人生の伴侶となる結婚相手。一生を共にするからこそ、結婚相手は信頼できる人を選びたいところですよね。
しかし、結婚相手選びに失敗してしまい、結婚してから悲しい思いをする人も少なくありません。
そこで今回は結婚前にしておきたい「結婚調査」についてご紹介します。
1、結婚調査とは?
結婚調査とは、探偵社や興信所(この二つに大きな違いはありません)が行う身元調査の一種であり、婚約者や結婚を前提にお付き合いしている相手の素性や身元を調査することです。
調査を通じ、婚約者や交際相手がどんな家庭で育ち、どんな学歴で、どんな仕事をしていて、どんな評判の持ち主で、どんな経済状況や健康状態なのかなど、細かく知ることができます。
2、結婚前に相手の身元調査をしておいた方が良い理由
結婚は当事者同士の問題だけではなく、家と家が結びつくものです。
仲人が間を取り持つお見合いで出会った人や、厳密な審査が必要な結婚相談所で出会った人であれば、ある程度身元や素性がわかるものですよね。
しかし、近年婚活手段として利用する人が増えてきている、結婚パーティーやマッチングアプリ、合コンで知り合った人の場合、もしかしたら身元を隠していたり、詐称していたりする可能性もあります。
実際に相手の身元や素性、家族について疑問を残したまま結婚した人の中には、DV被害を受けたり、多額の借金を背負わされたり、実は子供がいたり、ということが後からわかり、離婚を余儀なくされた人もいます。
特に「なんだか怪しい?」「何か隠している気がする」というように相手に不審な言動があるような場合は要注意です。
結婚してからの発覚をできる限り防ぐためにも、事前に結婚相手の身元は確認することが大切と言えます。
そこでまず、探偵社や興信所に依頼する前に、自分でできる限り相手の身元を確認してみてもよいでしょう。
共通の友人や親しい人に聞く事も良いですし、相手の自宅に招かれたことがなければ、その近辺を散歩してみるのもいいかもしれません。
双方で身上書(釣書)を交換する事が出来れば一番良いです。そんなことは相手に失礼ではないかと感じる方もいらっしゃるようですが、一生の問題ですから当然の事と考えて良いと思います。
ただその場合、相手が拒否したり、記載内容が十分でない場合はやはり何か問題を抱えている事が多いようです。
この段階で怪しい点がなければ、そのままでもいいかもしれませんが、不審な点があれば、その情報をもとに探偵社や興信所に調査を依頼しましょう。
ある程度下調べをしておくことで、探偵社や興信所で行う結婚調査に役立つ場合があります。
しかし、素人が調査を行うと、相手に気取られるおそれもあるため、無理に実施する必要はありません。
始めから探偵社に相談しても、勿論、構いません。
3、結婚調査でわかること
結婚前に是非知っておきたい相手の素性や身元。
それを調査してくれる結婚調査では具体的にどのような情報を調べてくれるのでしょうか?
ここでは一般的な調査内容をご紹介します。
(1)経歴などのプロフィール
結婚調査では、氏名、年齢、現住所、本籍地、両親や兄弟・親せきなど家族構成、学歴、勤務先、職歴など基本的なプロフィールをまず調査します。
結婚相手が学歴詐称や経歴詐称をしていないか、家族に偽りはないかなど確認してみましょう。
当たり前に知っているようで、「実は嘘をつかれていた」なんてこともあるそう。勤務先について、男性は自分を大きく見せようと嘘をつく場合もあります。
他にも反社会的勢力に所属している場合もまれにありますので、注意が必要です。
また、「健康な子供を産みたい」という人が多いかと思いますので、相手の健康状態も調査してくれます。
(2)婚姻状況や異性関係について
結婚調査では相手の異性関係や婚姻状況も調べます。
現在本当に独身なのか、結婚していないのか、隠し子はいないか、過去の結婚・離婚歴はないか、離婚していた場合はどのような理由だったのかなど調査することが可能です。
この調査の結果「実は二股されていた」「隠し子がいた」「DVで離婚歴があった」などの事実が発覚した人もいますので、事前調査の大切さがわかりますね。
(3)経済状況
結婚するのであれば、事前に知っておきたいのが経済状況。
できることならば結婚相手には多くの資産を持っていてほしいものですが、それよりも借金がないかどうかの方が重要かもしれません。
結婚調査ではそういった相手の資産状況や、収入状況、ローンの状況や借金の有無だけでなく、ギャンブル癖がないかどうかまで調査してくれます。
(4)性格やプライベートでの様子
交際していてわかっているつもりでも、意外と知らないのが性格やプライベートでの様子。
結婚調査では、普段の生活状況や休日の過ごし方、プライベートの行動、家族との関係、友人や異性関係、飲酒の状況、趣味、DV傾向、宗教を信仰しているかどうかまで、調査をしてくれます。
これにより「実は酒に酔うと暴力を振るう人だった」など、結婚生活を進める上で懸念される事項を事前に知ることができます。
(5)評判や将来性
パートナーとの間に共通の友人がいたとしても、職場での評判や将来性などは事前に知るのが難しいもの。
そういった情報も結婚調査では調べてもらうことができます。
勤務先での役職や収入だけでなく、社内外からの評判、勤務態度、勤務先における将来性などを調べてくれます。
「そんなことしたら、相手方や周囲に知られるのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、実績がある探偵社であれば相手に悟られずに依頼者の知りたい事を調べてくるノウハウがあります。
探偵社の選択を誤ると内容の無い調査結果を手にする結果にもなります。
4、結婚調査の事例
結婚前に役立つ結婚調査ですが、実際にどのような人たちが利用しているのでしょうか?ここでは弊社を利用したお客様の体験談をご紹介します。
(1)婚活パーティーで知り合った交際相手が、家族や友人を紹介してくれない(29歳/女性)
とある婚活パーティーに参加した時、同じ趣味の人と話が盛り上がり、付き合うことになりました。
結婚の話もしていたのですが、付き合って1年経っても家族や友人を紹介してくれません。
「何か隠しているんだろうか?」と不安になったのと、結婚するならば早くしてしまいたいと思ったので、結婚調査に踏み切りました。
すると調査数日後に、彼は単身赴任中の既婚者だということが発覚。
実家には奥さんの他にお子さんもいるようでした…!ひどすぎる事実に、はらわたが煮えくり返るほど怒りが収まりませんでしたが、彼に慰謝料を請求して別れることにしました。
早めに真実が知れてよかったです。
(2)マッチングアプリで出会った婚約者が、結婚に及び腰になっている(32歳/女性)
彼は上場企業の営業マン。マッチングアプリを通して出会い、何度かデートを重ね、結婚を前提に付き合うことになりました。
今交際して2年になり、婚約もしていたのですが、結婚の話題を避けるようになったんです。
周りの人に相談しても不安が消えず、なんだか怪しいなと思い、調査を依頼しました。
調査を数日してもらったところ、意外な事実が発覚。勤めていると聞いていた上場企業には籍があった形跡もなく、職歴詐称に学歴詐称。
さらに日本国籍ではなく、外国籍であることも判明し、名前も本名ではなかったのです…!
人として好きだったからこそ、裏切られた気持ちが強く、とてつもなく悲しい気持ちになりました。
その後彼とは話し合って、別れることに。今となってはあの時調査を依頼しておいてよかったと思っています。
(3)息子の婚約者の女性が年上過ぎる(55歳/男性)
先日28歳の息子が「結婚を前提に付き合っている女性がいる」と話してきてくれ、写真を見せてくれました。同年代の女性かと思ったら、なんと一回りも年上の女性だったんです。
離婚歴はあるということでしたが、子供はいないよう。息子はこの女性と結婚したいようでしたが、正直心配でしょうがありませんでした。
そこで思い切って調査を依頼。息子から教えてもらった女性の住居や名前を元に調査してもらいました。
するとその女性には旦那と子供が二人いたことが発覚。
名前も偽名でした。どうやら息子は遊ばれていたようです。
なんとも嘆かわしいことでしたが、その女性には息子との面会を一切禁止し、関係をフェードアウトさせました。
早めに手を打てたことで息子もトラウマにならずに済んだので、調査を依頼してよかったと思います。
5、結婚調査費用の相場
結婚相手を決めるというのは、一生に一度の大きな決断。
今後長い人生を幸せにするか、不幸にするかの別れ道でもあるため、できる限り事前に情報を得ておきたいと思うならば、結婚調査に踏み切るのもありでしょう。
結婚調査に関しては、お持ちの情報や知りたい事、また依頼する探偵社や興信所によって料金体系が異なっており、相場が明確にありません。
もし依頼する場合は数社から見積もりをもらって、自分に合ったプランを選ぶとよいでしょう。
6、探偵社・興信所の選び方ポイント
結婚前にしておきたい結婚調査ですが、一番大事なのは依頼する探偵社や興信所の選び方。
古くから営業している実績ある探偵社や興信所もありますが、中には実態が怪しげな探偵社や興信所も存在します。
また大切なお金を支払い、かつ大切な婚約者の身辺情報を掴みたいと思っているからこそ、信頼できる探偵社や興信所に依頼したいところですよね。
ここでは結婚調査をする際に依頼すべき、探偵社や興信所の選び方ポイントをご紹介します。
(1)興信所・探偵社が法人(会社)として登記されていること
初めて探偵社や興信所を利用する場合は、個人事業主ではなく、ある程度信用できる法人として登記された(登記簿謄本という公的証書を持っていること)探偵社や興信所を利用するようにしましょう。
一般的にはホームページに会社概要や運営者情報などが記載されているかと思いますので、そちらの情報と実際の住所や代表者の情報などが正しいかどうかを確かめてみてください。
(2)料金がが適切なのか
先ほどもご紹介したように、結婚調査の費用は調査内容や探偵社や興信所によってまちまち。
あまり明確な相場はないと言われています。料金に見合う調査をしてくれるかの判断が必要です。
個人情報になりますから、探偵社であってもできる事とできない事があります。
知りたい事が調査可能なのか、またどこまで調べる事ができるか、調査のリスクや調査方法の説明がきちんとされない場合は納得のいく調査結果が得られない可能性が高いです。
(3)探偵業協会や組合に加盟していること
探偵社や興信所にも、会社と同じように協会や組合が存在します。
そんな組合に加盟している探偵社や興信所であれば、より信頼度が高いと思われるでしょうが、実は自社で探偵を雇用せず協会や組合から探偵調査員を借りるシステムに依存している為、調査費用が稼働契約になり現場に向かう時間や空振りした日などの無駄な時間も調査費用が掛かったり、外注に発注する事になるから個人情報の漏洩も後を絶たず恐喝などの事件も少なくありませんので気を付けましょう。
一番良いのは協会や組合に加盟しているという事よりも、自社で探偵調査員を雇用している探偵社が安心でしょう。
(4)問い合わせや見積もり依頼の段階で、契約を迫らないこと
先ほど費用相場のところで、なるべく多くの探偵社や興信所の見積もりを取ることをおすすめしましたね。
基本的に見積もりの段階で契約を迫られることはないのですが、悪徳なところの場合、問い合わせの段階で契約を迫ってくる場合があります。
そのような探偵社や興信所は怪しい可能性があるため、なるべく控えましょう。
(5)調査の成功条件をきちんとすりあわせしてくれること
探偵社や興信所によっては、依頼していた調査結果を得られなかったのに、料金を請求してくる悪徳なケースも存在します。
そんな悪徳業者にひっかからないためにも、調査の目的をきちんと探偵社や興信所とすり合わせるようにしましょう。
「この情報が取れたらOK」というように事前にきちんと、相談してみてください。
(6)調査したい地域での実績が豊富なこと
結婚調査に限らず、身元調査には、調査員の知識と情報量の多さが問われます。
中でも重要なのが土地勘を持っている探偵社や興信所であるということ。
調査する地域での実績が豊富で、その地域で長年経営している興信所や探偵社であれば安心できそうです。
(7)評判が良いこと
やはり調査を依頼するからには、クオリティの高い結果を求めたいところ。
その場合、探偵社や興信所を選ぶ上で頼りになるのが、口コミなどの評判でしょう。
実際に利用した人の声はどうだったのか、満足度はどの程度なのか、可能な限り評判を見て選ぶのがおすすめです。
7、まとめ
世の中「知らなければよかったこと」は多くありますが、結婚を約束している人に関しては、悪い情報ほど事前に知っておきたいもの。
これらの結婚調査が、結婚という人生の大きな決断を正しい方向へと進めてくれる材料となることでしょう。