虚栄心とは自分を大きく見せたり、見栄をはりたがる心理です。見栄っぱりで自分はスゴイことを大げさにアピールする人が周りにいませんか?そういう人の心理はどういうものなのでしょう。今回は、虚栄心の強い人の特徴や、虚栄心をどうしたら克服できるのかを解説していきます。
虚栄心の塊を捨て去ろう
まったく他人の評価が気にならないという人はいませんよね。自分が周りにどう思われているんだろう?と気になった経験はありませんか?虚栄心が強くなると、極端に他人の評価や承認を求めるようになってしまうのです。 虚栄心が強くなり、虚栄心という感情に縛られてしまうと、その感情がむくむくと大きく育ってしまいます。そういう状態を虚栄心の塊といいますが、とても硬くて岩のようになっているのです。固い塊は、外のものをよせつけません。 すなわち虚栄心の塊が、心をとらえてしまうと、他者の声が届かず、自分だけにより頼むようになってしまいます。他者の気持ちが分からず、嫌がることをして嫌われてしまいます。だからこそ、虚栄心の塊を捨て去りましょう!
虚栄心の意味とは?
虚栄心の意味は、読んで字のごとし、むなしく栄える心です。すなわち、うわべをつくろって良く見せようとする心理のことです。友達にちょっと見栄をはっちゃったという経験はありますか?少しなら、かわいいものですが、その感情が、巨大化した状態が虚栄心です。 自分の能力以上に大きなことを言ったり、自慢話をしてみたり、本来とは違う自分を装ったり、アピールしたりして、周りからの高い評価を得ようとして必死に頑張ってしまうのです。 それなのに、周りからは期待した評価が得られないことが多いです。虚栄心が強い人は、自分のした言動により、あまりよくない結果を招いてしまっているとも言えます。
虚栄心の使い方・例文
虚栄心が強いと自分をアピールすることで、心を満たそうとするような人がいます。周りに、自分のモテっぷりを自慢して、すごいと認めてもらいたがる人はいませんか?聞きたくもないのにあえて言ってきたり、実のところはそうでないのに、大げさなことを言ってきたりします。 例えば、こんな風に言ってしまうかもしれません。「A君に誘われたんだよね。でも、B君も私に気があるみたいでさ、困っちゃうなあ」 ほんとうにモテる子なら、日常的なことなので、あえて他人に言いませんよね。実はモテないし、自分に自信がないので、虚栄心を満たすために、モテっぷりをアピールして、みんなにスゴイと認めてもらおうとしているんです。
虚栄心が強い場合、他人の評価を気にします。自分の能力や実績を大アピールした経験はありますか?本当は能力がないことにコンプレックスを感じているのですが、それを隠すためにとってしまう言動です。 虚栄心の塊と言われるような人は、自信のない自分を必死で隠したいという心理が働きます。無意識にそうしてしまっている点がやっかいですが、能力のなさを周りに気づかれてしまうと、口だけかと信用されなくなってしまうかもしれません。 例えば「おれさ、著名な○○と一緒に仕事したプロジェクトがあって、成功したのはおれのおかげって言われたんだ」。本当は、このプロジェクトは少し関わっただけで、自分が成功させてない、なのにできる人アピールをしてしまっているんですね。虚栄心からこのような言動がうまれます。
虚栄心の類義語
虚栄心の類義語に「自己顕示欲」があります。これは、自分という存在をはっきり示して、他人に自分を認められたいという欲求です。すなわち、他人が注目するよう自分を大々的にアピールするのです。目立ちたがり屋という人も自己顕示欲が強いと言えます。 自己顕示欲も虚栄心もどちらも他人に認めて欲しいという欲求(承認欲求)が働いています。では、なぜ他人に認めて欲しいのでしょう。それは、自分をありのままに認められていないからです。 要するに、自尊心が低いのです。自尊心とは、自分を尊ぶ心、ありのままの自分の価値を認め、大切に思う心理です。その部分が満たされないために、他者が認めてくれることで、心を満たそうとしてしまうのです。
「虚栄心」と「自尊心」の違い
「虚栄心」は、本来の自分を認められない、自己肯定感が低い心理状態からうまれてしまうものです。一方「自尊心」は、ありのままの自分を認めていて、自分を大切にする心理です。要するに、自己肯定感が高い心理状態です。 「虚栄心」と「自尊心」は、正反対の心理作用であると言えます。虚栄心がある場合は、他人のことより自分のことを考えてしまう傾向が強いですが、逆に自尊心がある場合は、自分も他者も大切に思えるので、自分だけでなく他者に対して優しくできる傾向にあります。 ただ、自尊心も強くなりすぎると、うぬぼれやナルシシズムといった状態になり弊害がうまれてしまいます。強い自尊心は、虚栄心と同じようにあまり良い意味で使われなくなってしまいます。
虚栄心の英語表現
虚栄心は、英語では「Vanity」と言われます。類義語には「pride」や「self-confidence」など、自慢やうぬぼれがあります。別の単語で言いかえると「feelings of excessive pride」すなわち、過度に自負する感情です。
虚栄心が強い人の特徴
虚栄心が強い人というのは、本当の自分以上に、自分を大きく見せるような言動をしてしまいます。虚栄心の強い人にはいろいろな特徴があります。 ここでは、虚栄心の強い人の特徴を5つと、どんな性格や心理が作用してその特徴が出てくるのかをご紹介します。 虚栄心の強い人にはいくつかの共通する性格や心理があるようです。また、その人自身が育ってきた環境、生育歴が影響している場合もあります。
見た目や持ち物を着飾る
虚栄心が強い人の中には、見た目や持ち物を着飾るという特徴の人が多いです。そうひう人は、お金がないのに、高級ブランドで全身固めたり、自分の持ちものを自慢したりするため、周りからは面倒くさい人と思われてしまいます。 こういう人は、他人の目や評価ばかり気にする、見栄っ張りな人と言えます。他人から良く思われたい願望が強く、他人をマウンティングして自分の心を安定させたいという心理が働いています。 虚栄心が強く、こういう特徴がある人には、生育歴が関係しています。他人に対して見栄っ張りな親に育てられると、子どもはいつも他人の評価や目を気にするようになり、見栄っ張りに育ちます。
仕事や勉強で優秀なことを自慢する
自分が仕事や勉強で優秀なことを自慢する人は、虚栄心が強い人と言えます。学歴や職業などのステータスにこだわったり、自分の実績や功績を自慢する、武勇伝を語りたがるような特徴を持っています。 他人から褒められたい、周りよりも自分が優れていると思われたい、自分を誇ることで認められたいという性格をしています。 本当は自分に自信がなくて、劣等感の塊だったり、本当の自分を知られたくない反面自尊心が強いという心理から自分を誇ってしまう言動をするのです。自分の虚構にとらわれ弱い自分を必死に隠そうとしている心理状態でもあります。
自慢話ばかりする
虚栄心が強い人には、自慢話をしたがる特徴があります。いつも「自分は可愛いいから、異性に人気がある」と自慢ばかりしている友達はいないでしょうか?自慢話する人は、することで満足感をえますが、聞いている方は楽しくありません。 愛されたい欲求が強くて、自己中心的、周りに認められたい、承認欲求が強い性格です。愛されてきた経験が薄いと、愛されたい、認められたいという承認欲求が強くなり、自分の事しか考えられなくなります。 本当は、自分の顔やスタイルに自信がなかったり、振られた経験から心に傷がある場合が考えられます。又は、生育歴の中で人格を否定され続けてきた経験があり、自己否定感が強い心理状態にあるのです。
嘘をつく
虚栄心が強いために、嘘をついてしまうという人がいます。知りもしないことを知っているかのように言ったり、話を盛ってしまうなどの特徴があります。こういう人は、嘘がばれると、いい加減な人だと思われたり、口ばかりだと信頼されなくなります。 見栄っ張りで知識がある人と思われたいとか、自分を大きく見せたいという性格をしています。 本当は、自分に自信がなくて、自分が嫌いな人が多いです。自己肯定感が低く、等身大の自分を認められないという心理から、自分を良く見せるために嘘を平気でついてしまうという傾向があります。
プライドが高い
虚栄心が強い人は、プライドが高いです。いつも鼻につく話ばかり、プライドが高くていやな感じという人に会ったたことはないですか?自分がいつも中心でないと嫌がったり、勝ち負けに執着し過ぎて、周りの人から敬遠されたり嫌われてしまう特徴があります。 性格は、自己中心的で、見栄っ張り、承認欲求や自尊心が強いという人です。 そういう人は、肯定感が低く自信がないという心理にあります。ダメな自分を認められないのです。生育歴の中で、いつも一番を求められていた。一番でない自分、すごい自分でないと認めてもらえなかったという経験があるのかもしれません。
虚栄心が強い人の性格や心理
虚栄心が強い人の言動は理解されにくいようです。どうしてそんな大口ばかりたたくのと言われた経験はありませんか?虚栄心が強いことで、疎まれたり、敬遠されてしまうことも多いのです。 虚栄心が強い人は、生育歴において親から受けた影響や、育つ環境で受けた傷などから、強い虚栄心を作りあげてしまった可能性もあります。 では、虚栄心が強い人の性格や心理がどのようなものなのかを3つのポイントで見ていきたいと思います。
自己肯定感が低い
虚栄心の強い人は、自分はこれでいいんだと思える自己肯定感が低い傾向にあります。素の自分、等身大の自分を認め受けいれることが難しくなります。 子どもの頃から、親に頑張らなきゃダメと言われ続けたり、良い成績をとらないと認めてもらえなかったなどの環境下で育つと、頑張れない自分、良い自分でなければいけないと思うようになってしまいます。要するに、ありのままの自分では、ダメという心理になります。 ありのままの自分を受け入れられないため、自分にはもっとできるはずだ、自分はこんなものではないと自分以上の自分という虚構を作り、それを実現するのに必死になります。無意識にしているので、わけも分からず疲れてしまうかもしれません。
自分に自信がない
虚栄心が強い人の心の奥底にいる自分、本当は自信がなくて弱々しい自分、要するに劣等感のかたまりとも言えます。本来の自分に自信が持てないため、そんな自分を全力で隠そうとします。 生育歴の中で、おまえはダメな奴だと言われ続けたり、人格や存在を否定されていた、要領が悪いことで失敗ばかりしてきたなど、否定的な経験を積み重ねてしまうと、自分に自信が持てなくなります。 自信のない自分を知られないよう「できる自分」というよろいをつけ、他人とコミュニケーションをとるようになります。虚勢をはり、人間関係を築こうとするので、プライドの高い人、見栄っ張りと思われ苦しむようになってしまいます。
自分が嫌い
虚栄心が強い人には、自分が嫌いという人も多いです。自分が嫌いで自分には魅力がないと思っているので、こんな自分は、他人から受け入れられるはずがないという自己否定感が強い心理状態にあります。 虚栄心の強い人の場合は、本来の自分では愛されない、他人から嫌われてしまうという不安を抱えています。その不安を解消するために、他者から愛されたい、認められたいと思うようになります。 これが、承認欲求というものです。この承認欲求が人一倍強くなってしまい、承認欲求が満たされないと、そうしてくれない他者に対して不満を持つようになり、攻撃をしかけるようになってしまいます。
虚栄心が強いと異性に嫌われる?虚栄心が恋愛を阻む理由
虚栄心が強いと、異性に嫌われてしまう傾向にあると言われます。プライドが高い人、自慢ばかりする人、そういった虚栄心が強い特徴の人と、恋愛をしたいと思いますか? 虚栄心が強いとなぜ異性に嫌われてしまうのか。どんな理由から恋愛を阻んでしまうのかを詳しくみていきましょう。
本当の自分を隠されている気がする
虚栄心が強いために、本当の自分を隠してしまっている人は、恋愛が難しいようです。本当の自分を隠していて、よく分からない人とつきあいたいと思いますか? 本当の自分が隠されている気がすると思われてしまい、信頼関係が築けなくなります。本当は自分に自信がないから、大口をたたいたり、虚勢をはって強いことを言い放ちます。それでは、異性に理解されるのは難しいです。 当然ながら、距離を縮めることができなくなってしまいますし、敬遠され嫌われる結果につながります。要するに、虚栄心が強いと異性との恋愛が発展しなくなり、恋愛がうまくいかない可能性が高いのです。
すぐ嘘をつくように思う
虚栄心が強くすぐ嘘ばかりついてしまう人は、恋愛がうまくいきません。嘘ばかり言っている人は信用ができませんよね。そういう人と恋愛したいと思いますか? 嘘を平気でつく人は、見栄っ張りでプライドが高いため、知らないことでも知っているかのように言ってしまいます。自分を大きく見せたいなどの心理から虚勢をはって、普段から嘘をついてしまいます。 恋愛は信頼関係があってうまくいくものなので、信用できるかできないかは大切なポイントです。信用できない人と思われたら、恋愛が始まりません。そういうわけで、虚栄心が強くて嘘を良くついしまうため、恋愛がうまくいきません。
自慢話が鼻につく
虚栄心が強いために、自分の自慢話をしたがるという人がいます。自分をすごいと認めて欲しい心理からの行動ですが、他人の自慢話を好む人はいないため、嫌がられてしまいます。 虚栄心が強い人は承認欲求が強い傾向にありますが、自分を認めてもらえないと、自分の心が満たされないので、今まで以上に自慢話や自己アピールなどが強くするようになります。「俺ってすごいモテるんだ」「そんな風に見えないけど」「いやいや、昨日も俺を好きかもって言ってる子がいたし」というぐあいに。 自分を認めて欲しい心理からであっても、異性にとっては自慢話が鼻につくいやな人という悪い印象しか残りません。虚栄心が強いため、恋愛をはばんでしまいます。
自己中心的
虚栄心が強いと自己中心的になりがちです。あいつより俺の方がすごいんだぜということばかり主張されると、どう思いますか? 自己肯定感が低く自己否定も強い心理のために、自分をアピールすることで、自分を肯定し安定させているのです。だから、自己中心的になります。異性の立場や気持ちを考える余裕がありません。 自分のことばかり考えていては、恋愛が長続きしません。虚栄心が強いと異性に嫌われて、恋愛を阻んでしまう理由の一つです。
虚栄心の強さを診断!
自分でも無意識に虚栄心が強くなってるかもしれない、また隠れ虚栄心があるかもしれないそんな風に思われる方必見です。自分の中の虚栄心をチェックしてみましょう。チェック項目に3つ以上あてはまったら、虚栄心が強い傾向にあると言えます。 自分の心理を知ることで、自分の心と向き合うことができます。自分の心と向き合うことで、次のステップへすすむことができます。
- 出来もしないのに出来ると言ってしまう
- 自分の持ち物や外見を大げさに自慢してしまう
- 話をついつい盛ってしまう
- 自分の方が優れていることを猛アピールしてしまう
- インスタでイイネ!をもらうために必死
- 誰かが褒められている話を聞いた時、心の中で自分の方がすごいのにと思う
- 他人をマウンティングしたがる
- 聞いてもないのに自分の学歴・会社を言いたがる
- 自分がいつでも中心でいたいと思う
- 少ししかほめてもらえないと、もっと褒めて欲しいのにと不満を感じる
虚栄心を治したい!克服方法
今まで虚栄心について色々な角度からみてきましたが、虚栄心というのは良くない意味でつかわれることが多いです。虚栄心が強い場合は特に、他人から嫌われてしまったり、自分の思い描くようにならなくなってしまうことがあります。 自分の虚栄心を治したいと思う方、克服方法をご紹介しますので、出来そうなことからチャレンジしてみて下さい。
あるがままの自分を受け入れる
本当の自分を受け入れたり認めらないことで、虚栄心が強くなっている人が、虚栄心を克服するためには、まず、ありのままの自分を受け入れることが大切です。 過小でも過大評価でもなく、ただフラットな状態の素の自分がとても素晴らしいのです。自分という存在を認めてあげることで、心が楽になります。そればかりではなく、自分を偽ったり、必要以上に頑張ることがなくなります。 あるがままの自分を受け入れることは、虚栄心を捨てることになります。虚栄心という、自分を誇るものなど必要ではなくなります。
自分を愛する
あなたは自分を愛せていますか?虚栄心が強い人は、自分を愛せていない、自己否定感が強いという傾向にあります。この自己否定感を断ち切るにはどうすればよいでしょう。 それは、自分を愛することです。自分を愛するなんてうぬぼれやナルシストになるのでは、なんて思わないで下さい。自分を愛し、認められるようになると、まず、自分に優しくなれます。 自分への愛で自分の心が満たされるようになります。すると、他者への依存から自分を肯定する思いへと変えられます。他者に対して自分への評価や愛を求める必要がなくなります。それにともない、虚栄心から解放されていくでしょう。
素の自分を知る
虚栄心が強い人は、自信のなさや弱い自分を隠したいので、素の自分を偽ることがあります。素の自分を知られないために、自分を守る防衛反応としての行動ともいえます。自分を偽り、虚勢をはってしまうのは、とても疲れますよね。 まずは「自分はなんぞや?」自分という存在を知る必要があります。自分の弱さも、無力感も、素の自分なら受け止めましょう。弱さや無力は罪ではありません。それより、自分を偽り虚勢を張ってっしまうことの方が罪です。自分を苦しめ、他者に反感の思いを与えるからです。 だからこそ、素の自分を知って受け止めましょう。そうすることで、虚栄心を持つことなく楽になっていくでしょう。今まで、虚栄心がかなり強かったという人でも、虚勢をはらなくなることで、徐々に虚栄心が弱くなっていきます。
人生の脚本をかきかえる
心理学理論に「人生脚本」というものがあります。人は、親からの影響を受けて育ってきますが、その過程で無意識に自分の人生を決め、それによって行動してしまうのです。虚栄心が強い人は、間違った人生脚本を描き、行動しているのです。だから、人生脚本をかきかえていく必要があります。 生育歴の中で「いい成績でないとダメ」と言われ続けてくると、いい成績でない自分は価値がないと思うようになります。すると、いい大学、いい会社などのステイタスに異常な執着を持つようになります。人生脚本として、自分を縛る思いやネガティブをプラスの方向に書き換えていくのです。 人生脚本として描かれてしまった心理、例えば「せねばならない」というならば「した方がいい(できなくても良い)」という具合にです。自分の心に語りかけ、変わるまで何度も繰り返し書き換えていきます。いつの間にか人生脚本がかわることで、虚栄心から出る行動をしなくなります。
自分に自信を持つ
虚栄心が強いという人の中には、自分に自信がないという人が多いです。そういう人は、まず、自分に自信を持てるように働きかけていくことが大切です。 自分に自信が持てないという自分がいるのでしたら、クリアできそうな小さな目標を立てます。目標をクリアできるよう、努力します。クリアできなくても自分を責める必要はありません。これはメンタルトレーニングで用いられる手法です。 小さな目標達成の繰り返しが自分の自信をつけるのに効果的です。自分に自信が持てるようになり、自信向上に反比例して、虚栄心が減っていきます。
虚栄心が強い人への対処法
周りに虚栄心が強い人がいる場合には、その人とのやりとりの中で嫌悪感や怒りを持ってしまうことが多いでしょう。そういうやりとりが、わずらわしいと思ってらっしゃる人がいるもしれません。そのわずらわしいやりとりが改善できたらだいぶ楽になりますよね。 心理学で交流分析というものがあります。なぜか、いつもわずらわしいやり取りをしてしまう場合、その相手のタイプに合わせた接し方をすることで、スムーズなやりとりができるようになります。 虚栄心が強い方への対処法も、その人に合った接し方をすることで、関係性が良くなっていくはずです。
受け入れて認める
虚栄心が強い人は、自分を認めてほしいという承認欲求が強いです。他人への接し方(求め方)を少しだけ間違えているんです。そのような人に対しては、認めてあげることが大切です。認めてあげて、できるなら大げさにほめてあげ下さい。 承認欲求が強いタイプの人の心には、小さな子どもが住んでいると思って下さい。交流分析で言うところのAC(Adult Child)です。こちらが「なんでそんな風にしかできないの」とか厳しい親のように上から接するのは逆効果です。 小さなこどもの心は、ここにいるよ(存在価値)、ほめる(認め・承認)、ほめられたらうれしい(価値の確認)で満たされていきます。余裕を持って受け入れ認めてあげることで、お互いにイライラせずいられます。これで、うまくつき合っていけるでしょう。
相手を否定しない
自己否定の思いが強く自己肯定感が低い、虚栄心の強いタイプの人には、「虚栄心が強いからダメな人」とは絶対に言わないことです。 人格を否定するようなことを言ったりやったりするのはNGです。自分という存在に自信がなく自分の虚構の中に生きているところがあるため、否定する言葉が、存在価値を否定してしまうことになります。すると、その人との関係性が崩れてしまうかもしれません。 仕事やプライベートでおつき合いする必要があるなら、その人を肯定的に受けとめ褒めてあげたりするだけでも、相手がかわってくるでしょう。
相手と戦わない
虚栄心が強い人の中でも、人の目や評価を気にするタイプの人に対しては、少し注意が必要です。そのようなタイプの人は、自分に対する相手の出方を注視します。他人が、自分の方ができるとか立派な部分を見せようものなら、負けたくないので、必死で攻撃をしかけてきます。 だから、相手と同じ土台にのって戦ってしまっては、わずらわしいやりとりになってしまいます。おべっかを使ったり、無理して合わせる必要はありませんが、相手と戦わない、すなわち、虚栄心が強い人のすることを流してしまう、それが重要です。
虚栄心を手放し、真の自分で楽しめる人生を手に入れましょう!!
虚栄心が強い人の特徴や、虚栄心が強いことが恋愛に及ぼす影響、性格や心理、克服法をみてきました。虚栄心が強くなったという根本的な原因として、生育歴が影響していることもお伝えしてきました。 生育歴の中で、どんな影響や傷を受けてきたことで虚栄心が強くなったのか、そのつながりを理解し、自分の心と向き合っていくことが大切です。素の自分を受け入れ、愛することで、アイデンティティが確立されます。 自分が確立し、肯定的な考えが出来るようになると、虚栄心を手放すことができるようになります。ありのままの自分で楽しめる人生を手に入れましょう!!