創造的思考とは、既存の枠組みにとらわれない、自由な発想的思考のことです。この記事では創造的思考を持つ人の特徴と、これからの社会においてますます必要とされるこの思考力を身につける方法についてご紹介します。あなたも実践してみてはいかがでしょうか?
創造的な思考を持った人になりたい!
独創的な発想が出来て、初めてのことや困難に直面した時でも、ひるむことなく前向きに建設的な考えで進んでいける素晴らしい人があなたの周りにもいませんか? これからの社会において必要なのは創造的思考だといわれているのをご存知でしょうか? 持っている人はすごいなあと尊敬する存在なのに、一朝一夕には持てる気がしない創造的思考。 これからの厳しい社会をたくましく生き抜いていくためにも、創造的思考とは何なのか?どうやったら創造的思考を持つことが出来るのか?について考えていきます。
創造的思考の意味とは?創造的な思考を持つ人ってどんな人?
創造的思考とはどんな思考なのでしょうか?また創造的思考を持った人とはどのような人なのでしょうか? 改めてみていきましょう。
創造的思考ってどんな意味?
創造的思考とは改めて考えてみるとどんな思考なのでしょうか?創造的思考を英語で表すとクリエイティブシンキングとなり、少しわかりやすいです。 創造的思考の英語の表現から言っても、物事を作り出すことにつながる思考のことで、日本語で表現すると、「既存の枠組みにとらわれない、自由な発想」となります。 もう少しわかりやすい日本語で言うと、今までの常識や、自分の中の親しみのある考え方などにとらわれずに、ゼロから本当の意味で自由に物事を考えてみることということになります。
創造的思考とは何か?を考えるうえで、わかりやすい例として、ポストイット(付箋)が生まれたのは創造的な思考があったからこそだということを見てみましょう。 接着剤を作っていて、強い接着力のある接着剤を作ろうとしていたのに、弱い接着力の接着剤がたまたまできてしまったのですが、「これは失敗作だから役に立たない」と思うのではなく、「接着剤としては失敗作だけど、いつか何かの役に立つときがあるかもしれない」ととっておいたそうです。 さらに別の機会にしおりが本から落ちてしまうのを目にすることがあり、「しおりだから落ちるのは仕方ない」と思うのではなく、「しおりが落ちるのはよくあることだが、しおりが落ちないようにはできないか?」と考えたそうです。 そのときにあの粘着力の弱い接着剤を使って、貼って剥がせるしおりであり、メモ機能も持たせたポストイットが誕生したとのことです。まさに二度にわたり常識にとらわれず、多面的に物事をとらえる創造的思考が重なって、誰もが毎日使うほどに普及したポストイットが生まれたのです。
創造的思考を持った人とは?
創造的思考を持った人とは、常識や他の人に合わせるのではなく、自分なりの考えを持っていて、自分なりの価値基準で物事を判断できる人のことでしょう。 想像力が豊かというと、無邪気で夢見がちで、浮世離れしている面がある場合も否めないので、ある意味においては普通の人と一味違う人であるかもしれません。 しかし、そういう人こそが人と違う発想をして、創造的思考を活かして、他の人が出来ないような発想で新しいものを生み出したり、大切な発見をしたりしてくれるのかもしれません。 次に詳しく創造的思考を持つ人の特徴についてみていきましょう。
創造的な思考を持つ人の特徴
次に具体的に、創造的思考を持った人の性格や特徴についてみていき、どうしたら創造的思考を持った人になることが出来るのか考えていきましょう。
色々なことに興味がある
創造的思考を持っている人の特徴は、何と言っても想像力が豊かなことが挙げられます。それには常日頃から色々なことに興味がある、好奇心旺盛な性格であることが挙げられます。 大人になると、初めてのことが減っていくので、何かにワクワクするようなことは減っていってしまうことがほとんどなのですが、創造的思考を持っている人は、些細なことでも変化に気づいて、常に新しいことに興味を持てることが多いです。 常に色々なことにアンテナを張っているので、自分一人でも情報も入ってきやすいですし、そういう人と話すと面白いので、友人知人からも情報が入ってきるので、楽しいことを頭に置きながら生活することが出来るので、元気でいられて、また情報を得ていくといういいサイクルが出来上がっています。 あなたの周りにもいつも楽しいそうに元気に何かをしている人はいませんか?そういう人と定期的に話すことは創造的思考を持った人になるのにおすすめでもあります。
落ち着きがある
創造的思考を持った人は様々な情報を得る機会が多く、それらをもとに想像力を膨らませるという頭の中が忙しい状態の時間だけを過ごしているのではありません。 そういった情報を得た後に、落ち着いて客観的に得た情報はどのような意味があるのか?どんなことにつながるのか?と考える時間をきちんと持つ実は落ち着きもある人であることが多いです。 落ち着いて考えることで、創造的思考を持った人は、漠然と考えている解決したい問題や作り上げたいものに近づく方法を無意識に探っています。 そしてそのことの繰り返しで解決策にたどり着くことが出来ます。周りの人からみると、突然たどり着いたように見え、創造的思考を持った人はすごいんだと思いがちですが、実は付箋の例でも分かるように突然たどり着いているのではなく、積み重ねによりたどり着いていることも多いのです。
物事を色々な面から見ることが出来る
創造的思考を持った人は、物事を深く考えることのできる人が多いです。一つの問題が解決した場合において、普通の人はそれで終わってしまいます。 しかし創造的思考を持った人は、問題は本当に解決したのかどうか考えます。問題はこの後、何か他の問題を引き起こす可能性はないのかをよかったと思いながらも注意深く考えます。また問題を解決できた方法についても、本当に最適な方法だったのか、他にもっと良い方法はなかったのかについても考えます。 そのような考え方をきちんと普段から行っていることで、今回問題が解決できただけではなく、次に別の問題が起きた時にも、前の問題が起きた時に、他の解決方法として頭の中で考えていた方法が良いのではないのかと考えることが出来ます。 このように創造的思考を持った人は、問題解決能力も他の人より優れている場合が多いのですが、それは普段からの思考方法の繰り返しの賜物であるのです。
意外なことも楽しめる
日々生活をしていると、意外なことが起きてしまうことも多々あります。普通の人はどうしてこのようなことが起きてしまったのかと、焦りますし、不運だったと考えてしまいがちです。 それに対して創造的思考を持った人は、意外なことは起きて当たり前と思っていますし、そういう時こそ成長のチャンスと考えます。 意外なことが起きてしまったのには、どこかに原因があるので、そこをきちんと分析して、改善しようとします。そして再び起きないように注意します。 そうして、創造的思考を持った人は、さらに成長をして、困難にも負けず、どんなときにも思考を駆使して解決策を探り、進んで行くことが出来ます。
失敗を恐れない
普通の人の感覚だと、失敗をしたくない、失敗したらどうしようと考えてしまうのですが、創造的思考を持った人は、失敗をすることを恐れません。 創造的思考を持った人は、数多くの失敗をしてこそ、成功につなげられると考えているので、失敗をしても悲観しません。 失敗をしてしまった場合、何がいけなかったのか、何を改善すればいいのか考え、成長するチャンスだと考えます。そして次には改善しようとします。 このような強い精神力と広い視野を持っているのが創造的思考を持った人のすごさです。
創造的な思考は仕事で活かせる!
創造的思考は、もちろん仕事上において活かすことが出来ます。 一番思い浮かぶのは、企画やプレゼンにおいて、他人と違う、かつ取引先や上司に驚かれるようなアイデアを出して、採用されたり評価されたりします。 それ以外にも、普段の仕事上でも、仕事のやり方を改善する方法を思いついたり、何か困難にぶつかった際にも、くじけることなく解決する方法を見いだせることにもつながります。 そしてもっと日常的に考えると、普段の同僚との会話でも、取引先との会話でも、ちょっと違う目線で、前向きな意見を言ってくれる創造的思考を持った人の存在は、欠かせない大切な人だと感じてもらえることでしょう。
創造的思考を身につけるための6つの習慣
仕事にも活かすことのできる、創造的思考を身につけるためにはどのような習慣で生活したらいいのでしょうか? 取り入れるのが難しくなくて、創造的思考につながっていく習慣を6つ見ていきましょう。
色々な本を読む
どこに居てもできて、誰にでもできる、情報に惑わされることなく、いろんな人の見解を知ったり、視野が広がる方法として、本を読むという手段があります。 テレビやネットの情報は自分が選ばなくても勝手に入ってきてしまうのに対して、本の情報は自分が選んで読むことによって入ってくるので、情報に惑わされることもありませんし、読みながら自分の想像力を使っているので、創造的思考につながりやすいです。 自分の好きな作家をたくさん読んだり、人から勧められた本を読むのもいいのですが、創造的思考を身に着けるという意味では、自分が気になった本を先入観なく、色々読んで無ることをおすすめします。そのほうが自分では思いつかない考え方などが入ってきて視野が広がり創造的思考が広がります。
趣味の時間を大切にする
人は何かを考えるにあたって、あるいは何かを探すにあたって、「考えよう、見つけよう」と思っているときは答えが見つからない、探したいものが見つからないということは良くあることです。 そうではなく、趣味などに没頭して、いったんそのことから離れて、フラットな頭の状態でいるときにこそ、ふっといいアイデアが浮かんだり、探していたものが見つかったりするものです。
また、趣味などを持つと、自分の好きなことを中心に視野や人脈が広がり、創造的思考を持つことにつながります。 自分の好きなことであると、そうしようと思わなくても、自然と探求心が沸いて、普段の自由時間に趣味のことを深めようとして行動力や情報収集力も上がるので、自然と創造的思考のための情報が入ってきます。 それに趣味をどんどん深めていきたいと思う時には、どうやったら進歩していけるのかを考えることが出来るので、その時に身についてきた創造的思考は他のことにも活かせるようになっていきます。 また好きなことをしているときの、リラックスした状態や楽しい気持ちは脳をリラックスさせて創造的思考を働かせるために必要なことです。
物事の過程を大切にする
創造的思考を持った人になるためには、物事の結果よりもむしろ途中経過、過程を大切にすることが大切です。 結果ばかりを気にしてしまうと、途中の段階で振り返ることなく、時間に追われて、時にはその場しのぎで物事を進めてしまいます。 そのようにしてしまうと、身につくべき学びや深い思考を得られないまま、何とか結果が出たという状態になります。 そうすると、別のことを行う時に経験を活かすことが出来ず、創造的思考も蓄積されていかなくなってしまうので、過程はじっくりと味わって学んでいくことをおすすめします。
色々なやり方を考えてみる
物事を行う時に、人は一生懸命考えて、一番良い方法、あるいは楽な方法で行おうとします。そして物事が出来てしまえば、それで終わってしまうことが普通でしょう。 しかし、創造的思考を持った人になるためには、そこで終わらせないで、他の方法で行っていたらどうなっていたのか?を考えてみることをおすすめします。 そうすると、一つのことをやったことに対して、いくつものやり方を考えることが出来、他のことを行う時に、考えたやりかたも候補に挙げることが出来るようになります。 このように日常から自分の幅を広げるような思考をすることが、創造的思考を持った人になる第一歩です。
楽観的になる
創造的思考を持った人になるためには、失敗を恐れず、結果よりもむしろ過程を重視していくことが必要とわかりました。 そのためには失敗につながりそうなことになっても、悲観的に考えないこと、楽観的になることが必要です。 何が起きても、次の成功につなげればいいくらいの考えで、明るく、前向きに楽観的に生きていけるようになりましょう。
自分の考えを表現してみる
創造的思考が自分の頭の中で、できるようになってきたとしても、それを言葉や文章で他人に伝えることが出来なければ、創造的思考を実際に物事を進めるときに活かすことが出来ません。 そのためにも、普段から自分の考えを他人に言葉で伝えたり、文章で伝える訓練をしておくことが必要です。 また日々思ったことを文章で書き留めたり、日記を書くことは、記録にもなり、書くことで頭の中が整理されるという効果もあるので、ぜひ早速実践してみてはいかがでしょうか。
創造的思考を身につけよう
創造的思考を身につけると、仕事上でも人間関係においても、その柔軟な発想力は色々なところに活かせることがわかり、ますます創造的思考に魅力を感じたのではないでしょうか? 日々のちょっとした努力や、ものの見方を変えてみることで、創造的思考を持った人に近づいていけることもわかったので、この連休からでも少しずつ実践してみてはいかがでしょうか?