人は、大きく分けて、内向的なタイプと外向的なタイプがいると言われています。内向的な人と聞くと、内気でネガティブな印象を持つ方が多いのではないでしょうか?そこで今回は、内向的な人の特徴やメリット・デメリット、外向的な人と何が違うのか、くわしくご紹介します。
内向的の意味とは?
内向的とは、人間の心のはたらきが自分の内部に向かうことをいいます。興味や関心が外部よりも自分の内側に向くタイプの人の性格を、「内向的な人」と表します。
内向的の類語
内向的と同じ意味合いの言葉としては、内気・内省的などがあります。内向的なタイプの人のことを、暗くて静かな人だと思われがちなので、陰気・根暗などと表すこともあります。
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「内向的」と「内気」の違い
一見、同じ意味合いを持つ「内向的」と「内気」という2つの言葉。どんな違いがあるのでしょうか? 内気とは、気弱で、周りの目や反応を気にして恐れるあまりに消極的な性格のことをいいます。一方、内向的とは、外部からの刺激に対して敏感に反応してしまう性質のことをいいます。 内向的は、周りの刺激に対して敏感ではありますが、だからといって、決して消極的というわけではありません。時に、内向的な人特有の能力を発揮することもあるのです。
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内向的の対義語
「内向的」の対義語となるのが「外向的」という言葉です。外向的とは、内向的とは反対に、心のはたらきが外部に向かうタイプのことをいいます。外部に刺激を求め、1人でいるよりも集団で過ごす方がイキイキする傾向があります。
内向的の英語表現
「内向的」という言葉を英語で表現すると、「introverted」といいます。
内向的な人ってどんな人?
内向的な人は、集団よりも1人行動を好み、静かな場所で読書などの趣味や考え事をするのが特徴です。アウトドアよりインドア派です。 割合でいうと、人口の7割以上の人が外向的なタイプであると言われており、内向的なタイプの人は非常に稀な存在です。まわりの人は、そんな内向的な人のことを「変わった奴だ」と思う傾向があります。
内向的な人の特徴
変わり者扱いされがちな内向的なタイプの人。彼らには、一体どんな特徴があるのでしょうか?
1.独自の世界を持っている
内向的な人は、マイペースで独自の世界を持っています。自分の興味のあることに関する探求心は、人一倍強いです。普通では分からないような知識や見解を持っていて、好きなことに没頭している時間が至福の時間です。複数のことを同時にするよりも、1つのことに集中するのも特徴的です。 そのため、まわりの人は内向的な人のことを、何を考えているか分からない不思議な人に写ることがあります。内向的な人の発言の中には、あっと驚くような内容である場合も多く、良くも悪くも独特の存在です。
2.にぎやかな場所は苦手
内向的な人は、パーティーやクラブのような、人が多く集まるようなにぎやかな場所が苦手です。どんなに仲間が集まってワイワイ楽しんでいても、そのノリについていくことができず、疲れてしまいます。 みんなが盛り上がっている中で、1人ポツンと浮かない表情をしていることが多く、「ノリの悪い奴だ」と、まわりの人に嫌われるケースも少なくありません。内向的な人は、学校や会社の中で人間関係を築くのに、とても苦労するのです。
3.あまり発言しようとしない
内向的な人は、あまり積極的に自ら発言することがありません。話し合いの場でも、まわりの人が次々と発言していく中で、1人だけひたすら聞き役に撤しているなんてこともしばしばです。内向的な人は、発言力よりも、聞く力に長けているのも特徴です。 そのため、思ったことをその場で発信できる、外向的なまわりの人は、「なんで何も言わないんだ?」「はっきり言えばいいのに」と、内向的な人に対してイライラしてしまうことも少なくありません。
4.1人行動が好き
内向的な人は、集団行動よりも、1人で行動することを好みます。1人で読書をしたり、映画も誰かと観に行くよりも、1人で観た方が集中できるのです。1人で過ごす時間こそが、内向的な人にとっては、とても有意義な時間になります。 外向的なタイプのまわりの人は、1人でいるよりも、仲間と時間を共有することで喜びを感じます。そのため、1人でいることが多い内向的な人のことを、「友達が少ない寂しい人だ」という印象を持ちます。
5.感情を表に出さない
内向的な人は、自分の感情を声にすることもなければ、表情に出すこともしません。目まぐるしく感情が揺さぶられることがあっても、無表情と無言をつらぬき通すことがほとんどです。 そのため、まわりからは、「無関心な人」か「何を考えているか読めない奴だ」と思われます。内向的な人が、クールでシャイなタイプだと思われがちなのは、彼らが感情を表にしないことが要因です。
内向的な人の性格・心理
次に、内向的な人の性格・心理についてご紹介します。彼らは一体、どんなことを考えているのでしょうか?
1.控えめな性格
内向的な人は、控えめな性格をしています。彼らがあまり自ら発言しないのは、まわりに対して遠慮しているからです。次々と発言するまわりの意見を聞いて、自分の考えを言ったらどうなるかということを考え、あえて自制するケースも少なくありません。 そのため、内向的な人は、自分を抑え、相手に合わせることが多い傾向があります。相手を敬う思いが強すぎる控えめな性格のせいで、内向的な人が本来持っている魅力に、まわりが気付くチャンスを失くしてしまっているのです。
2.深く考える
内向的な人は、とても深い思考力を持っています。それは、彼らが鋭い観察力を持っているからです。考える要素が人一倍多いので、時間をかけて、じっくり自分の考えをまとめてから発言するのも、内向的な人の特徴です。 外向的な人は、表面的な会話のキャッチボールを楽しみますが、内向的な人は、より真実味のある深い会話を好みます。そのため、雑談や世間話などの、まわりの人の会話に入っていけないことも多く、「物静かな人」という印象を持たれやすい傾向があります。 内向的な人が、自分の考えをまとめた上で発言すると、誰よりも意味深い内容で、強烈な印象を与えることもあります。
3.慎重派
内向的な人は、何事にも慎重に考えてから行動します。リスクを考えず、衝動的に言動するなんてことは、彼らにとってはあり得ません。これをやったらどうなるか、こんなことを言ったら相手やまわりはどう思うか…内向的な人は、様々な想定をした上で、必要なことだけを計画的に行います。 どんどん突き進んでいく一般的な外向的な人から見れば、内向的な人は、ただ「行動力のない自信のない奴だ」と思うでしょう。しかし、一般的な速度とは違うだけで、彼らのペースさえ保てば、しっかりと行動にうつすことができるのです。
4.根っからの気遣い屋
内向的な人は、根っからの気遣い屋な一面があります。内向的な人が、外部からの刺激に敏感であるということは、冒頭でお伝えしましたが、彼らのその性質こそが、気遣い屋になる原点です。 内向的な人は、決して人嫌いで1人行動を好むのではありません。人がそこにいるだけで気になってしまい、落ち着いて過ごすことができないのです。人といれば、彼らは自然と遠慮します。内向的な人は、他人と時間と場所を共有するだけで、気疲れでエネルギーを消耗してしまいます。 彼らが1人行動を好んでするのは、誰にも遠慮せずに、自分のことだけに集中できるからです。1人になって、ようやく自由で優雅な時間を過ごすことができるのでしょう。
5.好き嫌いがハッキリしている
内向的な人は、好き嫌いがハッキリしている頑固な一面があります。内向的な人は、自分が好きなこと、興味や関心があることに時間や労力を惜しみなく使います。彼らにとっては、その時間や空間こそが、何よりワクワクして、貴重な時間なのです。 内向的な人は、1つのことに集中するのが得意で、それに関係のないことは、ほとんど見向きもしません。内向的な人が、マイペースで独自の世界を持っているのは、このためです。
内向的な人と外向的な人の違いは?
自分の内部に関心を寄せる内向的な人と外部に刺激を求める外向的な人。両者には、一体どんな違いがあるのでしょうか?具体的にご紹介します。
1.交友関係に関しての価値観の違い
内向的な人と外向的な人で明らかに違うのが、交友関係に関しての価値観の違いです。外向的な人は、多くの人と幅広く親しくなろうとします。その一方で、内向的な人は、1人でも2人でも、本当に親しい人との関係だけを大切にする傾向があります。 いわゆる「世渡り上手」と言われるのは外向的な人の方で、新しい環境でも次々と人間関係を築きます。内向的な人は、交友関係は狭いですが、その分、長く深い関係を築いていきます。 そのため、恋愛傾向も両者で違いが生じます。モテて、恋愛に積極的になれるのが外向的。内向的な人は、決して積極的ではありませんが、1人の人を大切にする一途さに虜になる人も少なくありません。
2.エネルギーの充電方法の違い
内向的な人と外向的な人は、エネルギーの充電方法も違います。外向的な人は、パーティーなど大勢の友人とワイワイ騒ぐことで元気になります。しかし、内向的な人は、大勢の人とにぎやかに過ごすのは、反対に疲れてしまいます。 1人で静かに過ごしたり、気心知れた2~3人ほどの友人と、深い会話をすることで心を満たすことができます。
3.創造派と行動派
内向的な人と外向的な人は、そもそも考え方も違ければ、得意とするものも違います。一言で表すならば、外向的な人は行動派、内向的な人は創造派です。 外向的な人は、先に行動に起こしていくことで、後から考えやアイディアが浮かんできます。目標や目的に向かって、迷いなく次々と進んでいくことができるエネルギッシュなタイプです。 一方で、内向的な人は、元々持っている観察力や思考力により、先に時間をかけて考えてから、計画的に行動にうつしていきます。内向的な人は、一から新しいものをつくり出すことができるクリエイティブなタイプです。
4.話術法の違い
内向的な人と外向的な人は、得意とする話術法も違います。外向的な人は、世間話や雑談などの瞬発的な会話を好み、得意とします。一方で、内向的な人は、じっくり考えてから話す傾向があるため、論文やプレゼンテーションを得意とします。 外向的な人の社交的な話術は、営業や接客業などでその才能が発揮されます。また、内向的な人に企画などのプレゼンをさせると、細やかで濃密な内容と説得力で、多くの人を魅了することができます。
内向的な人と外向的な人の違いはなぜ生まれる?
内向的な人と外向的な人の違い、お分かりになりましたでしょうか?では、このような両者の違いは、なぜ生まれるのでしょうか?
生まれ持った性質が違うから
内向的な人と外向的な人は、そもそも生まれ持った性質が違います。それこそが、両者の違いを生む根本的な要因です。内向的か外向的かは、遺伝によるものもあるという諸説もあります。顔や性格が違うのと同じように、対照的な性質を持って生まれただけなのです。 割合でいうと、人口の75%が外向的、残りの25%が内向的だと言われています。そのため、一般的に外向的であるのが「普通」とされ、内向的な人は「普通ではない」とされます。 社会のあらゆる価値観は、外向的な人に合わせてつくられており、多数決で劣っている内向的な人にとっては、苦痛に感じることも少なくありません。どちらがいいということはなく、外向的でも内向的でも、どちらにもメリットやデメリットは付き物なのです。
内向的な人は成功する?内向的のメリット・デメリット
次にご紹介するのは、内向的のメリット・デメリットについてです。 心理学者などの間では、内向的な人は成功する可能性を秘めているとも言われています。実際に、有名な著名人の中にも、内向的なタイプの人は多く存在します。一方で、社会の中では、内向的な人はネガティブな印象を持たれやすいのも事実です。 内向的な人の持つ性質には、どんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?
内向的のメリット・長所
内向的のメリット・長所についてまとめました。内向的であるメリットとは一体どんなことがあるのでしょうか?
1.特殊な才能を持つ天才肌
内向的な人は、観察力、深い思考力による創造性を持っています。また、彼らの好きなことや興味のあることに対しての探求心は、人並以上です。これらは、外向的な人にはない特殊な才能であり、まさに「天才肌」と言っても過言ではありません。 内向的な人は、自分のペースや時間さえしっかり確保できれば、その生まれ持った才能を発揮することができる可能性を秘めています。 25%しかいない特殊な存在だからこそ、社会の改善点にも気が付くことができるのです。内向的な人が一からつくり出す世界観は、社会をひっそりと引っ張っていくパワーにもなるでしょう。
2.流されにくい「自分」を持っている
内向的な人は、好き嫌いがハッキリしていて、独自の世界観を持っています。それは、身のまわりや社会がどうであろうと、流されない確固たる「自分」を持っているということです。 人間社会では、集団行動を余儀なくされます。集団には、多くの人のパワーが集まった強さがある一方で、みんなして誤った方向へ流されてしまうこともあります。 そんな中で、ブレずに「自分」を保っていられるのは、彼らが自分の目で見たものを信じ、自分で考える力を持っているからです。内向的な人の、その凛とした姿は勇ましく、芯の強さを感じさせます。
3.愛情深い
内向的な人は、一見、シャイに思われがちですが、実は誰よりも愛情深いところが、彼らの長所です。内向的な人にとっての「友達」とは、親しい人のこと。知り合いと友達の区別がハッキリしているのも、彼らの特徴です。 多くの人と関わりを持つことよりも、本当に気心知れた人との関係性を大切にするので、温情深い人間関係を築くことができるのです。
内向的のデメリット・短所
次に、内向的のデメリット・短所についてまとめました。内向的であることのデメリット・短所とは、一体どんなことなのでしょうか?
1.協調性がない
内向的な人は、マイペースで独自の世界観を持っているため、協調性がない一面があります。「自分」を持っていることはメリットである一方で、社会的には、協調性がないのはデメリットとして見られてしまいがちです。 学校や会社など、集団行動で団結力を重んじるような環境では、少々扱いずらい存在になってしまいます。
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2.まわりを気にして自己アピールができない
内向的な人は、外部からの刺激に敏感な性質のせいか、まわりのことを気にし過ぎてしまう傾向があります。まわりに遠慮して、自分の意見をぐっと抑え込むこともしばしばです。 自己アピールができないのは、競争社会では「意欲のない奴だ」と捉えられてしまう場合もあります。それは、まわりにもいい印象を与えないですし、自分にとってもチャンスを逃すことになってしまいます。
3.会話に困る
内向的な人は、じっくり考えてから発言する傾向があるため、普段の会話としては成り立たず、相手も自分も困ってしまうケースが多くあります。 外向的な多くの人は、無言の空間が苦手です。そのため、会話のキャッチボールがうまくできない内向的な人に対して、苦手意識を持つ人も少なくありません。
内向的な人に向いてる仕事
次は、内向的な人に向いている仕事についてご紹介します。天才肌でありながら、社会的には風変りな存在の内向的な人。彼らには、一体どんな仕事が向いているのでしょうか?
1.クリエイター
内向的な人は、元々、創造性の才能を持っています。そのため、作家や作曲家、芸術家などのクリエイティブな仕事には、非常に適しています。彼らの想像力、思考力、集中力、観察力のすべてが発揮される仕事と言ってもいいでしょう。 また、企業のような集団組織ではなく、1人でコツコツと作業できるという点も、内向的な人に向いているポイントです。
2.学者・研究者
内向的な人は、学者や研究者という仕事にも非常に適しています。それは、物事を観察し、自ら考え、自分の興味のあることをより深く掘り下げて考えるという作業は、内向的な人にとっては、日常生活の延長のようなものだからです。 1つのことに集中して作業できるという点も、内向的な人にとって向いているポイントです。内向的な人は、好きなことを仕事にして、その分野のスペシャリストになれる要素を、いくつも持っているのです。
3.社長・CEO
内向的な人は、実は社長やCEOといった組織のトップにも適しています。一見、リーダシップがないようにも思えますが、観察力や聞く力、創造力の3つが備わっているという点では、敵う者はいません。 社会を見る視点や、組織内の様子を把握することは、社長という仕事には欠かせません。また、部下の話を聞く姿勢を持つリーダーは、部下との信頼関係も円滑に築くことができます。自ら発案し、CEOとしてのプレゼンでも、優れた才能を発揮することができるでしょう。
4.フリーランス
企業などに属するよりも、フリーランスという働き方は、内向的な人にはとても合っています。企業などに属すると、多くの人と同じ環境で作業を行わなければなりません。外部に敏感に反応しやすい内向的な人にとっては、集中しずらい環境です。 フリーランスは、ライターやプログラマー、大工や漁師など、幅広い分野において存在します。時間や場所、人間関係に縛られることなく働くことができます。自分のペースで作業ができることで、内向的な人の才能も発揮されやすくなるでしょう。
5.工場・製造業者
内向的な人は、コツコツと作業に集中する工場・製造業者にも向いています。工場などでは、作業している間は、人間関係などを気に掛ける必要もなく、黙々と作業に集中することができます。 喋るよりも、淡々と作業を行う人が評価されるような現場なので、内向的な人でも立派に評価される対象となるでしょう。求人広告などで、多く募集されているので、内向的な人で、転職を考えている方は、チェックしてみてください。
あなたは内向的?外向的?診断してみよう
みなさんは、自分が内向的か外向的か知ってますか?どちらか分かることで、自分の性質を理解することができます。自分のメリットやデメリットを知るということは、自分の性質を活かす方法や、改善点を模索することができるので、おすすめです。 それでは、さっそく診断してみましょう。以下の質問項目に、「はい/いいえ」で答えてください。 1.集団よりも1人が好き。 2.話すより聞く側にまわることが多い。 3.パーティーなどにぎやかな場所に行くと疲れる。 4.交友関係は浅く広くより、深く狭い方だ。 5.家に長居されたり、泊まられるのは嫌。 6.細かいことに気が付く方だ。 7.世間話より真実味のある深い話をしたい。 8.深く考える癖がある。 9.じっくり考えてから発言する。 10.好き・嫌いがハッキリしている。 以上の質問項目で、「はい」が多かった人は内向的、「いいえ」が多かった人は外向的なタイプです。みなさんはどちらでしたか?
内向的な性格を治す方法は?
内向的な性格は、生まれ持った性質によるものです。メリットや優れた点がある一方で、社会的には、「変わり者」として見られ、苦労することも少なくありません。内向的な性格を治したいと悩んでいる方も多いのではないでしょうか? 最後に、内向的な性格を克服する方法についてご紹介します。外向的なタイプが多い人間社会の中で困ることがないように、ぜひ参考にしてみてください。
1.苦手な会話は聞き役としてリードしよう
内向的な人が苦手とする、世間話や雑談などの会話を克服する方法は、得意の聞き役に撤して、相手の話を引き出すようにリードしてみましょう。いきなり自分のことを話すことは難しくても、相手の話を盛り上げることはできます。 ポイントは、自分が司会者になって、相手のことを取材することです。そのためには、得意の観察力で相手の普段の様子を見たり、相手に対する興味を掘り下げていくことが必要です。 内向的なタイプが元々持っている観察力や探求心を活かして、会話を盛り立ててみてください。
2.まわりを気にせず意見を言ってみよう
内向的な人は、まわりの視線や空気に敏感に反応します。そのために、遠慮して自分の意見を言わない方も多いのではないでしょうか?そんな方は、まわりに臆することはありません。自分の意見をどんどん発信していきましょう。 内向的な人は、とても深い思考力により、人並外れた鋭い見解を持っていることもあります。時に、場を壊してしまうのではと遠慮したこともあるでしょう。しかし、その鋭い意見こそが、他でもない自分自身の意見です。そして、貴重な意見としてまわりに貢献することにもなるでしょう。 自分の中でじっくり考えて生みだした意見に、自信を持ってください。そして、堂々とまわりにアピールしていきましょう。
3.少しずつ交友を広げていこう
内向的な人の交友関係は、深く狭い関係性を築く傾向があります。そのため、友人と呼べる人が少ないことを気にしている方もいるのではないでしょうか?そんな方は、1人1人との付き合いを大切にして、少しずつ交友関係を広げていきましょう。 1人の相手と深い関係を築けることは、とても素晴らしいことです。そんな深い関係を築ける相手を、1人、2人と増やしていってみてください。そうしていくうちに、深く狭かった交友関係が、深く広い交友関係に変化していくでしょう。 多くの人と深い繋がりを築くことで、より豊かな人生を送ることができるようになります。
内向的と外向的の才能を活かし合おう
内向的な人についてご紹介しましたが、みなさんいかがでしたでしょうか?自分自身が内向的だという方も、身近に内向的な人がいるという方も、内向的であることが、決して悪いことばかりではないということは、お分かりになったでしょうか? 内向的な人にも、外向的な人にも、それぞれに有るもの、無いものがあります。自分の長所や力を活かして、足りない要素を補っていくことができるのです。そして、それぞれの才能を、活かし合いながら共生していくことができれば、底知れぬパワーを発揮することもできるのです。 それぞれの魅力を認め合い、時に参考にし合いながら、両者共に生きやすい社会を目指すことが大切です。