被害者面する人への対処法とは?被害者面をする人の特徴・心理も紹介

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どう見ても非があるのはこの人だろう…という状況にもかかわらず、被害者面をする人っていますよね。つき合いを断つことができれば楽ですが、なかなかそうはいかない場合もありますね。そこで今回は、被害者面をする人について、さまざまな角度から検証していきます。

目次

被害者面をする人が周りにいませんか?

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「どこからどう見ても、非があるのはあなたのほうなんですが?」という状況にもかかわらず、独自の理論を押し通し、あたかも被害者のように振る舞う、いわゆる被害者面をする人は、あなたの周りにいませんか? こういう人は、プライベートでも、仕事においても一定程度いるかもしれません。つき合いそのものを断つことができれば楽なのでしょうが、なかなかそうはいかない場合、例えば職場でそういう人がいる場合などは苦労しますね。 そこで今回は、被害者面をする人について、さまざまな角度から検証していきます。

被害者面の意味とは?

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そもそも「被害者面(ひがいしゃづら)」とは、実際に被害にあったかどうかに関係なく、自分は被害者であるという態度や主張をしたり、補償や見返りを求めたり、周囲の同情を引こうとしたりする場合に使われる言葉です。

被害者面の使い方・例文

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例えば、A子さんとB男くんというカップルがいたとします。お互いに忙しくてなかなか会えずにいたある時、B男くんの浮気が発覚しました。A子さんは当然、B男くんを問いただします。 彼は「仕事が忙しいと言って会うのを拒否していたのはそっちだろ」とか、「そもそもお前の性格がきつくて、人を傷つけることばかり言うからおれも魔がさしちゃったわけで、悪いのはA子、お前のほうだ、おれはむしろ被害者だ」などと強弁したとします。 こんな時に、B男くんは被害者面をしていると言われます。

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もう一つ例を挙げましょう。例えばある会社で、部下が業務の進捗を課長に報告し、課長がそれを失念して取引先からクレームを招く事態になってしまい、役員に叱責されたとします。 この時、課長は「いや、実は部下から報告を受けておらず私は経緯を知りませんでした。報告を受けていれば適切に対処したのですが」と言い訳し、部下に責任転嫁しているような場面。こういった時に、この課長は被害者面をしている、と言われます。

被害者面の類語

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「被害妄想」 自分が他人から苦しめられたり、危害を加えられていると信じている妄想のことです。一般的にも使う言葉ですが、統合失調症の症状として現れることもあります。 「被害者意識」 被害を受けていない、もしくは受ける立場にないにもかかわらず、自分は被害を受けている、受けるに違いないと思い込む意識のことです。

被害者面をする人の特徴5個

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被害者面する人ばかりが身の周りにいるということはないにせよ、どなたの周りにも一定程度いらっしゃるのではないでしょうか。 こんな人初めて見た!など、出会うたびにまったく異なるタイプの人がいるようにとらえられがちですが、被害者面をする人には、いくつかの特徴がみられますので、それを確認していきましょう。

特徴1:攻撃的で「なかったことにする」のが上手い

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例えばクレーマーは、商品やサービスに対して不満を述べ、補償(利益)や自分が支払った以上の特典・サービスを得ようとしますが、被害者面をする人もこれに近く、利益を得るために知恵を絞ります。 例えば、上司に仕事上のミスを指摘された際に「パワハラだ!」と攻撃し、結果的に自分のミスを「なかったことにする」、つまりマイナスの評価を受けずに済むように立ち回るのも、被害者面をする人が自分の利益を得るための典型的な行動といえます。

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この攻撃は、冷静に見ると問題をすり替えているだけなのですが、被害者面をする人はこういった場合に、とにかく声高に、かつ執拗に自己主張をおこなうため、面倒くさくなって相手や周りが折れてしまうケースが多く見られます。 さらに困ったことに、被害者面をする人はそれを「成功体験」として認識してしまうため、次に同じような場面に遭遇したときも、同じように攻撃的で的外れな主張をするものと思われます。

特徴2:防衛的で不安が強い

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一見すると、前項の「攻撃的」と相反するようですが、防衛的という傾向も、被害者面をする人に多く見られます。 つまり、自分が利益を得たい、マイナスの状況に陥るのはイヤだという防衛意識が過剰になり、それが転じて相手に対する攻撃という形で現れます。この不健全な防衛意識の強さの背景には、不安が強く、自分に自信が持てないという場合が多く見られます。 このようなコミュニケーションの傾向は、成人してから形成されることよりも、幼少期から時間をかけて形成されてきたケースが多く見られます。

特徴3:目立ちたがり屋さんが多い

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ここまでお読みいただいて、被害者面をする人はなにかこう、裏で策略を巡らせて攻撃対象を陰湿に追い詰めるイメージをお持ちかもしれませんが、意外なことに目立ちたがり屋さんで、人の注目を集めるのが好きという人が多かったりします。 「目立つ」と「目立ちたがり屋」は必ずしもイコールではありませんが、被害者面をする人にとっては、そこはあまり重要ではなく、周りからの注目を集めたがります。 言い換えれば、被害者面をする人には、「かまって欲しい」という傾向の人が多いということですね。

特徴4:感情の振れ幅が大きい

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被害者面をする人には、感情の振れ幅が大きい人が多いです。ただし、見た目に明らかに感情的になっていることが多ければ分かりやすいのですが、そうではないタイプもいます。 無表情で態度をなかなか表に出さないから感情の起伏が乏しいのかというと、そうではありません。静かに、それでいて怒っている→攻撃をしてくるときは執拗だ…というケースもままあります。 このように、被害者面をする人の感情の振れ幅の大きさは、見た目からはちょっと分かりづらいことも往々にしてあります。

特徴5:話がかみ合わないことがよくある

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被害者面をする人には感情の振れ幅が多いということは前項で述べましたが、それと併せて独自のルール、自分だけの理論をもっていて、それが周りからみると(この人の言っていることはちょっと変だなあ…)と感じることがしばしばあります。 周りとはやや違うルール・理論体系なので、当然、話がかみ合いにくいです。

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例えば、仕事において明確に意見を求めてもあいまいな、意味不明な返事しか返ってこないこともよくあります。これは「特徴2」の自己防衛と少しかぶるのですが、これは被害者面をする人の、ある意味での頭の良さを示しています。 つまり、被害者面をする人は、明確に意見を述べて、それがあとで責められるようなことになったら大変だ!と感じ取り、わざとあいまいな返事をしているわけですね。 結果として、被害者面をする人は多くの場合、率直なコミュニケーションを取っているとは言えず、話がかみ合わない、続かない、楽しくない…ということが多いです。

被害者面をする人の心理とは?

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ここまでは、被害者面をする人の特徴を見てきましたが、それではその特徴の背景にある、被害者面をする人の心理を確認していきましょう。

心理1:他人を批判するエネルギーが多い

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被害者面をする人は、他人を批判するエネルギーが多いです。このエネルギーは誰もが持っているものですが、その割合が高めということですね。 「被害者面」「批判するエネルギー」というとネガティブなイメージが湧くと思いますが、マイナスとプラスの両方の面があります。必ずしも高いからダメ、低いから良いというわけではありません。 こうしたエネルギーはバランスが大切といえますが、被害者面をする人はそれがややアンバランス、偏っているといってよいでしょう。

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まず、他人を批判するエネルギーが多いことのマイナス面ですが、「こだわりが強く、それを他人にも押しつけようとする」「こうあるべきだという概念からなかなか抜け出せない」「支配的、傲慢に見える」などが挙げられます。 このあたりは、「被害者面」という言葉から連想しやすいと思います。 反対にプラス面としては、「自分のルールをかっちり作っていて、理想を持っている」「責任感が強い」「ノーと言える」「こうあるべきだという意識が高い」などが挙げられます。

心理2:「自分は悪くない!」が基本スタンス

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被害者面をする人の傾向としては、意外なことに自己肯定的ということが言えます。したがって、「自分は悪くない=悪いのは相手である」と、頭で考えるよりも早く心で感じてしまい、それを疑いません。 言い方を変えるならば、人は、考えるよりも先に感じて、それを躊躇せずに態度に出す(表現する)ということをおこなっているわけです。 こうした自己肯定的というエネルギーが高いわけですが、これも一概にマイナスの面ばかりではなく、プラスの面もあります。

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マイナス面としては、「わがままで自己中心的」「人が決めたルールに従わない」「感情的・衝動的な言動が目立つ」などです。 逆にプラス面としては、「興味を持ったことには積極的で好奇心旺盛になる」「自由奔放(に見える)」「感情をストレートに出せる」などです。 また、こうした「自分は悪くない=悪いのは相手である」と被害者面をする人は、自分の言いなりになる人を探し出すのが上手く、遠慮がちで自分の感情をなかなか表現できない、いわゆる引っ込み思案な人を上手に見つけ出し、攻撃対象とします。

心理3:自分を客観視するのが上手くない

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被害者面をする人には、自分の言動を客観視するのが、あまり上手くないケースを多く見受けます。 人間は誰しも、自分を客観視する心のエネルギーが備わっていますが、被害者面をする人は、ちょっとこのエネルギーが低い傾向があります。言葉を変えると、感情的になりやすいとでも言いましょうか。

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これは、専門用語で言うと「自己分化度」と言われるものなのですが、ごく簡単に言うと、心の中にある「理性(思考)の機能」と、「情緒(感情)の機能」のそれぞれが、適切に分かれて機能して調和を保っていることを指す言葉です。 理性と情緒がきちんと分かれて機能している場合は、自己分化度が高い。 理性と情緒がごっちゃになってしまっている場合は、自己分化度が低い。 …という言い方をします。

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自己分化度が高い人ほど、成熟した円滑なコミュニケーションを取りやすいです。反対に 自己分化度が低い人は、理性と情緒がごっちゃになっていて、こうした場合に人間は、情緒が理性に勝ると言われます。 残念ながら、被害者面をする人は、自己分化度が低めの傾向がある、すなわち、情緒が理性を上回る人が多いようです。

心理4:率直なコミュニケーションが取れず友だちが少ない

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友だちが少ないということが一概に悪いことであると言うつもりはまったくありませんが、被害者面をする人には、友だちが少ない、信頼関係をお互いに持っている人が少ないというケースが多いです。 理由をずばり言ってしまいますと、「率直なコミュニケーションを取ることが下手」だからです。 そもそも友だちというのは、基本的には対等な関係性のはずです。

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しかし、被害者面をする人は、率直な、自然なコミュニケーションが上手くない、もっと言うと、「言っていることと、内心考えていることに差がある」「腹に一物もっている」偏ったコミュニケーションを取ってしまうのです。 これでは、友人は離れていってしまいますよね。 これは、病気とか障害ということではなく、おそらくは幼少期から積み上げてきたコミュニケーションのクセなのです。長期間、無自覚に同じパターンのコミュニケーションを取ってきたために、それが「上書き保存」されて、強化されてきたと考えられます。

心理5:相手の反応を貧欲に欲している

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なぜ被害者面をするかというそもそものところですが、人間はコミュニケーション相手からなんらかの反応を求める生き物です。話しかけても無視されたらつらいですよね。 相手からのこの反応には2種類ありまして、一つはプラスの反応。もう一つはマイナスの反応です。当然、プラスの反応を人間は欲しがります。「おはよう」と声をかけたら、相手からも「おはよう」と笑顔で返ってくるのがうれしいですよね。 ところが、対人コミュニケーションというのは相手があってのものですから、自分が期待した通りのプラスの反応が返ってこないこともあるわけです。

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一番イヤなのが無反応、つまり無視されることです。無視されるくらいならば、マイナスの反応でもいいから欲しい!と思うのが人間の根源的な欲求です。 そのため、プラスの反応が得られないと判断した場合は、「反応が得られない(無視される)くらいなら、マイナスの反応でもいいから欲しがる」ということをやってしまうのです。 「特徴3」に出てきた、被害者面をする人には目立ちたがり屋さんが多いというのも、背景にはこうした心理があるといわれています。これには、幼少期からの生育環境が多分に影響していると考えられています。

被害者面の具体例3個

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ここまで被害者面をする人の心理について見てきました。そういえば〇〇さんがこれにあてはまる…なんていうことがあったかもしれません。では、ここからは、そういった被害者面の具体例を見ていきましょう。

具体例1:親の愛情を得るためのいたずら

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両親が共働きでとても忙しい家庭に育った人がいるとしましょう。この人は物心ついたときから、両親とあまり深くかかわったという実感がありません。 一人っ子できょうだいがいないため、きょうだいで遊んでさびしさをまぎらわすということもできませんでした。当然、親と楽しく過ごす時間が欲しかったわけです。 しかし、親に話しかけても「今忙しいからあとでね」と言われるばかりで、さびしさは募ります。

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この子どもは、このままでは親からのプラスの反応を得られないと判断すると、マイナスの反応でもいいから欲するという行動に向かいます。 具体的には、わざと叱られるようないたずらをしたり、学校で問題行動をおこしたり、悪い仲間とつき合ったり…という形で現れることがあります。 こうした行動を起こせば、親からの愛情・注目・反応を得られるに違いない…と、無意識にやっているわけです。これは「心理5」でも触れたように、親の反応を欲しているがゆえの行動といえます。被害者面をする人によく見られる心理です。

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よく刑事ドラマなどで、いい大人の犯人が「悪いのは自分ではない、親なんだ」「自分がこういう人間になったのは親のせいだ」…などと主張するシーンがありますよね。 確かにある部分では同情すべきかもしれませんが、成人したら自分の生き方は自分で決めて実践すべきです。いつまでも親のせいと言っているのは、自律的ではなく、単に被害者面をしていると言われてもしかたがないでしょう。

具体例2:相手が悪いと大騒ぎし補償を求める

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あなたがランチタイムに社員食堂に行ったとしましょう。そこに「面倒くさい」と評判のお局・A子さんがいたとします。 そして、A子さんはランチを乗せたトレイを持って席に移動していた時にあなたとすれ違いました。通路幅は広く、身体が接触したわけでもないのにA子さんがたまたまバランスを崩してトレイを床に落としてしまいました。 いわば勝手に落としただけなのですが、A子さんは「トレイを落としたのはあなたがぶつかったせいだ!私はなんにも悪くない」と大声でわめき散らし、ランチ代を全額負担するようにあなたに迫ります。

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面倒くささと、不本意ながらつまらない騒ぎになって周りの視線を集めている状況に耐えかね、あなたはA子さんに謝り、ランチ代を弁償してしまいました。 このように、「自分は悪くない」→「悪いのはあなただ」→「だから弁償して」(利益を得ようとする)…というのは、被害者面をする人の典型的な行動といえます。

具体例3:終わったはずのことを蒸し返し攻撃する

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B子さんとC子さんは会社の同じ部署の同僚です。 この部署は大きなプロジェクトを任され、さまざまな予想外の事態やトラブルはあったものの、どうにか良い形でプロジェクトを完了することができ、部長がメンバーの労をねぎらうためにお疲れ会を開きました。 メンバー同士で和やかに会話をしていたはずなのに、突然B子さんが、「あの時のトラブルはC子さん、あなたのミスのせいよ!」と言い出しました。

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ところがC子さんをはじめとするプロジェクトメンバーの総意はまったく逆で、B子さんの連絡ミスが原因でトラブルを招いたという認識でした。 いきなりケンカを売られた格好のC子さんは腹が立ち、トラブルの原因はあなたの連絡ミスに起因していると口にするとB子さんは激高し、さらに不毛な口論に発展してしまいました。 相手を侮蔑するような、言いがかりのようなことを先に言ってしまったB子さんですが、『私は何も悪い事を言ってないのに、C子に悪口を言われた』と部長に訴えて、被害者面をしている…。

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このように、いったん解決したとされていることであっても、被害者面をする人にとっては終わっておらず、蒸し返して他者を攻撃する材料にしてしまうというのは、ありがちなパターンです。

被害者面をする人への対処法とは?

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前項の具体例などは、少なからず見聞きした経験があるのではないでしょうか?それは被害者面をする人がかなり多くの割合でみなさんの周りにもいるということかもしれません。 ということは、いつあなたが攻撃の矛先になるかわからないのです。 心理学では「他人と過去は変えられない」という言葉があります。被害者面をする人に限らず、他人を変えるのは至難の技です。相手を変えることができないということは、あなたが対応を変えるしかありません。ここからは被害者面をする人への対処法を見ていきましょう。

対処法1:可能な限りかかわらず距離をおく

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「心理5」の項目でも触れましたが、被害者面をする人は相手の反応を欲しています。不用意に反応を返してしまうと、しつこくつきまとわれるようなことになりかねません。 しかも、それはおそらく、かなりの不快感をともなうものになると予想できます。 そこで、まずは可能な限り、被害者面をする人とはかかわらず、距離をおくことが肝心です。不必要に自分から話しかけたり、接触しては相手の思うつぼです。 (なんかみんなから孤立しているみたいで可哀そうだな)…というやさしさは、心から追い出しましょう。

対処法2:やりとりする時はあいまいさを排除し理論的に

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かかわらないというのが、被害者面をする人への対処の基本なのですが、そうは言っても職場が同じなどの場合、かかわらざるを得ないこともあるかと思います。 そうした時は、あいまいさを排除し、冷静に、しかも徹底的に理論的に対応するのが効果的です。 もともと被害者面をする人が攻撃を仕掛けてくる場合、その理由は感情的で、客観的に見ればまったく的外れなことが多いです。

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「心理3」の項目でも触れましたが、被害者面をする人というのは、自己分化度が低め、つまり理性(思考)と情緒(感情)がごっちゃになってしまっているケースが多いです。そこで対処法としては、徹底的に理論で抑え込もうということです。 また、やりとりしなくてはいけない場合も、できるだけ対面でのやり取りは避け、メールなど記録に残るもののほうが賢明です。

対処法3:いつか分かってくれるだろう…という期待は抱かない

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「特徴5」の項目でも述べましたが、被害者面をする人は独自のルール、自分だけの理論をもっています。それは周りの常識とはやや違うルール・理論体系なので、当然、話がかみ合いにくいです。 このルールをあなたや周りの人が変えさせるのは無理だと思ってください。このルールを変えようと思ったら、被害者面をする本人が、心理カウンセリングなどを受け、自分に向き合い変えていくという主体性が不可欠となります。 つまり、変えられるのは被害者面をする人本人だけなので、あなたには変えられません。 したがって、かみ合わないやりとりをしながら、(この人もいつか自分の言うことを分かってくれるにちがいない…)という期待は抱かないほうがいいです。

対処法4:理不尽な態度に対しては時には強く出る

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被害者面をする人がなにか言いがかりのようなことを言ってきたとしましょう。おそらくその主張内容は客観的に見れば事実とは異なり、思い込みが強いものだと思われます(被害者面をする人にとってみれば正しいのですが…)。 ケンカをすすめるわけでは決してありませんが、主張してくる内容があまりにも理不尽で事実と異なり、あなたに対する攻撃性が高く、あなたが不利益を被ることが予想できたとしたら、その時は強く、しかもはっきりと態度に出して反論しましょう。

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ただし、その反論も感情的ではなく、「対処法2」に書いたように理論的なほうがベストです。あいまいな言い方、微妙な表現、オブラートに包んだようなどちらにも受け取れる表現は避けましょう。 場合によっては、被害者面をする人があとから「さっきはごめんね~」などと謝ってくることもありますが、そこでも深いやり取りは避けたほうが無難でしょう。

対処法5:心を鬼にして対処し自分を責めない

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ここまで対処法を4つ列挙してきましたが、これを普通の人に対してやったとしたらまず揉めるというか、関係はおそらく疎遠になるでしょう。 本当は、それは願ったりかなったりなのですが、性格がやさしい人は躊躇し、心を鬼にできないかもしれません。 しかし、被害者面をする人に対しては、ここまで徹底してやらないと結果的に、被害を被るのはあなたということになってしまいます。

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一見冷たい対応をしているように思えるかもしれませんが、これはあなた自身を守り、不快な状況に陥らないためにも大切なことです。 (冷たい対応をしてしまった、私ってやり過ぎてしまったな…ちょっとかわいそうだったかな…、〇〇さん、気を悪くしているだろうな…)というふうに自分を責めないことが大切です。

不必要な攻撃を受けて不快な感情を持たずにすむように

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今回は、被害者面をする人について様々な角度から見てきましたが、いかがだったでしょうか? あなたの周りにもおそらくこういった、被害者面をする人がいて、少なくとも何回かはかかわって、嫌な思いをした経験がおありになると思います。おそらく嫌な記憶として残っていると思うのですね。 繰り返しますが、他人と過去は変えられません。あなたも、周りの人たちも、被害者面をする人のことを変えられないのです。だとすれば、あなた自身が変わり、被害者面をする人からの不必要な攻撃から身を守り、快適な日々を過ごしてくださるよう切望します。

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