仕事をする時や何かに取り組む時、目的意識をもっていますか?言われたから仕事をしている。何となくやっているのは時間がもったいない。同じ時間、同じ仕事をした場合でも目的意識があるかないかで行動がかわり、充実度が変わります。目的意識をもって充実した生活を送りましょう
目的意識をもって行動していますか?
仕事をする時や何かに取り組む時に目的意識をもっていますか?目的意識がないのとあるのとでは同じ時間行動していても成果が異なります。目的意識を持つことを習慣化することでやりがいが生まれ、有意義な時間を過ごすことができます。 今回は目的意識の必要性、目的意識を持つために、持たせるためにどうしたらいいか。その方法を紹介していきます。
目的意識と意味とは?
目的意識とは行動の意味を明確に意識することです。「何のために仕事をしているのか」自分の行動に意味を持つことでやりがいを感じて仕事をすることができます。 例えばファミリーレストランで働いている人を想像してください。目的意識がない人は料理を運ぶ仕事を時間がくるまで淡々としこなします。これに対して、「家族に楽しい時間を提供するために働いている」と目的意識がしっかりとしている人は、家族に喜んでもらうためにはどうしたらいいか。と考えて行動します。 「家族に楽しい時間を提供するために」と意識すると「お子様プレートにはおもちゃを付けると子供が喜ぶ」「キッズスペースがあると親もゆっくり食事を楽しむことができる」と意欲的に仕事ができます。
「おもちゃの用意はどうしよう」「キッズスペースの場所は、遊具は」と考えていると「購入先はここが安い」「自分の家の子供はこんなおもちゃが好き」と知っている情報を教えてくれる人や「キッズスペースの周りに座席を用意したら目が行き届いていい」とアドバイスをくれる人がいたりと、周りにも良い影響を与えます。 目的意識を持つのと持たないのでは目的に対する取り組み方に多きな差が出ることが分かります。正職員だから。パート、アルバイトだから。ということはありません。自分がその仕事をする目的意識をしっかり持って行動しましょう。
目的意識と目標設定の違い
「目的意識をもって」と話をすると、目的意識と目標設定を一緒に考えてしまう人が多くいます。目的が最終的なゴールであるのに対して、目的を達成するまでに立てられる具体的なものが目標になります。 目的意識は「月に1回旅行に行きたい」といった欲求だったり、「自分の時間が欲しい」といった要求だったりと様々です。例えば「自分の時間を確保したい」という目的に対して「仕事を定時で終わらせる」「家事を簡素化する」というのが目標設定になります。
また目的に対して目標は1つではありません。1つの目的に対して様々な角度で目標設定すると場合と、目的に対して小さな目標がいくつもある場合があります。 例えば、「1人暮らしがしたい」という目的に対して、「15万円稼ぐ」「家事を習得する」といった目標がでてきます。「自分で起きる」なんて目標もあるかもしれません。その目標設定に対して一つずつ行動していくことで目的としていたことが達成されるのです。 また、「家事を習得する」という目標にも「洗濯」「掃除」「食事」と目標が細分化されます。目標設定を細分化することで目的達成までにやるべきことが具体的になり、行動しやすくなります。
その目標設定に対して一つずつ行動していくことで目的としていたことが達成されるのです。
目的意識の重要性・メリットは?
目的意識がないとしっかりとしたゴールがないためにやることがわからなかったり、なんとなく行動したりします。しっかりと目的意識をもつことでゴールが決まる為、やるべきこと、優先順位、スケジュール管理ができるようになります。また、ゴールが明確である為モチベーションが下がりにくいこともメリットと言えます。
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仕事をしているとどうしても仕事に追われてしまうことや仕事を振られて思うように仕事が進まないことがありますよね。そんな時に目的意識を持っていると自分にとって必要な仕事かどうかを判断することができます。 仕事に追われるとモチベーションがさがってしまったり、自分のやりたいことがわからなくなったりします。自分の目的をしっかりと意識することで、目標がぶれずに行動することができます。
チームで仕事をする場合、目的意識が共通認識されていないとそれぞれが自分の考えで進んでしまうため、目標が達成できなくなります。目的を共有することで「何のために行うか」といった確認作業が必要なくなったり、各自が必要と思う作業を意欲的に行うことができます。無駄な時間を取らずにそれぞれが活躍することができるので、信頼関係が生まれます。
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目的に沿っているかどうかの見直しは、目標に向かって取り組む中での常に意識しましょう。急なアクシデントやハプニングがあったとしても、目的が明確であれば軌道修正することは難しくありません。そのためにも目的意識をしっかりもつことは重要と言えます。
自分が目的意識を持つ方法
目的意識を持つことが大切なのはわかるけど、実際にどうしていいかわからない。という人もいますよね。目的意識をイメージすることができない。目的意識を持つ方法がわからないという人は、「自分に合っている目的を意識する方法は」と自分に置き換えて読んでみてください。
方法1:行動する理由を明確にする
毎日の暮らしは行動の連続です。ご飯を食べる、歯を磨く、仕事をする、育児をする・・・1日の行動を挙げるときりがありません。私たちが毎日何気なく行っている行動にも1つ1つに理由があります。例えば清潔を保つために歯を磨く、お風呂に入る。生活に楽しみを見つけ、充実させるために趣味をするなどです。 その他の行動にも同じように理由があります。自分は「何のために勉強するのか」「何のために仕事をするのか」行動の理由を普段から考えて行動することを習慣にしましょう。 自分の行動理由が目的意識になります。目的意識を持つことで周りに流されることなく、行動することができます。自分の意思をしっかりと持ち、自分にとって必要か、自分がやりたいことかを考え、周りに流されずに行動しましょう。
方法2:好きなこと・やりたいことから目的を見つける
好きなこと、やりたいことであれば自然と目的意識を持つことができていたりします。やりたくない仕事でいあれば早く終わらせようと言われた作業を早く終わらせることを1番に考えますが、やりたい仕事であればどうでしょう。「もっといい方法はないか」「他にできることはないか」と考えて仕事をしたりしますよね。 考えて仕事をする時を思い出してください。「何のために」と目的、理由がありませんでしたか?その目的、理由こそが目的意識です。目的意識というと大きく考えてしまいがちですが、小さな行動にも目的があるように目的意識も叶えやすいものから難しいものまで様々です。目的意識をもって行動しましょう。
方法3:意欲的に取り組めることを探す
目的意識を持っていると意欲的、情熱的になります。発想を転換すると、意欲的、情熱的に取り組めることには目的があるということになります。 例えば学校祭、もともとの目的がしっかりしていない場合でも意欲的に準備をしているうちに成功させたい。売り上げをアップさせたい。と考えたりしませんでしたか?目的意識とやりがい、情熱的、意欲的な思考はイコールだったりします。自分が意欲的に行えること何か考えてみましょう。
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目的意識がない人に目的意識を持たせる方法
目的意識がない人は「何のためにするのか」をよくわかっていないと言えます。 「目的意識をもって行動しなさい。」といったところで目的意識がよくわかっていないので意識して行動に移すことはできません。 目的意識がない人に目的意識を持ってもらうための方法を5つ紹介します。どの方法で伝えることが相手に合っているのか。相手をイメージしながら読んでみてください。
対処法1:理由を伝える
「何のためにするのか」行動する理由を考える習慣がないので、行動一つ一つに意味、理由があることを伝えていきます。そうすることで自分から考えさせるのです。 例えば「データ打ち込んでおいて」とお願いすると、データを打ち込む意味が分かりません。「後で比較したいからデータ打ち込んでおいて」と理由を伝えることで目的を意識するようになります。
また、「あとで比較したい」と目的がわかると比較するデータを用意したり、比較しやすいようにマーカーで線を引いたりと自発的に行動することができます。 目的意識がわからない人は自発的に行動することが苦手なので、理由を伝えたことで目的がわかり、自発的に行動できたことまでをわかりやすく伝え、評価していきましょう。自発的に取り組むためには取り組む理由がいります。目的を理解し、行動することで評価されるという流れを経験する機会をつくるといいでしょう。
対処法2:やりたいことを聞く
やりかいことには必ずやりたいと思う理由があります。やりたいと思った理由を聞き、その理由が目的であること。目的意識をもつことで前向きに取り組めることを伝えていきましょう。相手のやりたいことを通して伝えることで「目的意識を持って取り組むこと」をイメージしやすくなります。 また、相手のやりたいことを例として話をすることで、目的意識を持つことの重要性を身をもって知ることができます。 例えば保育士が「子供を喜ばせたい」と思っている場合そのためにできることは何か。周りの保育士を巻き込むことは何か。一つ一つ掘り下げて行動できるまで具体的なものにしましょう。相手に寄り添うことでイメージしやすく、必要性を印象付けることができます。
対処法3:目的意識を持っている人と行動する
目的意識がない人にとって目的意識の必要性を体験したことがありません。目的がある時とない時の差がわからないのが正直な意見でしょう。考える時間を作る、本人に気づいてもらうように話をするのも1つですが、体験してもらうことが一番早い方法ではないでしょうか。 普段から目的意識をしっかりと持ち取り組んでいる人と行動することで、目的意識を持つこと。目標に落とし込むこと。行動する。成果につながる。全ての工程を1つずつ実際に体験し、自分なりに考えることで自分のこととして経験することができます。「百聞は一見にしかず」ということわざもありますが、目的意識をもつことの意味を実際に体験してもらうことが一番伝わるといえるでしょう。
対処法4:目的を決めてから行動する
目的意識をもつことがわからない人にはまず目的をもってもらうところから始めるのも1つです。 例えば、「一人の時間を作る」ことを目的として挙げた場合、その目的のために何をするか。「仕事を定時であがる」「時短レシピを覚える」「子供たちを早く寝かせる」など目標や計画ができてきます。 「一人の時間を作るために仕事は定時であがる」「自分の時間を作るために時短レシピを覚える」目的があれば目標も立てやすく、目的と目標をリンクして考えることができます。 その目的を意識するように繰り返し行動することで、目的意識がイメージしやすくなります。
対処法5:実現可能なものをまず意識してみる
目的意識が高すぎてどう行動していいかわからない。ということがあります。まずは実現可能な目的を選んで取り組みましょう。 目的に対する目標や優先順位を決めたり、具体的な作業に落とし込み行動することで自主的に動くことができるようになります。こちら側からの提案で行動するのではなく、自分で考えて行動することを意識して助言をしましょう。 もともと意識したことがない人は意識することで行動、成果が変わることに気づきます。自分から気づけるように誘導することが大切です。
目的意識を持つと持たないでは取り組みが変わる
目的意識を持つ人と持たない人では、その物事を含め、人生の充実度が変わってきます。何をするにしても目的があり、その目的に向かって目標を設定していきます「なんとなく」こなしていた仕事、なんとなく行っていた作業の目的はなんでしょうか。 その目的を考え、意識することで考える幅が広がります。また、考えに共感、応援してくれる人や仲間ができます。 「お金のために働く」「生活するために働く」ことになんのやりがいがありますか?確かにお金は必要です。そのお金を稼ぐ時間を考えた時、なんのやりがいも感じない時間だと思うと時間の無駄だと思いませんか。
目的意識を持つことで目標が明確になり、その目標にむかって行動することでやりがいが生まれます。成果が伴います。やりがいや成果を出せるかどうかは目的意識をもつかどうかで変わってくると思うと、ただ仕事をするのはもったいないですよね! 目的意識を理解したからといってすぐに習慣にできるものではありません。目的を持つことが習慣となるよう、目的意識をもつことの重要性を意識して伝えていく必要があります。 目的意識をもつことを習慣化し、自分の限りある時間がより有意義なものになるように日々行動していきたいですよね。目的を達成するために、日々考え前向きに取り組んでいきましょう。