つい独り言をつぶやいてしまう…と言う人も、意外と多いのではないでしょうか?独り言とは、一見ネガティヴなものに思われがちですが、じつは多くのメリットがあります。今回は、独り言を言う人の心理から、独り言を言う人への対処法、独り言を言う癖の改善法までをご紹介します。
独り言を言っている人は無視してもいい?
現代は、一人暮らしが多いことや、ストレス過多の人も多いために、独り言を言う人は、意外と世の中に多いのではないでしょうか?自分でもふと気付くと、独り言を話している…!というような人も、きっといるはずです。 今回は、独り言を言う人の心理から、独り言のメリット、独り言が多い人への対処法や、独り言を言う癖の改善法までをご紹介します。
独り言を言う人の心理とは?
そもそも独り言を言ってしまう人とは、いったいどんな心理状態なのでしょうか?まずは、独り言を言う人の心理についてを、詳しく解説していきます。
心理1:ストレスがある
独り言を言う人は、ストレスを多く抱えていることが多いです。人は、自分の心の中にストレスが溜まり、それが限界に達してしまうと、自然と口から出てしまうようになってしまうからです。 また、ストレスは口に出すことによって、解消されることが多いため、ストレス発散のために、つい独り言を言ってしまう癖がついてしまう人もいます。このようなことから、独り言を言う人とは、ストレスを抱えている心理状態である場合が多いです。
心理2:寂しさを紛らわせるため
また、寂しさや孤独感を抱えている人も、独り言を言う傾向があります。このような人は、本当は誰かに話を聞いて欲しいと思っているものの、話す相手がいないことから、ついつい独り言を口走ってしまうようになるのです。 そのため、このような人は、寂しさや孤独感を紛らわせるために、無意識的に独り言を言ってしまう癖がついてしまうことも多いです。とくに、一人暮らしの人は、家で話し相手がいないことから、独り言を言って寂しさや孤独感を紛らわせている人も多いです。 そのため、一人暮らしの人は、独り言を言う癖がついてしまうことも多いことから、注意が必要であると言えるでしょう。
心理3:じつは人に構って欲しい
コミュニケーション能力が低く、苦手であるために、「構って欲しい!」と言う心理から、独り言を言う人もいます。本来は、人と関わりたいのであれば、自分から話しかければ良いことです。 しかし、このような人は、コミュニケーションを取ることが出来ないために、独り言を言うことによって、他人に気にかけて欲しいと言う、アピールをしているのです。 そのため、このような人は、「困ったな…」「どうしよう」などといった、相手がつい声をかけてしまうような、独り言をつぶやくことが多いです。
心理4:自責や相手を非難する「心の癖」
普段から自責をしてしまう癖がある人も、独り言が多いです。「自分はなんてダメなんだ」「またやってしまった」などのように、無意識に自分を責めるような心理状態になる癖がある人は、その心理状態をつい、声に出してしまうことが多いからです。 また、反対に、相手を非難する心の癖がある人も、独り言を言う人が多いです。このような人は、普段から全てを他人のせいにする癖があるために、その不満感をつい、口に出してしまうようになるからです。 このようなことから、自責や相手を非難する「心の癖」・心理状態であることが原因で、独り言を言ってしまう人も多いです。
心理5:自分1人の世界に入り込んでいる
自分1人の世界に入り込んでいる人も、独り言が多いです。このような人は、自分1人の世界に入り込んでいるために、周りのことが目に入らず、頭に浮かんだ言葉をそのまま口に出してしまうのです。 そのため、このような心理から、独り言を言ってしまう人は、マイペースな性格である人が多いです。
心理6:自分の思考の確認作業
また、自分の思考の確認作業のために、独り言を言う人もいます。このような人は、自分の考えていることや、気持ちを言葉に出すことによって、自分自身で確信や納得を得たいと思っているからです。 また、このような人は、無意識的に独り言を言うことによって、自分自身と対話をし、答えを見出そうとしたり、思考を明確にしようとしていることが多いため、このようなタイプの人は、1人で黙々と作業をするような仕事をしている人に、多く見られます。
心理7:心のバランスを取るため
精神的に不安定であることから、心のバランスを取るために、独り言を言う人も多いです。なぜなら、独り言とは、心の声を言葉として口に出し、自分の声を聴くことによって、「安心感」も得られる、といった効果もあるからです。 そのため、精神的に不安定で心に不安感を抱いている人は、独り言が多い傾向があります。そして、その不安定な心を「落ち着かせたい!」と言う一心から、つい独り言をつぶやいてしまいます。 そのため、このような人は、つねに不安感を抱いていることが多いために、独り言を言う頻度も多いのが特徴です。
心理8:誰かに助けて欲しい
独り言を言うことにより、さりげなく自分の現状をアピールし、誰かに助けを求めている、という心理状態の人もいます。このような人は、本当は誰かに助けて欲しいものの、プライドが高く、素直に人に助けを求めることが出来ないために、独り言を言ってしまうようになります。 そして、このような人は、自分の置かれている困った状況を独り言で言うことにより、周囲の人たちに先に気付いてもらい、相手から助けの手を差し伸べてもらおうとしているのです。
心理9:ミスをしないか心配だから
ミスをしたくないという心理から、何度も独り言を言って確認をする、と言う人もいます。このような人は、仕事の進捗状況を周囲にアピールする目的と同時に、自分に見落としがないかを確認するために、独り言を言うことが多いです。 そのため、このような人は、ミスをしないか心配であることから、都度繰り返し、独り言を言ってしまうようになるのです。
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独り言のメリット6個
世間一般的に、独り言のイメージとは、ネガティヴな物の方が多いのではないでしょうか。しかし、じつは、独り言にはメリットがあるのです。 次からは、独り言のメリットについてを、詳しく解説していきます。
メリット1:集中力を高めることができる
1人で作業中に、どうしても雑念が頭に浮かんでしまい、作業にまったく集中ができない!という経験は、誰にでもあるのではないでしょうか?このような時に、独り言を言うことにより、集中力を高めることができる、というメリットがあります。 独り言を言うことにより、作業中の雑念を追い払うことができることから、考えがまとまり、物事に対する集中力を高めることにも繋がるからです。 そのため、何か集中して物事に取り組みたい!という場合には、独り言を言うことは、とてもメリットがあるものだと言えるでしょう。
メリット2:ストレス解消効果
独り言には、ストレスを解消する効果もあります。なぜなら、ストレスとは、心の中に溜め込んでしまうものであるため、そのストレスを口に出して心の外に出すことにより、溜め込んでいたものを発散し、解消することができるからです。 また、独り言とは、じつは「自分で自分の心の相手をする=自分自身の話し相手になっている」ために、心の浄化作用があります。 そのため、ストレスを溜め込んでいる人の場合には、独り言を言うことによって、ストレスを解消し、心の浄化作用を得られるという、メリットがあります。
メリット3:心を整える効果
独り言には、心を整える効果もあるため、面接やプレゼンなど、人前で何かを発表する人にとっては、メリットであると言えるでしょう。なぜなら、1人で声に出して予行練習を行うことにより、本番でもうまく物事を進めることができるようになるからです。 このような独り言は、心の準備・シミュレーションと言う表現をすることも多いです。このようなことから、プレゼン前などに、独り言を言うことは、心の準備をすることができるので、とてもメリットがあると言えるでしょう。
メリット4:メンタルを強化する
落ち込んでいる時や不安な時に、ポジティブな言葉を独り言で言うことにより、自分自身でメンタルを強化するという、メリットもあります。自分自身で自分を慰めたり、元気づけることによって、心を健全な状態に導くことができるからです。 そのため、心に悩みや葛藤がある人や、自信を喪失している人などは、自分でポジティブになれるような言葉を独り言でつぶやくのも、メンタルを強化する上で効果的であると言えるでしょう。
メリット5:目標達成を助長する
独り言で、声に出して目標を言うことにより、最後まで目標をやり遂げる可能性が高くなることも、メリットであると言えるでしょう。このように、独り言で声に出して目標を言うことによって、自分の心を奮い立たせ、励ますことと同じ効果を得ることができるからです。 また、独り言で目標を言う際には、自分を「あなた」という代名詞で呼ぶことにより、さらに目標達成への可能性が高まります。なぜなら、「あなた」と自分に語りかけることにより、他者からサポートを受けているような感覚になることができるからです。 そのため、何か成し遂げたい目標がある人は、自分を「あなた」という代名詞に置き換え、その目標を言うことによって、成し遂げる可能性をより高めることができます。
メリット6:物事をスムーズに決定できる
独り言には、思考を明確にし、自分の考えをまとめる効果があります。そのため、何か選択に迷っている時や問題がある時などに、独り言を言うことによって、物事をスムーズに決定することができる、というメリットもあります。 また、独り言には、パニックモードを回避する効果もあるため、頭が混乱している時などには、独り言を言うことによって、正しい決定を判断することができるようになります。
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独り言が多い人への対処法とは?
独り言は、作業効率の向上や、メンタルケアのために、利用している人も多いことがわかりました。しかし、このようなポジティブな独り言であれば良いのですが、世の中にはネガティヴな独り言を言う人も多いです。 そのため、独り言が多い人に対しては、普段からどのような対処をするのが良いのでしょうか?次からは、独り言が多い人への対処法についてを、詳しく解説していきます。
対処法1:ひたすら無視する
独り言とは、基本的に、自分1人のためだけに言っているものです。そのため、独り言を言っていると明らかにわかる人の場合には、ひたすら無視することが、良い対処法であると言えるでしょう。 なぜなら、独り言を言っている本人も、独り言であるために、他の人に反応をしてもらえなくても、何も感じない場合が多いからです。そのため、このような人の場合には、相手に反応をするだけ無駄であることから、ひたすら無視することが最善であると言えるでしょう。
対処法2:独り言が多いことを自覚させる
独り言が多い人には、まずは独り言が多いことを、本人に自覚させることが大切です。なぜなら、ストレスによって独り言を言っている人の場合には、自分自身で独り言を言っていることに、気が付いていない人も多いからです。 このような人の場合には、まずは本人に自覚してもらう必要があるため、明らかに独り言を言っている時などに、「独り言が多いよね」と、ストレートに伝えてみるようにしましょう。
対処法3:優しく気遣ってあげる
独り言が多い人に、独り言が多いと言うことを自覚させたとしても、その根本的なストレスの要因が無くならない限り、まったく症状が改善しないこともあります。そのため、仕事が原因でストレスを溜めている人の場合には、周りにいる人たちが仕事のフォローをしてあげるなどの、気遣いも大切です。 このように、困った時に「助けてもらえる環境」であると本人が思うことにより、仕事のストレスを軽減することができるからです。そして、ストレスが軽減することによって、独り言も徐々に減るようになります。 また、寂しさや孤独感・不安感などが原因である場合にも、優しく気遣ってあげることによって、精神的な不安定さを取り除くことができることから、独り言を自然と減らすことができます。
対処法4:他のことで気を紛らわす
職場などで、隣の人が独り言が多い人である場合、話しかけられているのか、独り言なのかの判断をすることが難しいです。このような状況の場合、日々紛らわしい発言をされてしまうと、逆に自分がストレスを溜めてしまうことにもなりかねません。 そのため、職場で独り言が多い人に悩まされている場合には、BGMをかけるなど、職場全体で、対策を考える必要があるでしょう。このように、BGMをかけることにより、独り言を言う相手からを気をそらすことができるため、ストレスも軽減し、仕事に集中することができます。
対処法5:「構って欲しい」場合には相手にしない
また、何かしら人の助けが必要な場合ではなく、ただ誰かに「構って欲しい」だけの場合には、その独り言に対しては「反応しない」ことをおすすめします。このような人の場合には、誰かがその独り言に反応し、相手にしてしまうことにより、独り言を言い続けてしまうようになるからです。 そのため、誰も相手にしなくなれば、自然と独り言を言うことが少なくなります。また、このような人は、元々コミュニケーション能力が低く、対人関係が苦手な人が多いです。 そのため、このような人の場合には、周囲の人が気軽に会話に参加できるような環境を整えてあげることも大切です。
対処法6:あえて独り言に反応してみる
独り言とは、基本的に無視されることの方が多いです。そのため、独り言が多い人とは、無視されることを前提として、独り言を言っている人もいます。また、独り言を言っている人は、自分で独り言を言っていることに、気付いていない人も多いです。 そのため、あえて毎回独り言に反応してみるのも、良い対処法の一つです。その場合には、相手が言った言葉をそのまま「繰り返し」言うようにしましょう。
なぜなら、無視されることを前提としていたり、独り言に気付いていない人の場合には、自分で言った独り言を相手に繰り返されると、逆にびっくりして、自分の独り言を意識的に自覚することに繋がるからです。 そして、自分で独り言が多いことを自覚するようになると、独り言を言っている自分が恥ずかしくなり、自制するようになる場合もあるからです。
また、構って欲しくてアピールしている人に対しても、同じ言葉を繰り返し言う対処法は効果的です。なぜなら、このような人の場合には、独り言は相手に反応してもらうためのツールであって、返事を必要としていることは少ないからです。 また、このような人は、自分が言った言葉をそのまま相手から繰り返されることにより、自分が日々人に対して行なっている行為を、再認識させることができます。そのため、もしも、独り言を言う人に反応するのであれば、相手と同じ言葉を繰り返し言うことをおすすめします。
独り言が多い人とは距離を置き、自分に集中することが大切
普段何気なく接している、独り言を言う人ですが、独り言を言う人とは、じつはそれぞれに、違った原因があることも多いです。そのため、独り言を言う人とは、深刻な悩みを抱えている人もいます。 しかし、独り言が多い人の周りにいる人は、普段の生活において、独り言を言う人以上に、とてもストレスを感じていることも多いです。そのため、独り言を言う人に対し、どう接していいか困惑している人も多いことでしょう。 このような、独り言が多い人が近くにいる場合には、極力近づくことは避け、ある程度距離を置くことをおすすめします。なぜなら、独り言とは、つぶやく程度の言葉であることから、近くにいなければ被害に合わずに済むことも多いからです。
しかし、職場など、あらかじめ席が変更できないような環境である場合には、その相手により、適した対処法が異なります。また、基本的に独り言を言う人とは、相手から返事を期待していない人も多いため、無視してしまっても問題がない場合の方が多いです。 しかし、独り言を無視することができず、独り言が多い人が近くにいて困っている場合には、まずは相手に独り言が多いと言うことを自覚させることがポイントです。独り言を言う人とは、自分で独り言を言っていることが自覚できていない人が多いからです。 そのため、独り言が軽度である場合には、独り言を自覚することにより、自然と独り言が減るようになります。しかし、独り言を言う原因が、ストレスやなんらかの精神的不安要素である場合には、その原因を取り去る必要があることから、相手を気遣ってサポートしてあげることも大切です。
ただし、ただ「構って欲しい」だけの場合には、独り言に反応をすると、より過剰になる場合もあるため、無視することをおすすめします。このような人の場合には、誰も相手にしなくなれば、自然と独り言を言うことが少なることも多いからです。 また、このような人は、元々のコミュニケーション能力が低く、対人関係が苦手である人が多いため、周囲の人が気軽に会話に参加できるような環境を整えてあげるようにすることも大切です。 このようなことから、独り言を言う人とは、その人の独り言を言う原因により、適切な対処法が異なります。そのため、まずはどのような原因から、独り言が多いのかを確認することが、もっとも重要であると言えるでしょう。