大切な自転車を快適に長く使用するためにはメンテナンスが欠かせません。特にロードバイクのチェーンは適切なオイルで手入れをすることが重要です。自転車チェーンのオイルの選び方から使い方をまとめて、おすすめの自転車チェーンオイルを紹介します。
自転車チェーンオイルの基礎知識
自転車チェーンオイルの必要性とは?
ロードバイクなどの自転車に乗るときにペダルを漕いだ力を前に進む推進力に変えてくれるチェーンは非常に重要なパーツと言えます。自転車チェーンのメンテナンスを行わないと、すぐに錆が発生してギアの歯車もサビてしまい円滑で効率の良い推進力を得ることができません。
手入れのできていない自転車ではチェーンが外れやすくなり、更にはチェーンが切れてしまこともあります。自転車のチェーンオイルについてしっかりと知って選び方を確認して快適な自転車ライフを楽しみましょう。
特にロードバイクはチェーンオイルが必要!
ロードバイクのように多段変速のギアを持つ自転車では、特にギアチェンジのたびにチェーンが横や斜めに移動しながら駆動力を変えていきます。その分チェーンには大きな負荷がかかるため、自転車用オイルを差して潤滑を促す必要があります。
チェーンはプレートやローラーなどの多くの部品が組み合わされてできており、負荷が大きくなるとパーツ同士をつないでいるピンの周辺も摩耗して自転車の耐久性を下げてしまいます。
こうしたトラブルを避けるためには、定期的に自転車チェーンにオイルを差してパーツ同士の連帯を潤滑にする必要があります。オイルで潤滑されていない場合には、伸びが進行して部品の寿命も短くなり自転車の故障の原因となってしまいます。
適切な自転車オイルを適切な時期に適切な方法で使用して定期的なメンテナンスをすることを習慣化することが大切です。初心者でも簡単に時間を掛けなくても自転車用チェーンオイルでメンテナンスして愛車を長く使用することができます。
自転車チェーンオイルの種類
自転車用のチェーンオイルは、チェーンを滑らかに動かすための潤滑油の働きをします。チェーンルブとも呼ばれていますが、種類は大きく分けて3種類あります。潤滑性を高めるためにテフロンやセラミックを配合したものもあり、値段もさまざまなオイルが発売されています。
それぞれにメリットやデメリットがあるので、特徴をよく理解して自分に一番合ったオイルの選び方が大切になります。ロードバイクやMTBなどの種類、自転車の乗り方や自分のライフスタイルに合ったものを選びましょう。
自転車チェーンオイルの選び方
選び方①チェーンを滑らかにしたい方
自転車のチェーンを滑らかにしたい人におすすめなのは、ワックスタイプのチェーンオイルです。他のチェーンオイルと比較して一番チェーンに汚れが付きにくい特性がありますが、雨や雪などの水分に弱いので水に流れ易い弱点もあります。
日常生活で使うオイルとしては一番人気もあり長くチェーンをキレイに保ってくれる特徴を持っています。選び方のポイントとしてチェーンの掃除が楽というメリットも大きいので初心者の人にもおすすめです。
選び方②チェーンを汚したくない方
チェーンを汚したくない選び方の人におすすめなのが、ドライタイプのチェーンオイルです。注油の時にオイルの飛び散りが少なく比較的チェーンに汚れが付きにくい特性があります。サラサラしたオイルなので、オイルの差し方に不慣れな人でも汚れを気にせず安心して使えます。
ただし他の自転車用オイルと比較してオイル切れが早いので、頻繁に注油をして常にメンテナンスをする必要があります。小まめに自転車のメンテナンスをできる人におすすめの自転車チェーン用オイルと言えます。
選び方③雨の日も自転車に乗る方
通勤や長距離ツーリングなどで雨の中でも走ることがある人におすすめなのが、ウエットタイプのチェーンオイルになります。他の自転車用オイルと比較して、雨に強くて防錆効果も一番高いことと、潤滑性にも優れているという特性を持っています。
ただし、オイルの粘度が高いためにホコリなどの汚れが付着しやすいというデメリットもあるオイルなのでチェーン掃除は大変になります。しかし注油頻度が少なくて済むオイルであり、選び方のポイントとしては自転車に乗る頻度が高い人にはおすすめの自転車チェーン用のオイルです。
選び方④オイルの注油方法
ボトルタイプの自転車用チェーンオイルは、手でボトルを振って遅くなったボトル口からオイルを押し出すようにチェーンに塗布します。ボトルタイプのチェーンオイルはメンテナンスに多少時間がかかりますが、チェーンの1つづつ丁寧にオイルを塗布できるので細部までオイルを行き渡らせることができます。
スプレータイプの自転車用チェーンオイルの場合は、シュッと吹き付けるようにオイルをチェーンに塗布できるのでお手軽でメンテナンスを素早く行うことができます。反面チェーンの1つ1つまでオイルが行き渡らない可能性があるので、よくチェーンにオイルがしっかり定着しているかどうかの状況を見ながらスプレーすることをおすすめします。
自転車チェーンオイルの使い方
使い方①事前の準備物
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自転車のサドルを掛けるだけで簡単に自転車を整備しやすい状態にできる非常に便利なフック式のメンテナンススタンドになります。軽量、コンパクトな折りたたみ式で、本体重量も2.2.kgと軽いので便利に使えます。
耐荷重は15kgまで大丈夫なので、ロードバイクはもちろんMTBなどにも使うことができます。肉厚発砲ウレタン製カバーで傷付きを防止します。U字型パイプは回転するので、様々なシートアングルに対応しています。
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自転車チェーンのオイル塗布などの際に手を汚さずに済むのがゴム製手袋です。取り出しやすいボックスタイプのニトリルゴム製使い切り手袋100枚入りなので、コストパフォーマンスも良く気軽に使えて便利です。
素手の感覚が活かせる極薄手タイプなので作業がしやすく、伸縮性がありしっかり手にフィットするので細かい作業にも適しています。自転車のチェーンオイルでメンテナンスをする場合はどうしても手が汚れてしまうことが多いので、このような手袋は必需品と言えます。
使い方②チェーンをしっかり洗浄
https://web.archive.org/web/20210123074851if_/https://www.instagram.com/p/B0dD2u_gwlO/embed/?cr=1&v=12&wp=540&rd=https%3A%2F%2Flifelab-web.net&rp=%2Fposts%2F242#%7B%22ci%22%3A0%2C%22os%22%3A438646.5%7DPurple_Laboratoryさん(@purple_labo)がシェアした投稿 – 2019年 7月月28日午前1時40分PDT
自転車のチェーン掃除をする前に必要な手順は、最初にチェーンの掃除をしっかりと行うことです。古いオイルやホコリや泥が残っているとオイルの効果がでないので、自転車チェーンの汚れをしっかりと落としてから注油をします。
専用の器具やホームセンターの自転車コーナーなどで売っているパーツクリーナーなどを適宜使うと簡単に汚れを落とすことができます。ギアに付いた汚れもしっかりと掃除をしてからオイルを注油することをおすすめします。
使い方③チェーンにオイルを差す
掃除が終わったらチェーンのリンク部分に自転車用オイルをつけていきます。チェーンの側面にオイルをつける必要はないので、あくまでもリンク部分だけでよいので丁寧に注油をします。
ボトルタイプは、リンク部分の丸井ローラーにオイルを1滴たらすとそこから隣り合う隙間にオイルが浸み込んでいくので、同じ作業を繰り返して1周します。スプレータイプの場合も同様にローラー部を狙って吹きかけます。
使い方④駆動部にもオイルを差す
自転車のチェーンオイルを使用してメンテナンスをする場所は、チェーンだけではなく駆動部にもオイルを注油することをおすすめします。その場合はワックス成分の入っていないドライタイプかウエットタイプのオイルがおすすめです。
オイルの差し方に慣れていない人は、ボトルタイプよりもスプレータイプを使用して注油するほうが失敗が少ないです。最初は近所の自転車屋に行ってメンテナンスの方法を聞いてみるのも、間違いのない手入れができるおすすめの方法と言えます。
使い方⑤オイルを差してはいけない部分
自転車のメンテナンスでオイルを注油する際に注意する点として、注油をしてはいけない箇所があることをしっかりと覚えておくことです。ブレーキシューやホイールのブレーキ面、そしてタイヤにはオイルをつけると危険なのでやめましょう。
他にはクランク周りやヘッドパーツも不要で、前後のホイールのハブの部分にはベアリングを潤滑させるためのグリスが充填されているのでチェーンオイルを掛けないように注意が必要です。
使い方⑥余分なオイルを拭き取る
https://web.archive.org/web/20210123074851if_/https://www.instagram.com/p/BxUNnsPF66j/embed/?cr=1&v=12&wp=540&rd=https%3A%2F%2Flifelab-web.net&rp=%2Fposts%2F242#%7B%22ci%22%3A1%2C%22os%22%3A438653.90000000596%7DD-yutaka Taniguchiさん(@dyutakataniguchi)がシェアした投稿 – 2019年 5月月11日午前1時38分PDT
自転車にチェーンオイルを注油し終わったら、10分程度はそのまま待ちます。その後ウエスなどで余分なオイルを拭き取ることが大切です。余分なオイルをそのままにして自転車に乗るとズボン裾にオイルが付着する危険があります。
逆に拭き取りすぎると成分がチェーンに残らない状態となって注油の意味がなくなります。チェーンからオイルが垂れない程度に注油するのがポイントです。
最後に一連の自転車チェーンの注油の仕方をまとめた動画も参考にしてください。
自転車おすすめチェーンオイル【ドライタイプ】
おすすめ①フィニッシュライン ドライテフロンルーブ
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走りに合わせて選べる洗浄剤や潤滑剤、保護剤が揃ったフィニッシュラインブランドのチェーンオイルです。優れた浸透性と潤滑性を併せ持った用途の広いドライタイプの潤滑剤ですが、特にロードバイクにおすすめのチェーンオイルです。
ロードバイクやMTB、クロスバイクなどのスポーツ用自転車全般に便利に使える定番のチェーンオイルです。ドライタイプで粘度が低いオイルなので、チェーンに汚れが付きづらく注油に慣れていない場合に起こる液だれも起こりにくいです。
ミニベロにあうオイルを探していました。チェーンも汚れなくすむのでいいですね。だいたい1日に10kmから40km程度走るので、100km以内であればこれで十分だとおもいます。いい商品ありがとうございました。引用元: https://www.amazon.co.jp
おすすめ②AZ 自転車用 チェーンルブクリーン ドライB1-003
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AZのチェーンルブは、ロードバイクにぴったりなドライタイプのチェーンオイルです。高い防汚性を持っており掃除は簡単に行えます。経済的なリキッドタイプなので差し方は多少手間ですがチェーンにしっかりと浸透させられるのが大きな特徴です。
おすすめ③フィニッシュライン ドライバイクルブリカント
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人気メーカーのフィニッシュラインブランドのスプレー式チェーンオイルです。高回転で長距離を走るロードバイクを愛用している人におすすめのチェーンオイルです。潤滑性も高くて埃や泥などの汚れが付きにくい特徴があります。
自転車おすすめチェーンオイル【ウェットタイプ】
おすすめ④シマノ ウェットルーブ ボトル入り
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御存じシマノ純正自転車用チェーンオイルです。高い防錆性と耐腐食性に優れており、粘度も高いためMTBレースや悪天候でウエットコンディションでの使用にも高い効果を発揮するおすすめの優れた自転車用チェーンオイルです。
ウエットタイプの弱点である汚れの付きやすさを抑えたタイプで、ロードバイクをはじめ多くの自転車に適したチェーンオイルです。
雨天でも毎日乗る通勤用のMTBと、積雪で乗るファットバイク両方に使っています。色々なオイルを試していましたが、雨やベチャベチャの積雪でもオイルが落ちづらく、かつ汚れが付きづらい絶妙なバランスだと思います。今のところ一番オールマイティで使いやすく、値段も安い部類なので秀逸なオイルだと思います。引用元: https://www.amazon.co.jp
おすすめ⑤シマノ PTFE LUBE ボトル入り
シマノ純正の自転車用チェーンオイルです。先に紹介したウエットルブよりも粘度がやや低いですが、使用感としてはワックスタイプとウエットタイプの中間程度の粘度と言えます。
防錆効果も高くて優れた潤滑性能を持っており、メンテナンス頻度も他のメーカーのチェーンオイルよりも低めで、悪天候でも効果を発揮してくれる頼りになるおすすめのチェーンオイルです。
おすすめ⑥AZ チェーンルブ ウォータープルーフタイプB1-002
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コストパフォーマンスに優れたオイルが多いAZの自転車チェーンオイルです。このオイルは高防水タイプの潤滑油で、粘度が高く比較的メンテナンスの頻度も少なくて済むので毎日自転車に乗る人におすすめのチェーンオイルになります。
ランニングコストが安く済むことと、悪天候や悪路にも適したチェーンオイルです。通勤通学で自転車に乗っている人には最適な自転車用チェーンオイルと言えます。
とても粘度の高いものです。屋根付き車庫保管で数ヶ月ほぼ毎日、雨の日にも何度も走りましたが、いい感じです。チェーンの清掃をしてから使用しましたが、粘度の低いものよりスムーズさに対する感動は少なかったものの、耐久性は存分にあると思います。引用元: https://www.amazon.co.jp
おすすめ⑦AZ チェーンルブ セミウェット スプレーBCL-005
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この自転車チェーン用オイルはコストパフォーマンスに優れており、なおかつ高い耐久性と潤滑性を併せ持ったセミウエットタイプのチェーンオイルです。スプレー式なので飛び散りにくく作業性が良いのが特徴です。
ウエットタイプでありながらサラサラしたオイルなので、べとつかず汚れも付きにくいチェーンオイルです。ロードバイク用でもマウンテンバイク用でも、どんな自転車でも使えるオールマイティなおすすめ自転車用チェーンオイルです。
おすすめ⑧AZ 自転車用 チェーンルブ ロードレース用
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AZの自転車用チェーンオイルロードレース用と名付けられていますが、雨や泥道などの濡れたり汚れやすい環境で使う場合におすすめです。荒天用チェーンオイルですが、晴れに日にも使えて、ドライタイプに比べてオイルが長期間持つので注油の頻度を下がることができます。
ドライタイプに比べると汚れが付きやすいので、定期的にチェーンの汚れを掃除して落とす作業をする必要があります。チェーンが黒くなるため、銀色に光るチェーンが好みの人にはあまりおすすめできないチェーンオイルです。
上位のBlc-004を2年ほど使用し、コストパフォーマンスが高くて気に入っていましたが、さらに安い本商品が気になり購入しました。買い替え後すでに5ヶ月ほど使用していますが、使用感はBlc-004とほとんど変わらないように感じます。引用元: https://www.amazon.co.jp
自転車おすすめチェーンオイル【ワックスタイプ】
おすすめ⑨フィニッシュライン セラミック ワックス ルーブ 120ml
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フィニッシュラインの自転車用チェーンオイルでワックスタイプです。ロードバイクで長距離のツーリングを楽しむ人や汚れが付きにくいチェーンオイルを探している人におすすめのチェーンオイルになります。
汚れが付きにくく低粘度ですが、セラミックコーティングを構築するフッ素重合体のミクロン粒子とセラミックコーティングされたナノプレートレットで生成された高度なワックス成分によって潤滑性と耐久性が非常に優れた自転車用チェーンオイルと言えます。
ハッキリと言って、距離は持ちません。回す乗り方なら100km〜120km程度で鳴り始めます。でも、汚れないのと、注油時のサラサラ感が自分的には好きです。それから、シッカリと注油した後、一晩寝かせて走り出した時の踏み出しのヌラヌラ感は楽しめます。引用元: https://www.amazon.co.jp
チェーンオイルで自転車をメンテして快適に乗ろう!
通勤通学や日常の移動、さらには長距離のツーリングなど手軽で便利な自転車ですが、長く快適に乗るためには定期的なメンテナンスが必要です。自転車用チェーンオイルを使って重要な駆動部品のチェーンを円滑に作動させ、故障がない自転車で快適なサイクルライフを楽しみましょう!