切ない気持ちを伝えるのに適した片思いの花言葉を持つ植物を紹介します。育てやすいものから高い木になる植物までさまざまです。思いを伝えるために贈る以外にも育ててみると楽しいですよ。片思いを伝えたいときにこうした花言葉を持つ植物を選んでみましょう。
切ない片思いを花言葉として届けてみよう
好きな人がいるけれど、好きと言葉にすることができない…。そんな切ない片思いをしていませんか?植物には花言葉があり、言葉にできない切ない気持ちを伝えるのには最適です。植物ごとによって意味する花言葉も違うので、自分の気持ちを代弁してくれる植物を選びましょう。
誰にも言えない恋、恥ずかしくて思いを告げられない、見つめることしかできない恋など人によって切なさってそれぞれですよね。そんなもどかしい気持ちを伝えられたらどんなにいいか、と思いませんか?
花を贈るなんて意味深めいていると思われるかもしれない…といっても、自分の気持ちにも気づいて欲しい…。そんなときこそ、さり気なく気持ちを伝えてくれる植物や花を贈りましょう。私の気持ちに気づいて、とメッセージカードを添えるのもいいですね。
片思いを伝える花言葉を持つ植物はたくさんある
植物や花についている花言葉は実は一つだけではなく、複数の花言葉がついています。そのため切ない恋と愛を語る花言葉もあれば、別れや出会いを表すなど、正反対の意味を持つ花言葉を同時にもつ植物・花もあります。
単に片思いの人へ贈るだけでなく、切ない気持ちに浸りたいときなどにもこうした植物を育ててみるのもいいですね。また好きな人に見える場所にそうした花のブローチなどをつけておくといいかもしれませんね。
贈るだけでなく、さまざまな使い方で相手へと自分の気持ちを伝えることができます。切ない花言葉とともに、幸せになれる花言葉を持つ植物もあるのでご自身で育ててみるのもいいですね。お守りとして育てて部屋に飾ると自分を励ましてくれますよ。
【私を思って】切ない片思いを告げるパンジーの花言葉
パンジーは冬から春に咲く紫や白が特徴の可愛い花です。パンジー全体の花言葉は「もの思い」「私を思って」です。まさに片思い中にふさわしく、「私を思って欲しい」という気持ちを表したい、伝えたいときに活躍してくれます。
色別になると片思いからは離れる
全体的な花言葉は「私を思って」ですが、これが黄色・紫・白と色別になると花言葉が意味するものが変わります。まず黄色は「つつましい幸せ」となんだか恋が成就したときに使えそうな花言葉ですね。次に紫は「思慮深い」、白は「温順」です。パンジーも育てやすいので、思いを込めて育ててみましょう。
パンジーとビオラの違い
パンジーに似た花にビオラがあり、よく間違えられますね。確かに姿かたちが似ているパンジーとビオラですが、その違いは大きさです。5㎝以上の大きく華やかな花がパンジー、4㎝以下の小さくて可愛らしい花がビオラと分けられています。どちらがどちらだか分からなくなった時には大きさを比べてみましょう。
【愛の告白】片思いを伝えるベゴニアの花言葉
品種が多いベゴニアは色も形もさまざまです。そんなベゴニア全体の花言葉は「片思い」「愛の告白」「親切」です。あなたに片思いしていると、そのまま使える花言葉ですね。また片思いという花言葉はベゴニアの花の形がハートに似ていることに由来しているといわれています。
色別の花言葉
ベゴニアの花色はさまざまですが、花言葉が付いている色は赤と白です。赤は「公平」、白は「親切」です。花の形も品種によって異なるので、自分が好きだと感じた形で片思いを表してみてはいかがでしょうか?可愛らしい花が特徴なので誰もが気に入りますよ。
贈るなら花ベゴニアがおすすめ
片思いを伝えるべくベゴニアの花を贈るなら「花ベゴニア」と呼ばれているクリスマスベゴニアやセンパフローレンスがおすすめです。見た目が華やかで観賞用としても名高いベゴニアの種類になるので、贈り物として最適ですよ。
【初恋のひたむきさ】紫のヒヤシンスに隠された片思いの花言葉
ヒヤシンス全般の花言葉は「ゲーム」「スポーツ」といったものですが、これが紫のヒヤシンスに限定されると「初恋のひたむきさ」「悲しみ」「悲哀」といった片思いや悲恋に近い切ない気持ちを表す花言葉に代わります。
また西洋での花言葉になると、紫のヒヤシンスは「ごめんなさい」「許してください」となんだか暗くなるような花言葉になっています。浮気をして謝っているのか、あなたに恋をしてごめんなさいと謝っているのかは人の解釈の違いがありますが、西洋ではこういった花言葉を持つ紫のヒヤシンスです。
また赤のヒヤシンスは「嫉妬」、青のヒヤシンスは「変わらぬ愛」とこちらも片思いを伝えるのに使えそうな花言葉ですね。花が咲くのは3月~4月と短いですが、卒業間近の先輩に切ない気持ちを伝えるべく渡してみるのもいいでしょう。
【恋の苦しみ】苦しい片思いの表われのアネモネの花言葉
アネモネは普通の花と違い、花びらを持たない植物(品種による)です。花びらに見える部分はなんと萼片(がくへん)と呼ばれる部分で、ここが色づくことによって花を咲かせているように見えます。そんなアネモネの花言葉は「恋の苦しみ」「はかない恋」「見捨てられた」です。
色別でみる花言葉
アネモネはカラフルな色が特徴の植物でもあります。また全体的な花言葉は片思いを思わせるようなものですが、色別だと紫は「あなたを信じて待つ」、赤だと「君を愛す」、白だと「真実」「期待」となんだかロマンチックな気持ちにしてくれます。
恋の苦しみを気づいてもらいたい時に
どうしても声に出せない切ない気持ちを抱えているなら、その苦しみに気づいてとアネモネを贈ってみるのもいいでしょう。相手が花言葉に気づくかどうかは別ですが、恋の苦しみを抱えていると伝えるにはもってこいの植物です。
【秘密の恋】密かな片思いの花言葉を持つ黄色いアカシア
小さいポンポンみたいな花を咲かせるアカシアの全体の花言葉は「優雅」ですが、これが黄色のアカシアになると秘密の恋と、誰にも言えない片思いを持つ花言葉に変わります。なんと1000種類もの品種があるといわれています。
普段は乾燥した地域で育つ植物なので、日本での栽培は難しいとされていますが、比較的乾燥している関西~沖縄地域では街路樹としても植えられています。たくさんの花を咲かせる植物なので、見たことがある人も多いでしょう。
全体的な花言葉が優雅なので、片思いを告げる以外にも贈れる植物です。自宅での栽培は高さがある木なので難しいですが、売られている花を贈るのであれば、誰に贈っても損のない植物ですよ。花屋さんなどで探してみてはどうでしょうか?
【私の想いを受け止めてください】真摯に片思いを訴えるハナミズキの花言葉
小さな花をたくさん咲かせるハナミズキの花言葉は「私の想いを受け止めてください」「永続性」「返礼」です。真摯な気持ちを伝えるかのような「私の想いを受け止めてください」という花言葉がなんとも魅力的ですね。
また西洋の花言葉は「逆境にも耐える愛」「私があなたに関心がないとでも?」となんだか片思いというよりも駆け落ちやツンデレみないな感じでガラリと印象が変わります。開花時期が4月~5月と短いですが、可愛らし花を咲かせます。
西洋の花言葉も魅力的ですが、やはり切ない気持ちを真摯に受け止めて欲しいという日本の花言葉がぐっと心に響きますね。花の色は白やピンク、赤です。花もちしても一週間程度ですが、優しい気持ちにさせてくれる植物です。
【打ち明けられない恋】打ち明けられない片思いの月見草の花言葉
月が見え始める時間帯から花開く月見草の花言葉は「打ち明けられない恋」「無言の愛情」「移り気」です。言葉に出せない恋や既に恋人がいる人に気持ちを伝えられないときに贈ると花言葉が「あなたに恋しています」と告げてくれます。
また無言の愛情という花言葉も切ない片思いを連想させますね。伝えることはできないけれど、あなたを想っています。という切ない気持ちが伝わってきます。こうした花言葉は夕方にひっそりと花開くことからつけられたといわれています。
月見草は別名待宵草ともいい、宵を待って咲くことから名付けられています。品種も多く、花の形や色もさまざまです。中には昼に咲く月見草(待宵草)もあり、栽培法も比較的簡単なので育ててみるのも楽しいですよ。咲くときとしぼむときで色が異なるので、それを楽しむのもいいでしょう。
【あなただけを見つめている】片思いのひたむきさのひまわりの花言葉
ひまわりといえば元気なイメージがありますが、花言葉は意外にも「あなただけを見つめている」「愛慕」「崇拝」です。太陽を一途に見つめる様がこのような意味の花言葉を生んだといわれています。向日葵という漢字もひまわりの習性を表したものです。
ひまわりは夏を代表する植物として多くの人に愛されていますね。そのため夏に贈る花としても良いでしょう。告げることはできないけれど、あなただけが好きという切ない気持ちをひまわりに乗せて届けてみましょう。
また他にも「あなただけを幸せにする」「あなたは素晴らしい」といった意味の花言葉も持っているひまわり。単に片思いだけの花言葉ではないので、しっかりと相手に意識させたいときは一言メッセージカードで添えるなどしないと勘違いされてしまうこともあるので気をつけましょう。
【枯れない愛】一途な片思いを表すサボテンの花言葉
荒野に咲くサボテン、観葉植物としてのサボテンと私たちの身近でも楽しめるサボテンには「枯れない愛」「燃える心」「暖かい心」という意味の花言葉がついています。枯れた大地でも育つサボテンにちなんだ枯れない愛とはロマンチックですよね。
サボテンの品種によって咲かせる花の形や色が異なるので、観葉植物として非常に観察深い植物です。葉や茎の内部に多くの水分を保持している多肉植物なので、枯れた大地である荒野でも育つことができます。
サボテンは実に2500種以上あるともいわれていて、多くは乾燥した地域に生息している植物です。別名シャボテン、仙人掌、覇王樹とも呼ばれています。一途な気持ちを枯れない愛と例えてサボテンを贈るのもいいですね。
【恋占い】片思いの行方を占うマーガレットの花言葉
白や黄色い花が目立つマーガレットは恋占いの花として広く知られています。その花言葉もまさに「恋占い」「真実の愛」「信頼」です。花占いをするときに良く使われた、といわれているので「恋占い」という花言葉がつきました。
片思いを伝えるなら白のマーガレットがおすすめ
マーガレットには白や黄色、ピンクと色とりどりの花を咲かせますが、花言葉で選ぶなら片思いを伝える「心に秘めた恋」という意味を持つ白のマーガレットがおすすめです。心に秘めた恋と恋占いのWの意味であなたに恋をしていると告げるのもいいですね。
他の色の花言葉
マーガレットのほかの色が持つ花言葉は、黄色が「美しい容姿」、ピンクが「真実の愛」です。どちらも相手に贈ってもいい意味で捉えられるので、贈り物の花としても最適です。黄色なら男性から女性へ、ピンクならパートナーに贈るといいですね。
【恋するつらさ】片思いの辛さを表すトリトマの花言葉
独特な形の花を咲かせるトリトマは片思いの辛さをまるで代弁しているかのような花言葉を持っています。「恋するつらさ」「あなたを想うと胸が痛い」といった意味の花言葉を持ち、切ない気持ちをそのまま表しているかのようです。
独特な形の花から英語では「たいまつのユリ」とも呼ばれていて、実に面白い植物です。和名は赤熊(しゃぐま)百合と呼ばれています。初夏から秋にかけて赤い花を咲かせ、面白い形をしているので一度は見たことがある人も多いでしょう。
切ない片思いをそのまま表している花言葉なので好きな人に贈ってみるのもいいでしょう。ただし花とも思えないような形をしているので、人によっては草なのか分からないという意見まで。しかし切ない気持ちを代弁するには適した植物です。
【あなたに夢中】声に出せない片思いをハナモモの花言葉で
恋に生きるかのような意味の花言葉を持つハナモモは「あなたに夢中」「恋の奴隷」「恋の虜」です。ハナモモとは桃と名がつくもののバラ科で、観賞用として改良されたものを指します。小さくて可愛い花を咲かせる樹木です。
花言葉はまさに恋に生きるかのようなものばかりで、恋の奴隷や恋の虜という花言葉がそれを物語っていますね。片思いとして活用するのであれば「あなたに夢中」という花言葉がぴったりです。バラのような八重咲の花を咲かせるハナモモですが、植物上は桃に分類されることからハナモモという名前がついています。
原産は中国で5m~8mにもなる高い木です。しかし栽培難易度は思いのほか低いので、初心者であっても育てることは可能です。小さな可愛い花をたくさん咲かせるので、場所があれば育ててみましょう。
【耐える恋】恋愛は忍耐と教えるアスパラガスの花言葉
普段何気なく食べているアスパラガスにも、実は切ない気持ちを表す花言葉がついています。アスパラガスには「耐える恋」「何も変わらない」「無変化」という花言葉があり、振り向いてもらえない現状が続いている切ない恋を代弁しているかのようですね。
普段出回るアスパラガスは収穫されたものばかりなので、アスパラガスの花がどんなものか知らない人も多いでしょう。アスパラガスの花はスズランに似たような形をしていて、小さな鈴のような花を咲かせます。
アスパラガスの面白いところは和名です。阿蘭陀雉隠となんだか難しい名前のように思えますが「オランダキジカクシ」と読みます。実は育てるのも簡単なので初心者でも育てることができます。収穫して食べるために育ててもいいですね。
【知られぬ恋】誰にも知られていない片思いをトロロアオイに乗せて
トロロアオイも片思いを伝えるのに適した植物です。花言葉は「知られぬ恋」「あなたを信じる」「願う気持ち」です。密かな恋をしている相手に「こちらに気づいて」と願う気持ちを込めて贈るのもいいですね。
比較的育てやすい植物なので温帯であれば誰でも育てることができます。根からネバネバとした粘液が取れ、和紙の糊として活用されています。ネバネバとした粘液がトロロのようなことからアオイ科の花としてトロロアオイと名付けられています。
トロロアオイの仲間(品種)はなんと同じネバネバが特徴のオクラです。薄い黄色の花を咲かせるトロロアオイですが、花びらが大きいので華やかな印象があります。誰にも知られたくない恋、でも叶ってほしいと願う気持ちがあるときに贈ったり育ててみましょう。
片思いの花は贈る相手を間違えないように
花は祝いの品として贈られることもありますが、密かな思いを乗せて届けることもあります。こうした意味を持って贈る場合には、贈る相手を間違えないようにしましょう。ちょっとの手違いでも、間違って届いて解釈された場合には誤解が生まれます。余計なトラブルを招かないためにも、花を贈る相手は間違えないようにしましょう。