今回は「形から入るタイプの人」についてご紹介します。あなたは、新しいことを始めようとするときに、まだ何もわからないのに高い道具を揃えたことはありませんか?形から入る人は道具にこだわりたがるものです。そんな形から入る人のメリット・デメリットなどを紹介します。
形から入るのはいいこと?
あなたは、何か新しいことを始めるときに「まずは道具から揃えなくちゃ!」と高い道具を揃えたり、道具を眺めて「かっこいい〜」と思ったりしたことはありませんか? 特に勉強やゴルフ、ジョギングなどを始める人は、高い参考書を買ってみたり高級ゴルフクラブを揃えてみたり、ジョギングウェアを買ってみたりと形から入る人が多いですよね。 形から入るタイプにはデメリットもありますが、その分のメリットも大きいことがわかりました。今回は「形から入ることはいいことなのか」を具体的にご紹介していきます。
形から入るの意味とは?
まずは「形から入る」というのはどのような意味なのかご紹介します。形から入るというのは、新しい物事を始めるときにその内容よりも「格好」や「外見」といった「見た目」から入ることを言います。 例えばジョギングでも「可愛いウェアを買ってから始めよう」と、ウェアショップに駆け込む人も多いのではないでしょうか。「何事を始めるのもまず見た目から」というタイプが形から入るタイプと言えるでしょう。
形から入るの類語
形から入るの類義語は、「物事や行動が形ばかりで内容のないさま」という意味の「形式的」や、「形式だけが残り意義が失われたさま」という意味の「空洞化」「本来の意義が失われた」などがあげられます。 どの言葉も形だけがしっかりしていて、中身が伴っていないことを指す言葉です。
形から入るの対義語・反対語
形から入るの対義語や反対語には、内容が豊富であり満たされている状態を表す「充実」や、本当の内容が備わっているという意味の「実質的」などがあげられます。
形から入るの英語表現
一般的に「形から入る」の英語表現は「Start from the style」ということができます。他にも「to start with the looks」「to start by focusing on the superficial」と表現することができるでしょう。
形から入る人の特徴・あるある
実は、形から入る人には共通点があります。それはどんなものでしょうか?さっそく形から入る人の特徴やあるあるをみていきましょう。
特徴1:行動派
まず形から入る人の特徴の1つ目に「行動派」ということがあげられます。人には「考えてから行動する人」と「とりあえず行動してみる人」がいます。 形から入る後者の「行動派」の人は、「やったことないけど、とりあえず道具から揃えてみよう!」と続くかどうかなどを考える前に行動を起こします。 形から入る人は「とりあえずやってみよう!」と直感で行動するタイプなので、あまり計画などを立てようとせず、ときには失敗してしまうこともあります。しかし、チャレンジ精神旺盛で何事にもどんどん挑戦していくので、様々な経験を積むことができる人でもあります。
特徴2:行動が早い
形から入る人の特徴の2つ目に「行動が早い」ことがあげられます。何事に対しても迅速に対応し、スピーディーなことが特徴です。さらに、決断するのも迷わず即決するため、考え深い人よりも素早い行動が取れる人とも言えます。 「これやってみたいな!でも…」と考えている人は、だんだんその思考は薄れてきてしまい、行動に移すことができなることも。でも、行動が早い人は「よし、これをやる!」と決断も早く、道具を揃えたりするのもスピーディーに行うことができるでしょう。
特徴3:新しい物好き
形から入る人の特徴の3つ目に「新しい物好き」なことがあげられます。あなたの周りにも、携帯の新機種など「新しいものが出たらとりあえず買ってみる」という人はいませんか? 思慮深い人は、「とりあえず周りの反応を見てから買おう」と中身を重要視します。ですが、形から入る人は「とりあえず買ってから考えよう!」と新しいものに飛びつくことが特徴です。
形から入る人の性格
それでは、「形から入る人の性格」とはどのような性格なのでしょうか?一つずつ詳しく見ていきましょう。
性格1:熱しやすく冷めやすい
形から入る人の1つ目の性格に、「熱しやすく冷めやすい」ということがあげられます。何事にも興味が湧く形から入る人は「おー!やってやるぞー!」と初めはすごく情熱的。 ですが、数日経ち「うーん、なんか思っていたのと違う」と少しでも感じると、すぐ冷めてしまいます。 わかりやすい例えで言うと、恋愛で「付き合う前はすごく大切にしてくれたのに、付き合ってからは冷たくなった」という人はいませんか?そのような傾向がある人も、熱しやすく冷めやすい性格と言えるでしょう。
性格2:好奇心旺盛
形から入る人の性格の2つ目に「好奇心旺盛」ということがあげられます。形から入る人は、何かかっこいいものや可愛いものを見ると「え!なにこれ!すごい!」とすぐ興味を持ち、子どものようにキラキラ目を輝かせることが特徴です。 大人になるとリスクやデメリットなどを考えがちですが、形から入る好奇心旺盛のタイプの人は、リスクやデメリットなどは考えず、何にでも興味を持つ好奇心旺盛さを持ち合わせているでしょう。
性格3:見た目にこだわる
形から入る人の性格の3つ目に「見た目にこだわる」ということがあげられます。この言葉は「ナルシスト」とも言い換えることができるでしょう。形から入る人は、新しくて高いものや、「プロの○○と一緒のものを持っている」という自分をかっこいいと思うのです。 特にその道具の性能や自分のスキルなども考えず、見た目だけにこだわって新しいことを始めたりものを買ったりするタイプの人は、見た目にこだわり形から入る人と言えるでしょう。
性格4:プライドが高い
形から入る人の性格の4つ目に「プライドが高い」ということがあげられます。プライドが高い人は「○○もこれを持っているし僕はこれよりもいいものを買わなくちゃ!」と人と比較し、人に負けることを嫌います。 そして、必要な道具を一流ブランドなどで一式揃え、周りに「すごーい!」と言われることを望んでいます。形から入る人は周囲からどう見られるか、周りの目を気にするタイプとも言えるでしょう。
性格5:ミーハー
形から入る人の性格の5つ目に「ミーハー」なことがあげられます。ミーハーとは「それまで興味がなかったにも関わらず、世の中で流行しているものやスポーツ選手などを見てにわかに熱中する人」のことをいいます。 あなたの周りでも「今世の中はテニスに注目しているし、周りもみんなテニスを始めているから僕もやってみよう」なんて人はいませんか? 形から入るミーハーな人は、新しい物事を始めるときに自分の好き嫌いに関係なく、流行や話題に流されている人が多いでしょう。
形から入るタイプのメリット・デメリット
世の中では「形から入る人はデメリットが多い」と思われがちですが、実はメリットもとても多いんです。では、形から入る人のメリット・デメリットはどのようなものがあるでしょうか?形から入る人のメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。
形から入るタイプのメリット
ますは形から入る人の「メリット」について、一つ一つ詳しく見ていきましょう。
メリット1:モチベーションが上がる
まず形から入る人のメリットの1つ目に「モチベーションが上がる」ということがあげられます。人は新しいものを買うと、「早く使いたい!」とモチベーションやテンションが上がりますよね。 新しい物事を始めるときに形から入ることで、「このかっこいい道具を早く使いたい!」と使っている未来の自分にワクワクし、モチベーションが上がります。
メリット2:自信がつく
形から入る人のメリットの2つ目に「自信がつく」ということがあげられます。例えばゴルフを始めるときも、「プロの○○と同じゴルフクラブを使っているのだから僕もできるはず!」と、憧れの人と同じものを持つことで自分の自信につながります。 いいものを持ち、自分自身に自信を持つことで「何事にもチャレンジしよう!」と意欲が湧き、様々なことにチャレンジしていくことができるでしょう。
メリット3:上達が早い
形から入る人のメリットの3つ目に「上達が早い」ということがあげられます。プロが使っているものにはそれなりの理由があります。ゴルフクラブなら「握りやすい」「飛びやすい」「スイングしやすい」など、安いものを使うよりいい結果を出しやすいと言えます。 プロが使っているものは性能が高いものが多いため、練習する際も安いものを使って練習するより短時間で結果を出すことができるでしょう。
メリット4:ふさわしい人になろうとする
形から入る人のメリットの4つ目に、「ふさわしい人になろうとする」ということがあげられます。これは脳の働きによるもので、身に付けるものによって「これにふさわしい人になろう」と脳が勝手に働きます。 例えば1,000円で買ったチープなネクタイを身に付けるのと、20,000円で買った高価なネクタイを身に付けるのでは脳の働きが全く違い、それにより行動も違ってきます。高価なものをつけることで、それにふさわしい人間になろうと脳が働き行動も変わってくるのです。 「お金持ちになりたかったらお金持ちのいる場所に行きなさい」と言われるように、形から入るということは脳に自己暗示をかけ、ふさわしい人になろうとする効果を高めるためなのです。
メリット5:続きやすい
形から入る人のメリットの5つ目に「続きやすい」ということがあげられます。形から入る人はまずものを一式揃えるため、ある程度の金額がかかります。「もうやめようかな」と思っても「これだけお金をかけたしもうちょっと続けてみよう」と続くことが多いでしょう。 ジョギングやゴルフなどでも「高いお金をかけて可愛いウェアを買ったしもうちょっと続けよう」「高いゴルフクラブを一式奮発して揃えたし、元を取るまでは続けよう」という気持ちが高くなり、必然と続けやすくなるのです。
形から入るタイプのデメリット
それでは形から入る人のデメリットとはどのようなものでしょうか?一つずつ詳しく見ていきましょう。
デメリット1:お金がかかる
形から入る人のデメリットの1つ目に「お金がかかる」ということがあげられます。何も持っていない状態から新しいことを始めるときは、道具を揃えるためにある程度のお金がかかります。 形から入る人は特に、一流ブランドや性能が良く効果が高いものを選びがちなので、まとまったお金が必要になってくるでしょう。
デメリット2:続かないと無駄になる
形から入る人のデメリットの2つ目に「続かないと無駄になる」ということがあげられます。高いお金をかけて新しい道具などを買っても、続かなければそれは全て無駄になってしまいます。 例えば何十万とするゴルフクラブを買っても、続かなければそれは部屋のオブジェや荷物になってしまうだけで、無駄になってしまうことが多いでしょう。
デメリット3:周りに馬鹿にされる
形から入る人のデメリットの3つ目に「周りに馬鹿にされる」ということがあげられます。「ゴルフのこと何も知らないのにそんな高いの買ったの?」と、中身が伴っていないのに見かけだけしっかりしていると、ある程度経歴がある人に馬鹿にされてしまうことがあります。 プライドが高い人は馬鹿にされると「俺もやってやるぞ!」とモチベーションが上がる人もいますが、逆に馬鹿にされると「そんなに言わなくても…」とモチベーションが下がってしまう人もいます。 周りに馬鹿にされたくない人は、誰もいないところで練習したり、ある程度知識などがついてきてから新しい道具を使うと、馬鹿にされることも少なくなるでしょう。
デメリット4:道具を揃えて満足してしまうときがある
形から入る人のデメリットの4つ目に、「道具を揃えて満足してしまうときがある」ということがあげられます。これは、熱しやすく冷めやすい性格の人が陥りやすい傾向です。 自分の手元にものがないときはすごくワクワクしていますが、いざものが手元に全部揃ってしまうとワクワクがなくなり、一気に冷めてしまうことがあります。これは、「狩猟本能」が旺盛な男性がなりやすい傾向とも言えるでしょう。
続くか続かないかは自分次第
形から入る人のメリット・デメリットをご紹介しました。形から入ることは資金面などでのデメリットはありますが、成長するためのメリットも多いことがわかりますね。 人は成長することに喜びを覚えるものです。今まで新しいことを始めるのに躊躇してしまっていた人は、自分の手の届く範囲で形から入り、新しいことにチャレンジしてみるのもいいのではないでしょうか。
形から入って長続きさせるコツ
形から入る人の中には「今まで続かなかった!」「いろんなものを買ったけど無駄にしてしまった!」という人も少なくないでしょう。ここでは形から入る人が長続きさせるコツをご紹介していきます。
コツ1:「自分はできる」と未来にワクワクする
形から入る人が長続きさせるコツの1つ目に「自分はできると未来にワクワクする」というものがあります。始めたてはだれでもうまくいかず「もうやめてしまおうかな…」とネガティブになってしまいがち。 そこで「自分はできる」と自己暗示をかけ、「できている未来の自分」をイメージします。そうすると自然とワクワクしたり「頑張ろう!」と思てきませんか?人は脳内物質で左右される生き物なのです。 ワクワクすることにより幸福物質である「ドーパミン」が分泌されます。幸福物質が分泌されることにより、今やっていることが楽しくなり「もっと頑張ろう!」と思えるようになります。自分で自分の脳内物質をコントロールすることで、長続きさせることができるでしょう。
コツ2:他の人と比べない
形から入る人が長続きさせるコツの2つ目に「他の人と比べない」ということがあります。人はどうしても自分を周りの人と比べたがります。 「あの人はできているのにどうして僕はできないんだろう…」「あの子は痩せているのにどうして私は痩せないんだろう」と他人と比べ、そしてネガティブな考えに陥り、「もうやーめた!」とやめてしまうことも。 他人と比べてしまう人は、一度その人のことを「あの人はすごいな!」としっかり受け入れましょう。そうすることにより他人への嫉妬心も減り、「自分も頑張ろう!」と思えるようになるでしょう。
コツ3:絶対辞めないと公言する
形から入る人が長続きさせるコツの3つ目に「絶対辞めないと公言する」ということがあげられます。周りに公言することにより「頑張って!」と周りの期待やエールを受けるでしょう。 人は「周りの期待に応えよう」と思う生き物です。周りから期待やエールを受けると「あの人も応援してくれてるし頑張らなくちゃ!」と思い、長続きさせることができます。 さらに公言することにより「自分への誓い」を立てることになります。そうすることで「続けなくちゃ!」と自分を奮い立たせることができ、長続気させることができるでしょう。
コツ4:「でも」「だって」「どうせ」を使わない
形から入る人が長続きさせるコツに「でも・だって・どうせを使わない」ということがあげられます。これは俗にいう「3D」と言われるネガティブワードです。「3D」のネガティブワードを使うと、後に続く言葉は必ずネガティブなものになります。 そこで3Dの代わりに、「きっと」「必ず」「貴重な」といった「3K」のポジティブワードを使いましょう。「きっと次はうまくいく」「必ず成功してみせる」「貴重な体験を次に活かそう」などネガティブなワードを言い換えるだけでポジティブになることができます。 ポジティブワードを使うことでネガティブなループから抜けることができ、何事も長続きさせることができるでしょう。
形から入ることは悪くない!
今回は「形から入る人」のメリットやデメリット、長続きさせるコツなどをご紹介しました。形から入るということは一見悪いことが多いようにも思えますが、実はとてもたくさんのメリットを持ち合わせていることがわかりましたね。 今まで新しいことをするときに「続かなかった」という人や「考えすぎて行動に移せなかった」という人は、形から入ることをしてみるのもひとつの手でしょう。 形から入るデメリットの1番大きな部分として「金銭面」があげられます。いくら「あの人と一緒のものが欲しいから」と、借金してまで買うということは絶対にしてはいけません。必ず自分の手の届く、無理のない範囲で始めることが重要です。 新しいことを始めると今まで見ることがなかった「新しい自分」を発見することができます。ぜひ形から入り、新しい自分を発見してみてはいかがでしょうか?