なんとかしてやるよ!」と豪語した。そのあとなんとかできないと「なんで俺にばっかり頼るんだよ!やってらんないよ!」とネガティブな言葉で怒り出す。 あまりにも大きく揺れ動くので、周りの安心して任せることができません。傲慢な人は、機嫌もころころ変わってしまうので、周囲はいつもヒヤヒヤさせられます。
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傲慢になってしまうときの心理
自信家で、人を見下す傲慢な人。どのような心理状態の時に、傲慢になってしまうのでしょうか。
実は自信がない
傲慢な人は、本当の意味での自信がありません。傲慢な人は、ありのままの自分に価値があるのだと感じることができないのです。権力や装飾品で飾り立てるのは、自信がない自分の価値をなんとか上げようとするためです。 人を馬鹿にしたりするのも、自分が馬鹿にされている不安を常にもっているせいです。傲慢な人は、自分が価値のない人間であると見透かされるのではと不安なのです。つまり、自信家と思われがちな傲慢な人は、実は全く自信のかけらもない人なのです。 「弱い犬ほどよく吠える」という言葉がありますが、傲慢な人というのは、まさにこの言葉通り。傲慢な人は、弱いからこそ、他者を見下して自慢をするのです。
中心にいないと不安
傲慢な人は、物事の中心に自分がいないと、とたんに不安になります。他の人が物事を動かしていると、自分がないがしろにされ、必要ないものと思われると感じるからです。だからこそ全て自分の思い通りにしようとします。 自分の意見を押し通せば、常に自分が中心でいられます。自分の思うように周りを動かし、自分に有利なように事を運ぶことができます。そのため傲慢な人は、自分の意見を無理やり通そうとします。
不安の処理が出来ない
傲慢な人は、非常に不安が強い人です。不安が強いため、ちょっとしたことで感情が揺れ動きます。「この人は自分をどう思っているんだろう」「出来ない奴と思っているんじゃないか」そう思うと居てもたってもいられなくなってきて、傲慢な人は、自分がいかに出来るのかをアピールしたくなるのです。 普通の人は、そういう時に自分で「そんなことないよ」と不安を打ち消すことができます。でも傲慢な人は、それができず、感情のままに自分を強く見せようと動き出してしまいます。 また自分の思い通りにいかなそうな時も、「邪魔をされてしまう」と感じ、不安が一気に強まります。そうすると傲慢な人は、感情がコントロールできなくなり、強引に行動してしまうのです。
常に孤独
傲慢な人は、常に疑心暗鬼の状態に陥っています。例え自分に従順な相手であっても、いつ手のひらを返されるかと常に警戒しています。周りは全て敵だ!くらいに感じており、みんなの中心にいても権力を持っても不安が消えません。 つまり傲慢な人は、常に孤独を感じている人なのです。傲慢な人は、誰かといてもいまいち心穏やかになれません。かといって一人でいると、自分がいないところで何が起こっているか不安が強まります。傲慢な人には安らげる居場所がないのです。
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人を信用できない
傲慢な人は、人を信用することができません。そのため、人に何かを任せたり、頼ったりすることが非常に苦手です。「あいつにやらせよう」と言って指示は出しますが、傲慢な人は相手がそれを喜んでやってくれないと不満です。 お金の管理なども任せることができません。傲慢な人は自分がすべてを把握していないと不安になってしまうのです。
傲慢になってしまう時の原因
人が傲慢になってしまう原因は何なのでしょうか?
幼少期の育ち方
傲慢な人は、親から「あなたはすごい」「あなたはいい子!」と刷り込まれていることが多いです。どんなに悪いことをしていても、親が「すごい子なあなたがそんな悪いことをするわけがないでしょう」と刷り込むことで、傲慢な人に育ちます。 家庭内でそのように育った子は、社会で叱責される場面に出くわすと、強い不安を感じます。傲慢な人は「自分は優秀なのに、どうして叱責されるんだ」と混乱してしまうのです。その混乱が積み重なると、不安になります。そして、その不安が傲慢さの根源となります。 「親はすごい子だと言っている。でも社会はダメだと言ってきた」と傲慢な人は、自分の価値が両極端に揺れ動きます。そうなると、自分を一所懸命に飾り立てて「すごい子」でいなければならなくなります。
傲慢な人は、「自分は出来ない人間である」という不安が大きくなると、それに蓋をするかのように「自分は誰よりも優秀だ」という妄想を膨らませます。それを誇大妄想と言います。傲慢な人は非常に大きな誇大妄想にとらわれているのです。
客観視できない
傲慢な人は、客観視することができません。そのため自分で傲慢であるということに気が付きません。 なぜ客観視できないかというと、周りの目が怖いからです。傲慢な人は、常に自分の価値が両極端に揺れ動きます。そのため、周りの気持ちを想像してしまうと、不安が強まりすぎて自分がつぶれてしまいます。 客観視できないというのは、傲慢な人にとって一種の防衛反応なのです。客観視しないことで、傲慢な人は不安が強い自分を守っているのです。
大きな挫折をした
傲慢な人の中には、とても華麗な経歴を持っていたのに、大きく挫折し転落したことがある人も多いです。一度注目され、もてはやされた経験がある人は、どうしてもそこにしがみつきたくなるものです。 人は、羨望のまなざしで見られることに喜びを感じる生き物です。そこは傲慢な人かどうかは関係ありません。華麗な経歴を持つということは、少なからず羨望のまなざしを受けたことがあるということです。 一度その体験をしてしまうと、また同じように羨望の的になりたいと感じます。それがこじれると傲慢さにつながっていきます。過去の栄光をずっとひけらかし、羨望のまなざしを期待してしまうのです。
現状が不満
傲慢になる原因として、現状に不満を感じているというのがあります。現状が自分の思い描くような状態にない。そうなると、傲慢な人は非常に不安定になってしまいます。自分の価値や居場所が見えなくなってしまうのです。 すると傲慢な人は一所懸命に自分の地位を確立しようとします。自分がいかに優れた人間であるかを周りに認めさせようと必死になります。その行動が周りからは傲慢無礼な行動に見えてしまいます。 純粋に人がうらやむような地位を築いており、現状に満足しているときは、傲慢さも少し落ち着くものなのです。
傲慢な人との付き合い方・対処法
自信がないから傲慢無礼な態度をとる傲慢な人。そんな傲慢な人とどういう風につきあっていけばいいのでしょうか。またどのように対処すればいいのでしょうか。
行動を称賛する
傲慢な人と関わる上で、やはり称賛することは避けられません。傲慢な人が傲慢無礼な態度できたからといって、こちらも高圧的な態度をとれば火に油を注ぐだけです。そのため、やはり傲慢な人を称賛してあげることは、大事なスキルなのです。 ただ、「すごい」「さすが」と称賛するのではなく、「パソコン打つの早くて、すごいですね」「家族サービスですか、素敵ですね」と傲慢な人がした行動を具体的に称賛しましょう。 傲慢な人の行動を称賛することで、傲慢な人の誇大妄想を余計に大きくしない効果があります。それでいて、称賛はしているので、傲慢な人の不安な気持ちはおさめてあげることができます。
気にしない
傲慢な人を見ると、ついこちらも気持ちが荒れてしまいがちです。それはストレスになります。また傲慢な人との付き合いが重なると、少しずつ顔を見るだけでため息が出るほど嫌になってしまいます。 「気にしない」というのは、とても有効です。傲慢な態度をとられていても、「中心でいたいんだろうな」「不安になったんだろうな」と傲慢な人の背景にある気持ちに思いを馳せます。 客観視することで、傲慢な人に気持ちを振り回されることが減ります。すると、傲慢な人が色々言ってきても、気持ちに余裕ができ「気にしない」ができるようになるのです。真剣な態度で、過去の自慢話を聞き続けるのはしんどいものです。
自分を落として付き合う
傲慢な人が上司で、高圧的な態度で無理難題を押し付けられ疲弊している人もいると思います。時には、さらに上の上司に相談することも必要です。 でも、それが難しく、傲慢な人と付き合いを続けなければならないときに使えるのは、自分を落とすというスキルです。「すみません、努力しても能力が足りなくて…」と、あえて自分をおとしめた言い方をして譲歩を願い出るのです。 傲慢な人に人格否定されるのと、自分からあえて卑下した発言をするのとでは全然気持ちが違います。あえて卑下することは、自分の気持ちを傷つけません。相手に言われる前に、自分からあえて言ってしまうというのは有効です。
期待しない
傲慢な人は何かをしてあげても感謝をしません。感謝を求めて何かをしてあげると、こちらもその無礼さに腹がたってしまいます。傲慢な人は感謝するという気持ちを持ち合わせていないのです。 だからこそ、傲慢な人の指示で何かをしても感謝を期待しない。すると、ごくまれに傲慢な人も気分がよくて感謝の言葉を述べることがあります。期待していない分、非常にうれしい気持ちにさせてもらえます。
表面的にでも中心に
傲慢な人は常に中心にいて全てを把握していたい人です。何かチームで物事を進めるときに、傲慢な人を中心にしておくことは大事なことです。そうでないとヘソを曲げて邪魔をしてきてしまいます。 そのため表面的にでもいいので中心にいてもらいます。実働は周りの人間で進めていきます。そのため、傲慢な人以外の人の結束は強くすることが大切です。そして一番大切なのは、中心にすえた傲慢な人に必ず報告をすること。 適宜報告をすることで、傲慢な人は自分が中心にいるという安心感をキープすることができます。そこをないがしろにすると、自分が外されているという不安を感じて、独裁をふるい始めます。なので、中心にして情報は入れることが大切です。
自分が傲慢にならないための注意点は?
傲慢な人は特別な人生を歩んでそうなっているわけではありません。養育環境も、割とよくある環境ですし、栄光からの挫折も割とあることです。では、自分が傲慢になってしまわないためには、どういうことに気をつければいいのでしょうか。
自分の話ばかりしない
傲慢な人は、自分の話ばかりになりがちです。相手が話しだしても、すぐに「わたしの場合はね」と自分の話に持っていってしまいます。そして傲慢な人は、自慢話をするのです。話題の中心にもなっていたいのが、傲慢な人なのです。 だからこそ、自分が傲慢になっているのでは…と思った時は、少し人の話を意識して聞くようにしてみましょう。相手が話をしているときに、自分の話に持っていかないよう気を付ける。それだけでずいぶん違います。
「ありがとう」を言う
傲慢な人は感謝ができません。意識的に「ありがとう」と言うことはとても意味があります。「ありがとう」というと、物事が円滑に進むことや、相手が笑顔を返してくれることに気づけます。最初はぎこちないかもしれません。でも少しずつ慣れてきます。 傲慢になりがちだと感じた人は、意識して「ありがとう」と感謝を伝えるようにしてみましょう。
不安の解消法をもつ
傲慢な人が傲慢になる時は、だいたいが不安を感じているときです。相手をおとしめないと、自分の地位が危うい。自分を飾らないと立場が奪われる。そんな居場所がなくなる不安が湧くと、傲慢になりがちです。 不安が湧いたときに、気づくことがまず第一歩です。それが出来たら次は、不安を感じたときにどうすれば解消できるかという技を持つ。体を動かす、歌を歌う、楽しいことを考えるなど気持ちを別に向けるスキルを持ちましょう。 間違っても、不安が湧いたときに「自分はダメじゃない、出来るんだ」と言い聞かせる方法はとらないようにしましょう。それは傲慢な人の悪循環を生みだします。
ゆったり過ごすよう心掛ける
傲慢な人は、自分のペースで物事を進めたい気持ちが強いです。運転中、遅い車がいると、やたらイライラして、あおってしまうなどは、傲慢な人によく見られる行為です。別に急いでいるわけでもないのに、そういうことをしがちなのは、傲慢だからです。 傲慢になりがちだと思う人は、ゆったり過ごすことを日頃から心掛けるようにするといいです。「別に急いでいない、ちゃんと目的地には着く」そう言い聞かせて、自分のペースをゆったりに持っていくことで傲慢な行動を抑えることができます。
自然体な人と友達になる
自然体な人は、傲慢な人とは真逆の考え方を持っています。傲慢な人のように、人を上や下で見ていません。また自分の出来ない部分も無理なく受け入れています。傲慢な人は、そういう自然体な人と関わると、傲慢さを振りかざすことに意味を感じなくなります。 自分が少し傲慢になってしまっているのではないか、そう気づいたときは、自然体な人と遊びに出かけてみましょう。その考え方や言葉かけ、雰囲気に不安定になってきた気持ちが落ち着かされます。
傲慢な行動は百害あって一利なし
このように、傲慢な行動をとるには、ちゃんと理由があります。でも傲慢な行動は、その裏にある気持ちや心理を見えにくく隠してしまいます。周りはどうしても傲慢な人の傲慢な行動に目がいってしまい、その気持ちに気づくよりも前に、距離をとりたくなってしまいます。 傲慢な行動は、まわりにも百害あって一利なしですが、実は本人にとっても百害あって一利なしなのです。傲慢な人は、周りに誰もいなくなって初めてよくない行動をしていたことに気が付きます。 傲慢な人が、気が付いたときには、もう修正ができないところまできているのことが多いです。そうならないためにも、自分が傲慢になっていないかよく考えること。また、周りに傲慢な人がいるときは、傲慢さが過剰にならないように関わること。 傲慢な人がいるときは、そういった双方の関わりが大事になります。全体が傲慢な人に振り回されずに円滑に進むことが出来たら、それが一番いいのではないでしょうか。傲慢なふるまいは腹が立ちますが、少しこちらが大人になって関わっていきましょう。