まわりにいる人達から蔑まれるということはありませんか? まわりにいる人達から蔑まれる人には共通する原因や特徴があります。この記事では蔑まれる人の心理や人間関係、蔑まれる場合の対処法についてくわしく見ていきたいと思います。
周囲から蔑まれる・・・何が原因なの?
自分では何も思い当たることがないにも関わらず、何故かまわりの人達から蔑まれるというようなことはありませんか? しかし、自分では蔑まれる心当たりが何もないと思っている場合でも、実は自分自身に蔑まれる原因があるということもあります。 今回はそんな蔑まれる人の特徴や蔑まれてしまう原因、蔑まれてしまった場合にはどのように対処すればいいのかについてをご紹介していきます。
「蔑まれる」の意味は?
「蔑まれる」は「さげすまれる」と読みます。 「馬鹿にされて見下されること」「ぞんざいな扱いを受けること」「ないがしろにされること」という意味を持っています。 そのため「蔑まれる」という言葉はあまり良い意味で使われる言葉ではありません。
なぜか蔑まれる人に共通する特徴
「なぜか蔑まれるという人」がいますが、このようにまわりの人達から蔑まれる人には、ある共通する特徴が見られます。 蔑まれる人には、一体どのような特徴があるのでしょうか。また、そうした特徴の何が原因で蔑まれるのでしょうか。 ここでは蔑まれる人に共通する特徴について、くわしく見ていきたいと思います。
特徴1:自分に対して自信がない
「自分に対して自信がない人」は、常にどこか不安を抱えており、自分に関することもなかなか決めることができません。 そのため、自分で問題や課題を解決しようとせずに、つい誰かを頼ってしまったり、すぐに他人に対して意見を求めてしまう傾向があります。 まわりの人達からすると「常におどおどしていて頼りない」「責任から逃れようとしている」と感じてしまうことが多く、そうしたことが原因となり、蔑まれることが多いです。そうしたことから「蔑まれやすいタイプ」であるとも言えます。
特徴2:気弱で反論ができない
蔑まれる人には「気弱」という特徴があり、誰かに自分の気持ちや意見を伝えることを、非常に苦手としています。 相手の間違いや誤解などで、自分が怒られている場合などでも、そのことについて相手に指摘や反論することができないため「自分が我慢すればいい」と我慢してしまいます。これが蔑まれる原因でもあります。 「この人には何を言ってもいい」「この人は何をしても怒らない」などという勝手な認識をされてしまい、その結果、蔑まれる人になってしまうことがあります。他人を蔑む人にとって、気弱で反論ができない人は、とても都合のいい存在であると言えます。
特徴3:自己アピールができない
蔑まれる人の中でも「自己アピールができない人」は「自分の意見や意思を持っていない」と思われてしまうことがあります。 実際は自分の意見や意思を持っていますが、それを他人に対して伝えたり、自己主張することが苦手で、他人から意見を求められてもうまく答えることができなかったり、まわりの人達に合わせてしまいがちです。 その結果、まわりから勝手な意見やイメージなどを押しつけられやすくなります。また自分の意見などを言わないことから、自分の意見や意思を聞かれることがなくなってしまい「どうでもいい人」という扱いを受けやすくなり、蔑まれることが多くなります。
特徴4:社会的なマナー・常識がなっていない
「きちんと挨拶をする」「待ち合わせなどの時間を守る」「報告をする」などといった、社会的なマナー・常識が守れない人が中にはいます。 しかし、あまりに社会的なマナー・常識がなっていないと「いい年をした大人が」と相手に呆れられ、蔑まれることにつながります。 また蔑まれると同時に、相手からの信用を失ってしまい、仕事が自分に回ってくることがなくなります。その結果、まわりからは「仕事ができない人」と思われて、さらに蔑まれることもあります。
特徴5:行動するのが遅い
まわりの人達に蔑まれる人に共通する特徴のひとつとして、仕事やプライベートなどに関係なく「行動するのが遅い」という特徴が見られます。 とくに仕事などの場面で、まわりの人達は既に終わっているにも関わらず、自分だけはまだ終わっていないということが多い人は、蔑まれることが多いと言われています。 このようなことがあった時に、明るく振る舞うことができる人は、まわりから蔑まれることは少ないですが、この時に変に慌ててしまったり、おどおどした態度を見せてしまうと蔑まれる人になりやすいので、注意が必要です。
世間から蔑まれることが多い人・職業の例
職業で人を蔑むことは、決して許されることではありません。 しかし他人や世間が持っている勝手なイメージなどから、職業によって蔑まれることはあります。 世間から蔑まれることの多い人・職業の例について、ここではいくつかあげていきたいと思います。
例1:政治家
数ある職業の中でも、政治家は蔑まれやすい職業のトップと言うことができます。 「世の中がより良いものになるように、人のために働く仕事」ではありますが、汚職や金に対する問題、女性問題、会議の場での居眠りなどといったニュースが飛び交うことも多いです。 また政治家はテレビなどに映ることが多いため、他人からの注目をあびやすく、その分、批判なども多く集まりやすいため、蔑まれる機会も多くなります。
例2:教師
「先生と呼ばれる職に良いものはない」という言葉が昔からあるように、教師は政治家に続いて蔑まれやすい職業です。 生徒に対する体罰やセクハラ、いじめへの加担や問題の見過ごしなどといった問題が最近では大きく取り上げられていることもあり、保護者などの教師に対する目は厳しいものになっています。 また教師の中には、自身の仕事のことを「聖職」などと呼ぶ人もいますが、そうした自分の仕事を特別視する考え方や、上から目線の態度が、教師という職業が蔑まれる原因のひとつでもあります。
例3:ニート
「ニート」とは学業・仕事・家事などをせずに、家で過ごしている人のことをさします。 そのような人の場合は実家暮らしや、誰かにお金を出してもらってひとり暮らしをしていることが多いため「仕事も何もせずに楽に生活できている」などと蔑まれることが多いです。 しかし外見からはわからない病気を患って療養している場合や、家族の介護・介助などで仕事を辞めなければならなくなったなどといった事情がある場合もあります。ニートのように働いていない人にも、様々な事情があることは理解する必要があります。
人を蔑む側の心理とは?
他人を蔑むのは、一体どのような心理からきているのでしょうか。 実は他人を蔑む心理にも、ある共通した心理がありました。 自分が蔑まれることは嫌がるにも関わらず、どうして他人を蔑んでしまうのでしょうか。 ここでは「人を蔑む側の心理」について、くわしく見ていきたいと思います。
心理1:他人を蔑むことで優越感にひたりたい
他人を蔑んだり見下す人は「優越感にひたりたい」という心理があります。 同時に誰かを自分の下に置くことで「自分が上である」という安心感を得たいと思っていますが、これは逆に言うと「自分に自信がないから」です。本当に自分に自信がある人であれば、このように他人を蔑んだり見下すことはしません。 また他人を蔑んだり見下す人は、そうしたことで自分が上になっているつもりでいますが、実際には「つもり」でしかなく、見る人から見れば「他人を蔑んだり見下すことでしか自分を保てないかわいそうな人」と思われ、逆に蔑まれることもあります。
心理2:自己評価の高い自信家で自己アピールをしたい
自己評価が高い人の中には、他人を蔑んだり見下すような言動で、自分のことをアピールしようとする人もいます。傍から見れば他人を見下しているようにしか見えませんが、本人には他人を見下している自覚はありません。 それは自己評価が高く、自分自身に自信を持っているからです。そのため「自分の方が相手よりもすごい」と当たり前のように思っています。 しかし、このような人に対するまわりからの評価は、高いどころか低いという場合が多く、無意識に他人を見下すような態度から嫌われていることも少なくありません。
心理3:自分のコンプレックスを隠そうとしている
自分よりも立場が低いなど、あきらかに弱い人に対してだけ見下すような言動をとる人は、自分自身に対して何らかのコンプレックスを抱えている場合が多いです。 そのため相手に対して上からの言動をしていても、心の中では劣等感を抱いています。そうしたコンプレックスや劣等感を他人に見せないため、また自分が蔑まれることを恐れるあまり、他人に対してわざと強い態度に出ることによって、弱い自分を必死になって守っているのです。 また、このような人の特徴としては、自分より上だと思う相手に対しては下に出たり、自分が蔑まれることがないように相手の機嫌をとろうとするといった言動が見られます。
心理4:相手に嫉妬している
他人を蔑んだり見下す人は「自分と他人とを比べてしまう」という傾向を持っています。自分と他人を比べては相手に嫉妬し、その結果、他人を蔑んだり見下す言動をとってしまいます。 また、この時に「なんで相手はよくて、自分は」と「相手よりも上のはずの自分がどうして」と無意識に自分の方が相手よりも上にいるはずだと考え、相手を見下します。 こうした相手への嫉妬心を抑え切れず、それが「相手を見下す言動」としてあらわれます。
自分が蔑まれていると感じた時の対処法
もしも自分がまわりの人達から蔑まれていると感じた場合には、一体どのような対処法をとればいいのでしょうか。 自分の心がけなどによって、蔑まれることを回避することもできます。 ここでは、自分が蔑まれていると感じた時の対処法について、くわしく見ていきたいと思います。
対処法1:自分の言動について一度振り返ってみる
まわりの人達から蔑まれていると感じた場合は、自分の言動を振り返り、蔑まれる前に自分がまわりの人達の気分を害するようなことや、一方的に迷惑をかけてしまったことはなかったかなどを一度落ちついて考えてみましょう。 もしも、何か思い当たることがあった場合は、そのことについて素直に謝ることで、まわりにいる人達との関係をやり直すことができる場合もあります。 ただし、蔑まれる原因について、とくに思い当たることがないという場合には「自分の言動のせいではないか」と考える必要はありません。
対処法2:相手にすることなく聞き流す
他人のことを蔑んだり見下す人の中には、上でも述べたように自分自身のコンプレックスや嫉妬などから、そうした言動をとる人もいます。 そのため、蔑まれる人自身に原因などがない場合は、自分のことを蔑んだり見下してくる人を相手にせずに、何かを言われても聞き流すようにしましょう。 このような人の場合は蔑まれる人が自分の言ったことを気にしたり、悩んだりしている姿に喜ぶので、相手にせずに聞き流すのが、1番の対処法です。
対処法3:蔑んでくる人を「かわいそうな人だ」と思って割り切る
いくら相手にせずに聞き流すのが良いとはいえ、毎日顔を合わせたりする場合には、さすがに限界があり、つい言い返したくなる時もあります。 そのような時には、相手のことを「かわいそうな人」だと思うのがおすすめです。実際に他人を蔑んだり見下す人は、そうすることでしか自分自身を保つことができない、人間的にかわいそうな人が多いのも事実です。 また自分の方が優位に立つことで気持ちに余裕が生まれ、相手の言っていることを流しやすくもなり、結果として自分にストレスがたまりづらくなります。
対処法4:堂々とした態度を身につける
他人のことを蔑んだり見下したりする人は「自分よりも弱い」と判断した人を蔑み、見下します。 そのため「堂々とした態度」を身につけることで、蔑まれることを回避できることがあります。自分の性格などを変えることには時間がかかりますが、これなら比較的簡単にできるため、おすすめの対処法と言えます。 背筋を伸ばして相手の目をしっかりと見て、はきはきとしゃべることを心掛けるだけでも随分と印象が変わり、同時に蔑まれることを回避することもできます。
蔑まれる人に大事なのは、自分自身に自信を持つこと
人間には誰しも「誰かに認めてもらいたい」という承認欲求があります。そのため「誰かに蔑まれる」ということは非常にショックなことです。とくに自分自身に蔑まれる原因が思い当たらない場合は、さらにショックを受けます。 しかし、この時に大切なのは「どうせ自分なんか」と落ち込みすぎずに「自分自身に自信を持つこと」です。自分に自信を持つことによって、言動や態度も自然と堂々としたものになり、蔑んでくる人や蔑まれることを遠ざけることにもつながります。 また自分に自信を持つことで、仕事などのパフォーマンスも上がります。自分に自信を持つように心がけて、自分の本来の能力やパフォーマンスを十分に発揮するようにしましょう。