失敗などがおきたときは、早く嫌なことを忘れるようにしたいものですよね。しかし悩んでしまったり引きずってしまって、なかなか忘れられないときもあるのではないでしょうか。ここでは嫌なことを忘れる方法と、人が嫌なことを忘れるのが難しい理由についてご紹介していきます!
嫌なことを忘れるのって難しい
日々の生活の中で、仕事や恋愛、家庭、人間関係など、何かしら嫌なことはあるのではないでしょうか。そんなときは「考えたくない」「早く忘れたい」など思うものですよね。しかし、思うように気持ちを切りかえることができないときもあるでしょう。 気持ちが切りかえれないと嫌な気持ちがどんどんたまって、感情のコントロールができなくなることもあります。そんな状態になると、何でもネガティブに受け止めやすくなってしまいますよね。 なかなか嫌なことを忘れられないのは、きちんとした「理由」があるのです。そこで「嫌なことを忘れるのが難しい理由」と「嫌なことを忘れる方法」について、ご紹介していきたいと思います!
嫌なことを忘れるのが難しい理由とは?
楽しい記憶より嫌な記憶の方が、強くのこっていることがあるのではないでしょうか。嫌なことなど早く忘れたい!と思っていてるのに、なぜ嫌なことを忘れるのは難しいのでしょうか。 じつは人間の感情というものは、ネガティブな感情の方がポジティブな感情よりも記憶に強く残る性質があるのです。よって、脳が辛いことほど強く記憶に刻むようになってしまいます。 このように人が嫌なことを忘れるのが難しいのは、いろいろな理由が関係しているからなのです。嫌なことを少しでも早く忘れられるように、その理由を理解しておきましょう。ここでは、嫌なことを忘れるのが難しい理由を詳しくご紹介していきます。
理由①:脳の作用によるもの
嫌なことを忘れるのが難しい理由の1個目は、脳の作用によっておきるからです。脳は「考えることは大事なこと」だと判断して、記憶に残すように処理しようと働きます。 ときには無意識に嫌な出来事を繰り返し考えてしまうこともありますよね。すると脳は何度も考えている嫌なことを「大事なこと」だと勘違いして、記憶に残してしまうため忘れられなくなるのです。 脳は大事な記憶を何度も繰り返し思い出して、その記憶の対処法を考えようとします。結果として、嫌なことを何度も思い出して、忘れられなくなって記憶として残してしまうことになるのです。
理由②:人間の防衛反応によるもの
嫌なことを忘れるのが難しい理由の2個目は、人間が持つ防衛本能が働くからです。失敗したときなど、同じことを繰り返したくないと思うものですよね。そのように人は嫌な出来事を繰り返さないために記憶に残そうと、自己防衛の機能が働くようになっているのです。 振り返ってみて下さい。楽しいことより嫌なことや辛いことの方が、鮮明に記憶に残っていたりしませんか。 このように、人は嫌なことや体験を「後悔」という形で記憶としてのこす性質があるのです。人が持つ本能なので、これを変えることは難しいことになるでしょう。
理由③:自分が納得できていないから
嫌なことを忘れるのが難しい理由の3個目は、自分が納得できていないことだからです。例えば職場などで、自分は関係なかったり覚えのない理不尽なことで、嫌な思いをすることもありますよね。そのような嫌な記憶ほど、なかなか忘れることができません。 特に職場などでは、反論することができないまま我慢することもあるのではないでしょうか。何も言い返すことができないまま我慢している場合は、悔しい思いもつのることでしょう。 職場での理不尽なことを納得できず、気持ちの整理もできないままの状態だと、すっきりせず何度も思いだしますよね。そうやって何度も思い出すたびに、記憶に強く刻まれてしまい、更に忘れられなくなってしまうのです。
理由④:拒否したい気持ちによるもの
嫌なことを忘れるのが難しい理由の4個目は、拒否したい気持ちが原因になっている場合もあります。人の記憶は、本来時間の経過でうすれてくるものです。なかなか忘れられない場合は、その嫌なことに対する「拒否感」が強いのが原因になることもあります。 例えば「嫌な思いをした自分」「嫌なこと自体を受け入れられない」などの、現実として受け入れたくない強い思いが原因になっているかもしれません。誰しも、嫌なことから逃げ出したい、そんなときもありますよね。 その現実逃避の思いが強くなればなるほど、逆に記憶の中に嫌なことも強く刻まれてしまうことになるのです。
理由⑤:執着心によるもの
嫌なことを忘れるのが難しい理由の5個目は、無意識にその嫌なことを忘れたくないと思っている執着心によるものが原因になることもあります。 例えば嫌なことが恋愛に関することだった場合、相手に対する気持ちが残っていたり、嫌な記憶自体も無意識に忘れたくない記憶になっていたり、相手を何度も思いだすことで記憶に刻まれてしまうのです。 このように、嫌なことが「執着」になって忘れられなくしてしまうこともあります。忘れたいと思いながら、心の底では忘れたくない気持ちが強く働いてしまうことが原因といえるでしょう。
理由⑥:忘れようと考えすぎる
嫌なことを忘れるのが難しい理由の6個目は、嫌なことを忘れたい、忘れようと考え過ぎことです。嫌なことを早く忘れたいと思うのは、当然のことですよね。しかし「忘れたいと考える」ということは、「嫌な記憶を確認する」脳の作業にもなってしまうのです。 忘れられない焦りなどで思いが強くなり過ぎると、嫌な記憶を確認する作業を何度もすることにもなるのです。よって、より深く嫌なことが記憶に刻み込まれ、忘れるのが難しくなってしまいます。
理由⑦:嫌な記憶が古いものほど忘れにくい
嫌なことを忘れるのが難しい理由の7個目は、嫌なことや辛い記憶は、新しい記憶ほど早く忘れられるようになっているからです。古い記憶は、記憶として深く刻まれているので、その分忘れるのも難しくなってしますのです。 その状態をトラウマといいます。トラウマになってしまうと克服するのが難しくなってしまいます。嫌なことをためたままでいると忘れるのもより難しくなるので、早めに対処するようにしましょう。「悩むこと」の関連記事も一緒に御覧ください。
[臨床心理士執筆]悩むこと自体に意味はない?悩むと考えるの違いを知って自分を変える方法
嫌なことをを忘れるための方法13個
嫌なことほど忘れるのが難しいというのはわかっていても、少しでも早く忘れたいものですよね。ここからは、気持ちが楽になるように、嫌なことを少しでも早く忘れるための方法についてご紹介していきたいと思います!
方法①:仕事に集中して考える時間を作らない
嫌なことを忘れるための方法の1個目は、忙しくて他のことを考えられないくらい集中することです。例えば、仕事を最優先にして没頭してみましょう。 他のことを考える時間がないくらい仕事に追われる日々が続けば、嫌なことを振り返って考えることもなくなるでしょう。繰り返し考えなくなることで、嫌なことの記憶は薄くなり忘れられるはずです。
方法②:夢中になれることをする
嫌なことを忘れるための方法の2個目は、夢中になれることをすることです。自分の興味があることや、趣味に時間を使うようにしてみましょう。大好きなことに夢中になっていれば、ストレス発散になりますよね。その時間が続けば嫌なことを思い出すことも減ってきて、自然に忘れられるでしょう。
方法③:スポーツをする
嫌なことを忘れるための方法の3個目は、スポーツをして汗をかくことです。運動をすることで、脳の中は運動のことだけを考えるようになります。 また、汗をかくほど運動するということは、集中力も必要になります。そのため、嫌なことを考えることもできなくなります。全部の神経が運動に集中することで、嫌な事も忘れてリフレッシュできるはずです。
方法④:恋愛の話を友人に聞いてもらう
嫌なことを忘れるための方法の4個目は、友人に話しを聞いてもらうことです。特に恋愛関係の嫌なことは、友人に話を聞いてもらうだけですっきりすることもありますよね。ためていたものを吐き出すことで、発散できることもあるでしょう。 嫌なことが話せる位の親友など親身に聞いてくれる相手なら、忘れられない嫌なことも話せるのではないでしょうか。友人に話を聞いてもらうだけで気持ちが落ち着いたり、嫌なことも忘れられるでしょう。
方法⑤:旅行にでかける
嫌なことを忘れるための方法の5個目は、旅行にでかけることです。日常から離れた場所に行くことで現実逃避ができて、嫌なことを忘れる時間ができるでしょう。リフレッシュもできるので、心身ともに回復もできますよね。 一人で始めての場所に行ったり、友人と賑やかな旅を楽しんだり、自分に合った旅を選んでください。日常から離れた楽しい時間や新しい経験が、嫌なことを忘れさせてくれるでしょう。
方法⑥:マッサージをしてもらう
嫌なことを忘れるための方法の6個目は、マッサージに行くことです。マッサージの施術をうけると、ストレスが原因で悪くなっていた血流が良くなります。ストレスで起こる肩こりや頭痛などの不快症状も緩和できますよね。 施術中の気持ちの良い時間も、嫌なことを忘れさせてくれる時間になるはずです。心身ともにリフレッシュ効果があるおすすめの方法です。
方法⑦:映画を見に行く
嫌なことを忘れるための方法の7個目は、考えない時間を作るために映画を見に行くことです。映画は、2時間位はかかりますよね。その間、映画に夢中になっていれば嫌なことを考えることもないでしょう。 そのとき、映画に夢中になれないと意味がなくなってしまいます。映画を見る時は、自分が好きなジャンル、好きな映画を見に行くようにしましょう。
方法⑧:テーマパークでおもいきり遊ぶ
嫌なことを忘れるための方法の8個目は、テーマパークでおもいきり遊ぶことです。テーマパークは、楽しいことが沢山つまった空間ですよね。テーマパークでおもいきり遊んで、ストレスを発散しましょう。 絶叫マシンに乗って、大声を出すのも発散できますよね。一日中テーマパークで遊び続ければ、楽しく過ごせて気持ちもすっきりするでしょう。
方法⑨:カラオケで歌う
嫌なことを忘れるための方法の9個目は、大声をだすことで発散できるカラオケに行くことです。大声で歌う行動は人の五感を刺激するので、アドレナリンを増やしてくれる効果があります。 カラオケでおもいきり歌い続ければ、嫌なことも忘れて心身ともにすっきりするでしょう。
方法⑩:おいしいものを食べる
嫌なことを忘れるための方法の10個目は、おいしいものを食べることです。スイーツや自分の大好物を食べると幸せな気持ちになりますよね。 大好物の美味しい物を食べて、心身ともにリフレッシュしましょう。ときには「やけ食い」もストレス発散の一つになるでしょう。
方法⑪:たっぷりと睡眠をとる
嫌なことを忘れるための方法の11個目は、たっぷりと睡眠をとることです。寝ている間は当然ですが「無」の状態になりますよね。 睡眠はリフレッシュ効果、回復効果もあります。たくさん睡眠をとって心身ともに回復してくれば、嫌なこともすぐに切り替えれるようになるでしょう。
方法⑫:職場の嫌なことは持ち帰らない
嫌なことを忘れるための方法の12個目は、職場の嫌なことは家に持ち帰らないようにすることです。嫌なことは、記憶に残るまえの早め対処が重要になります。職場の嫌なことは、できるだけ家に持ち帰らずに発散した方がいいでしょう。 ときにはお酒の力をかりるのもいいのではないでしょうか。職場で嫌なことがあったときは、ヤケ酒がしたくなるときもありますよね。アルコールには「考える」こと自体を減らす効果があるので、それも効果的な方法になるのです。 ただ「体に負担にならない程度に」ということだけは気をつけてくださいね。
方法:⑬涙が出なくなるまで泣く
嫌なことを忘れるための方法の13個目は、涙が出なくなるまで泣くことです。辛いことがあったとき、「おもいきり泣いたら楽になった」という経験がある方も多いのではないでしょうか。それは涙に浄化作用があるため、涙を流すことで気持ちがすっきりするからです。 嫌なことがあったときは我慢せずにおもいきり泣くとで、すっきりと忘れられることもあるのです。本や映画などを見て、おもいきり泣くことも同じ効果があります。嫌なことを、涙と一緒に外に流してしまいましょう。 「気持ちを切り替える方法」についての関連記事も参考にしてみてください。
気持ちを切り替える6つの方法!上手に切り替えるための習慣や名言も紹介
嫌なことは忘れて前に進みましょう!
嫌なことをほど忘れにくいというのは、辛いことですよね。ご紹介したような方法を参考にして、自分にあった嫌なことを忘れられる方法を見つけてくださいね。 どの方法にも共通なのは、ためずに早めに行動することでしょう。どんなことでも、深くなればなるほど抜け出すことが難しくなってしまいますよね。早めにリフレッシュして、前に進んでいきましょう!