警戒心が強すぎると、人付き合いに支障をきたすことがあります。あなたは警戒心が強くありませんか。そんな警戒心が強くて悩むあなたのために、警戒心の克服方法などをご紹介していきます。また、あなたの周りの警戒心が強い人との付き合い方などもご紹介していきましょう。
警戒心が強い人ってどんな人?
あなたの周りには、警戒心が強い人はいませんか。誰とでも親しげに話す人とは異なり、警戒心が強い人の心を開かせることは、決してやさしいことではありません。もしくは、あなた自身が警戒心が強くて、人と馴染むのに苦労する場合もあるでしょう。 そこで今回は、警戒心が強い人と付き合う、あるいは、「なぜ私はこれほどまで警戒心が強いのだろう」と、自らの警戒心の強さに心を痛める人のために、警戒心が強い人の特徴や警戒心が強い人との付き合い方、警戒心の克服方法などをご紹介します。
警戒心が強い人の特徴・あるある
多かれ少なかれ、誰でも警戒心を持ち合わせています。でも、あまりにも警戒心が強すぎると、心の通う人間関係を築く上で支障をきたすことがあります。だからと言ってあまり深刻に考えすぎないでください。そうしたからと言って、強い警戒心が和らぐことなどありません。 これら警戒心が強い人を見ると、ある共通する特徴がある事に気付きます。これらの特徴を、あなたの周りの人やあなた自身に当てはめて考えてみましょう。そうすることで、警戒心の強い人との付き合い方や、自らの警戒心を克服する糸口を見つけられる可能性があります。 「そんな特徴あるある」などと気軽な気持ちで読み進めてみてください。警戒心を克服する有効な手段が見つかることが期待できます。
特徴1:人見知りが激しくて人と馴染めない
警戒心が強い人は人見知りが激しいため、人と馴染むのにとても時間がかかります。相手によっては、その人のあまりの警戒心の強さに愛想を尽かし、仲良くなることを諦める人もいるほどです。 そのため、多くの人たちと一緒に仕事をしたり、みんなでどこか遊びに行くことなどがとても苦手です。むしろ、与えられた仕事を黙々とこなしたり、一人で好きな趣味などに没頭することを好む特徴があります。 警戒心が強い人の中にも、人の上に立って仕事をしたり、大勢の仲間とワイワイ騒ぎながら遊ぶことに憧れる人がいます。でも、心と裏腹に強い警戒心が邪魔をして、それらの憧れを実現することを阻んでしまいます。
特徴2:いつもおどおどしている
警戒心が強い人は、見た目にはいつもおどおどして落ち着きがありません。その様子は、警戒心が強くない人にとってはあまりにも滑稽に映り、「なぜ、それほどまでおどおどするの」と質問を投げかけたくなるほどです。 でも、いつも堂々としている人とが、堂々していることを当たり前と感じるように、警戒心が強い人はおどおどすることが日常なので、そのことを不思議とも滑稽とも感じることはありません。「なぜおどおどするの?」と聞かれても、「さあ?」と首をかしげるのが関の山です。 たとえ、おどおどしているからといって、周りに迷惑をかけることはありません。むしろ、そのような人を心配する人から、優しく手を差し伸べられることさえあります。でも、警戒心の強い人は、そのような人にさえも警戒心を抱き、自分の心を開くことに抵抗を感じます。
特徴3:新しい事にチャレンジするのが苦手
警戒心が強い人は、新しいことにチャレンジすることが大の苦手です。できる限り現在の状態で居られることを強く望み、あえてリスクを犯すことに興味を示しません。 なぜなら、警戒心が強い人は、気持ちの上で自信や勇気に欠ける部分があるからです。新しいことにチャレンジして何かを得ようと意気込むよりも、「失敗したらどうしよう」「失敗したら人に笑われるかも」などといった、消極的な気持ちが先立ってしまいます。 でも、新しいことにチャレンジしなければ、自分を変えることはできません。たとえ小さなチャレンジであっても、コツコツ続けることが大切です。警戒心が強い人にとって新しいチャレンジは、自分を変える大きなきっかけになるでしょう。
特徴4:自分のことを口にしたがらない
警戒心が強い人は、積極的に自分のことを話そうとはしません。むしろ、自分のことが話題にならないよう、人との会話ではなるべく口をつぐみます。 なぜなら、自分を話題にして、あれやこれやと聞かれることに、ものすごい抵抗感を感じるからです。警戒心の強い人は、人のことにあまり関心が無い一方、自分へと関心を示されることに嫌悪感さえ感じてしまいます。 世の中には、自分のことを話したい人がたくさんいます。むしろ、そのような人の気持ちは、話すことで相手に理解してもらいたいという、人として当たり前の感情です。でも、警戒心が強い人は「嫌われたらどうしよう」という気持ちが先行し、自分のことを話したがりません。
特徴5:交友関係は狭く深い
警戒心が強い人は、交友関係は決して広くはありませんが、心を許し合える数少ない友人がいます。 たとえば、気心の知れた友人やいつも顔を合わせる家族などに対しては、普段見せることがない明るい表情を見せます。そして、時には楽しそうに、時には図々しいほどに自分のことをあからさまに話そうとします。 あまりの態度の違いに、警戒心が強い人の家族は、「そのような態度をほかの人の前でもすればいいのに」といぶかしがります。でも、警戒心が強い人は、まるで別人にでもなったかのように、他人の前では固く口を閉ざし、警戒心をあらわにします。
警戒心が強くなる原因
いかがですか。あなたに当てはまる特徴が見当たりましたか。もしあったとしても、「なんか自分のことを悪くいわれているようで」と気分を悪くしないでください。なぜなら、物事は好転させるには、そのことを知ることなしに成し得ないからです。 さらに、警戒心が強い人のことを知るために、警戒心が強くなる原因について考えてみましょう。なぜ、警戒心が強くなったのかを考えることで、強い警戒心を克服できないあなたにとって、大きな手がかりがつかめることが期待できます。
原因1:過去のトラウマに縛られている
仕事で大きな失敗をした、子供の頃にクラスメートからいじめられたり、些細なことで笑われたなど、過去の苦い経験がトラウマとなって、警戒心が強くなる場合があります。 物事をポジティブに考えられる人は、たとえ苦い経験をしても、そのことがトラウマになることがありません。たとえ、その時は深く落ち込んでも、失敗を自分の成長の糧として新たな努力に励みます。 警戒心が強い人は心が優しい人が多くいるので、失敗や嫌な出来事を体験すると、「もう私はダメだ」と、自分にダメのレッテルを貼ってしまいます。そのため、それらの体験を活かすことができずにトラウマとなり、警戒心を強くしてしまいます。
原因2:劣等感の強い親に育てられた
劣等感の強い親に育てられると、警戒心が強い子供が育つことがあります。 なぜなら、劣等感が強い親は過去に成功体験がないので、自己肯定感が育たなかったからです。そのような親は、自分の夢を子供に託そうとします。万が一、そのような一方的な親の意思に子供が背けば、「こんなにもあなたを想っているのに」と、がっかりした態度を示します。 そんな親の態度を目の当たりにすることで、子供は親を悲しませないようにと、親の機嫌をとるようになります。そのことで、だんだんと人の顔色を伺う大人へと育ってしまい、人に対して警戒心を強めてしまいます。
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警戒心が強い人との付き合い方
先述したように、警戒心が強い人と付き合うには、それなりの覚悟が必要です。なぜなら、友好的な態度の人とは違い、やすやすと心を開いてはくれないからです。警戒心が強い人の心を開くには、こちらの誠意を示し、辛抱強く相手の心が開くのを待つ必要があります。 でも、一度でも心を開いてくれればすぐに打ち解けられ、深い人間関係が結べます。そのような好ましい人間関係を築くために、警戒心が強い人の付き合い方を男女別にご紹介します。あなたの周りの警戒心が強い人と付き合う上での参考にしてみてください。
警戒心が強い男性との付き合い方
警戒心が強い男性は、あまり自信がない、人見知りする、他人の思惑を気にしすぎる、などの特徴があります。そのため、相手の警戒心を解こうと、ズカズカと踏み込んでしまっては、逆に心を固く閉ざしてしまいます。 まずは、顔を合わせるごとに気軽に「おはよう」などの挨拶をしましょう。そうして、相手の警戒心を和らげてあげましょう。さりげない挨拶を重ねることで、相手の心の中に「この人、私を気にかけてくれるいい人かも」という感情が芽生えてきます。 そして、警戒心が強い人は、徐々にあなたに心を許すようになり、相手からあなたに挨拶するようになります。さらに、今一歩心に踏み込むために、仕事や趣味などの共通の話題を持ちかけましょう。相手のペースに合わせて無理なく付き合えば、親密な人間関係が築けます。
警戒心が強い女性との付き合い方
警戒心が強い女性は、引っ込み思案、傷つくのが苦手、恋愛に奥手、などといった特徴があります。従って男性の場合と同じく、まずは一定の心の距離を保つことが大切です。相手の心を開こうと強引に話しかけることは、相手の警戒心を強めてしまうだけです。 最初は、あまり距離を縮めず相手を見守ってあげましょう。困っていそうなことがあれば、さりげなく手を貸してあげましょう。そういった好意的な態度を示すことで、警戒心が強い女性の、あなたに対する印象が良くなってきます。 言葉を交わす場面には、あなたのことはさておき、まずは相手の女性の言葉に真剣に耳を傾けてあげましょう。基本的に女性は話好きです。あなたの耳を傾ける真剣な態度に親近感を抱き、さらに心を開いてくれるでしょう。そうなれば、警戒心が強い女性と上手に付き合えます。
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警戒心の強さ診断!
それでは、あなたの警戒心の度合いがわかる、簡単な診断をおこなってみましょう。10個の質問に「はい」か「いいえ」で答えてください。「はい」の数により、あなたがどれくらい警戒心が強いかがわかります。 ①自分から人に話しかけるのが苦手 「はい/いいえ」 ②どちらかといえば一人でいることを好む 「はい/いいえ」 ③割と人の目が気になる 「はい/いいえ」 ④自分と人とを比べたがる 「はい/いいえ」 ⑤新しいことにあまりチャレンジしない 「はい/いいえ」 ⑥話しかけるより話しかけられるのを待つ 「はい/いいえ」 ⑦相手の思惑が気になる 「はい/いいえ」 ⑧インドア派 「はい/いいえ」 ⑨よく神経質だといわれる 「はい/いいえ」 ⑩異性より同性の友達と出かけることが多い 「はい/いいえ」 (診断結果) ◎「はい」が0〜2の人 警戒心とはかけ離れた、「おおらかタイプ」の人です。 あなたは、警戒心が強い性格ではありません。むしろ、おおらかで友達が多く、初対面の人でも気兼ねなく話せる性格の人です。 ◎「はい」が3〜5の人 「相手によっては警戒心を抱いてしまうタイプ」の人です。 特に、初対面の人に話しかけるのが苦手です。 でも、相手の気心がわかれば自然と打ち解けられます。 ◎「はい」が6〜8の人 「かなり警戒心が強いタイプ」の人です。初対面の人はおろか、何度も顔を合わす人とも、楽しく会話することが苦手です。 周りからは「何を考えているのかわからない」などと陰口を叩かれることもあります。 ◎「はい」が9〜10の人 間違いなく「警戒心が強いタイプ」の人です。人と接するよりも一人でいることを好みます。団体行動などもってのほかで、恋愛にもかなり奥手です。でも、数少ない親しい友人をとても大切にする、優しい一面を持ち合わせています。
警戒心が強いのは克服できる?
あなたの警戒心度はどれくらいでしたか。あまりの高さに気を落としてはいませんか。たとえ、警戒心度が高くても、あなたがその気になれば高い警戒心を和らげることができます。 それでは最後に、強い警戒心を克服する方法をご紹介します。警戒心が強いあなたにとってこれらの方法を実践することについて、最初は抵抗を感じるかもしれません。でも、日々続けることで習慣となり、気付けば警戒心を克服する自分を発見することができます。
克服方法1:人の長所を見つける
人の長所を見つけようとすることは、強い警戒心を克服するには有効な手段です。 なぜなら、警戒心が強い人は、劣等感が強く自分に自信がないので、人の粗探しをする事に目が行きがちだからです。人の粗に目を向けることで、自分が優位に立とうとする気持ちがあります。でも、人の粗を探していては相手と仲良くなることなど不可能です。 人と仲良くなるには、相手の長所を見つけて褒めてあげることが大切です。あなただって、人に粗を探られるより、いい部分を褒められた方がいい気持ちになりませんか。自分にしてもらいたいことを他人にすることで、相手に親近感が湧き、警戒心が和らぐことが期待できます。
克服方法2:自分を他人と比べない
自分と他人を比べないことは、警戒心が強いのを克服するのにおすすめの方法です。 なぜなら、警戒心が強い人は、自分と他人とを比べることで、自分の存在価値を確認するからです。たとえば、自分より劣っていると感じる人には優越感を感じます。でも、ひとたびその人が、自分以外の人と仲良くする姿を見ると嫉妬心を感じ、優越感が警戒心へと変わります。 まずは、他人と比べるのをやめましょう。そうすれば、人への警戒心が和らぎます。そのためには、先述したように他人の長所に目を向ける習慣を養い、一方、自分に自信がつくよう、自らの長所を伸ばす努力をすることが大切です。
克服方法3:人の思惑を気にしない
人の思惑を気にしないことも、警戒心を克服する絶好の手段です。 なぜなら、人の思惑を気にし過ぎると、人と接することはおろか、人に話しかけたり、人と一緒に仕事をすることが難しくなるからです。警戒心が強い人は、「こう言ったら嫌われるのではないか」「あんなことをしたら笑われるのではないか」と勝手に人の思惑を想像します。 このように。自分の意思を尊重できない人は、他人の意思など尊重できません。本当に大切なのは、相手がどう思うかより、あなたがどう思うかです。あまり人の思惑を気にせず自分の意思を育て、それに従い行動すれば、自分に自信がみなぎり、強い警戒心を克服できます。
克服方法4:自分の弱みを見せる
思い切って自分の弱みを見せることは、強い警戒心を和らげる効果が期待できます。 なぜなら、人は相手の弱みを見せられることで、その人に対して親近感が湧いてくるからです。たとえば、すごい頑丈そうな人が小さな虫を怖がる姿を見ると、なぜか親しみが湧く経験をしたことがありませんか。 あなたも他人に弱みを見せれば、相手に親しみを抱いてもらえます。でも、弱みを見せることに対して、最初はとても抵抗を感じるかもしれません。思い切ってやってみると「案外こんなものか」と、想像とは違う気持ちが湧き、ふっと警戒心が和らぐのを感じられます。
克服方法5:規則正しい生活を心がける
規則正しい生活を心がけることも、強い警戒心を和らげるのに有効な方法です。 生活のリズムが乱れると、気持ちや体調に支障をきたします。すると、どこか気持ちに落ち着きがなくなったり、人と接するのが億劫になる、そんな経験をしたことがありませんか。やがて、イライラが募ったり、やたら人の言動が気になり、警戒心を強めることが懸念されます。 でも、規則正しい生活を送ると心や体が充実して、日常生活にハリが出てきます。すると、仕事をしたり人と接することが楽しくなり、いつの間にか警戒心が和らぐのを感じられます。
自分自身の警戒心を解いて楽しい日々を過ごそう!
誰でも警戒心を持っています。なぜなら、警戒心は自分を守るためには欠かせない感情だからです。でも、あまりにも警戒心が強すぎると、仲良く人と接することが難しくなります。 もし、あなたが自分自身の強い警戒心を克服したいなら、そうしたいと決意し、ご紹介した克服方法を実践してみてください。多少時間がかかっても、あなたの警戒心が和らげることができます。 ぜひ、自分自身の警戒心を解いて、楽しい日々を送ってみてはいかがでしょうか。