妻にとって許せない夫の浮気、特に、一度目は許すことが多いですが、懲りずに二度目の浮気をしていた場合は離婚をする夫婦も増えてきます。
ただ、夫の浮気の証拠を集めようとすると、思ったよりも集まらなかったり、夫にバレてしまい余計にギクシャクしたりすることもあります。
そこで、安全で確実に証拠を集めるためには興信所に依頼して、プロの技術で浮気の証拠を集めることがオススメです。
そのため、興信所の特徴や料金の相場などから、興信所のことをよく知って活用できるようにしましょう。
1、興信所を知ろう
浮気の証拠集めには欠かせない興信所。しかし、普段馴染みがないからこそイメージしづらいかもしれません。
そこで、興信所とはとのようなところなのか確かめていきましょう。
(1)興信所の特徴
興信所とは、依頼を受けて対象を調査する仕事を行っているところです。
調査対象となるのは必ずしも人間だけではなく、財務状況や取引相手の会社の情報など、依頼に合わせて多岐に渡った調査を行っています。
そして、調査業務の一貫として浮気の証拠集めも業務として行っているのです。
つまり、何か専門的に調べて欲しいことを自分の代わりに調べてくれるところが興信所なのです。
(2)興信所が行う具体的な調査内容
すでに少し触れていますが、興信所が行う調査は大きく分けて企業調査と個人調査の2つです。
① 企業調査
企業調査は取引や業務提携などを行う際に、相手の財務や取引情報を調べる調査です。
一緒に仕事をする上で後々問題が起こらないかをあらかじめ調べておく場合に利用されます。
② 個人調査
個人調査は相手の素性など、結婚相手やビジネスを持ちかけてきた相手を調べるための調査です。
より個人的な情報を知りたいときによく利用されています。
浮気調査は個人調査に含まれており、浮気の有無や浮気相手の情報などを、細かく把握出来るため、浮気の証拠集めには非常に役立ちます。
2、興信所で必要になる料金の相場
さて、興信所を活用するため際に気になるのが費用です。どれくらいの費用が必要なのか、どのような料金体系になっているのか、かなり謎な部分だと思います。
一般的に興信所の費用は、
調査員の数×調査期間+機材や報告書の経費
で計算されています。
この中では人件費が半分以上を占めています。
そのため、調査期間が短くなれば、その分費用も安くなります。
また、夫の行動パターンを把握していたり、相手の女性に目星がついていたりすると、時間や場所を絞ることができ、調査期間が短くなります。
つまり、費用を抑えることに繋がるのです。
一から調査を依頼するのも有効的ですが、少しでも費用を抑えるためには、まず自分で証拠集めを行っておくことがオススメです。
3、興信所と探偵事務所の違いに関して
興信所と同じように扱われる探偵事務所。この2つの違いはどんなところなのでしょうか?
どちらも依頼に沿って調査業務を行うところですが、かつてはその専門性に違いがありました。
興信所は企業を、探偵事務所は個人を調査するのに優れているといわれていたのです。
ただ、現代ではこれらの違いはほとんどなくなっており、それぞれが企業調査も個人調査も行っています。
名称こそ違うものの業務や調査方法も同じなため、あえて分けて考えることも少なくなっているようです。
4、興信所に依頼する具体的なメリット・デメリット
より詳しく興信所の特徴を知るために、具体的なメリット・デメリットを挙げながら解説しています。
(1)具体的なメリット
浮気の証拠を集める場合、重要なのは法律上有効なものであるかという点です。
法的に有効な証拠でない場合、仮に離婚となる場合にも使えず、たくさん集めてもあまり意味がありません。
そこで、調査のプロである興信所へ依頼することで、法的に有効な証拠を集めることができるのです。
また、自分で集める必要がありませんので、家事や育児の邪魔になることはなく、負担をかけずに確かな証拠を集められます。
こうした確実性のある証拠が手軽に集められることが、興信所を活用する大きなメリットとなっています。
(2)具体的なデメリット
興信所の大きなデメリットになるのが費用です。
経済的な負担が大きいため、離婚後を考えると簡単には支払えない金額です。
また、有効な証拠を集められますが、100%成功するとは限りません。
たまたま調査期間内に浮気をしない可能性もあるのです。
しかし、基本的には失敗しても同額の費用を支払わなくてはいけません。
こうしたお金にまつわるリスクが、興信所のデメリットとして考えられています。
5、失敗しない興信所の探し方
費用の問題がクリアできても、どういう基準で選べばよいのかという問題が立ちふさがります。
では、どのようなポイントから、興信所を選べばよいのでしょうか?
(1)信頼できる興信所3つの選び方
興信所へ依頼する場合、信頼できるかどうかが重要です。
そこで、3つのポイントから信頼できる興信所を選びましょう。
①届出済みである
興信所の営業を開始する際には都道府県の警察署へ届け出を行わなければいけません。
実は、興信所の調査には特例的に法律で禁止されていることも許されています。
不正行為をした時にすぐに営業停止や廃業命令を下せるようにするために、届け出を義務付けているのです。
つまり、届け出を行っているところは不正なことはしていない、適切な事務所であることの証明となります。
悪徳業者を避けるためにも、届け出が行われているかを真っ先に確かめましょう。
②得意なジャンル決まっている
興信所は依頼によって多種多様な調査を行います。
しかし、医者や弁護士同様、会社ごとに得意なジャンルが決まっているのが一般的です。
また、限られたジャンルの調査に絞ることで、技術やノウハウが高くなり、成功率も上がります。
そのため、何でも引き受けているところよりも、特定の調査のみを引き受けているところのほうが信頼できるでしょう。
③確実性を押し出さない
興信所のアピールポイントになるのは、成功実績数です。
しかし、調査が確実に成功するとは限りませんし、浮気調査ならばなおさらです。
にもかかわらず、必ず成功する、100%目標を達成、という謳い文句を掲げているところは避けたほうが良いでしょう。
反対に、失敗するリスクや失敗したときの保障などをきちんと話してくれるところは、信頼できるところです。
また、強引な誘導がなく最後の判断を委ねてくれるところもオススメです。
無料相談などを活用して、怪しいと感じるところはなるべく避けて、本当に信頼できるところへ依頼しましょう。
(2)近くの興信所を検索
選び方が分かっても、困るのがどこに興信所があるということです。
一般的なお店と違って、町中で見かけることも少ないため、探すだけでも苦労するかもしれません。
そこで頼りになるのが、インターネットです。
住所+興信所で検索すると、近くの興信所を見つけることができます。
6、浮気の証拠を集めた後の選択肢について
興信所を利用して集めた証拠は、裁判などでも活用できる効果のあるものです。
では、証拠を手にしたらどんな行動を起こせばよいのでしょうか?
(1)夫婦で離婚カウンセリングを受ける
浮気の証拠を掴んでも、実際に夫婦のこれからを決めるのは難しいものです。
しかし、知り合いに相談できるものでもなく、浮気の傷がまだ残っているからこそ余計に関係がギクシャクしてしまいます。
そこで、夫婦で離婚カウンセリングを受けて、夫婦の今後について第三者を交えて話し合いましょう。
このカウンセリンでは離婚はもちろん、夫婦関係を修復するための相談もできます。
さらに、決断した結果に対しての具体的なアドバイスや、必要なら弁護士なども紹介してもらえます。
また、お互いの気持ちをハッキリと伝えられるため、後悔の少ない選択ができるのもメリットです。
(2)弁護士に相談をして慰謝料を請求する
浮気の責任を追及するために、夫や浮気相手へ慰謝料請求を行うことも、重要な選択の1つです。
①離婚を止めて慰謝料だけを請求する
あまり知られていないのですが、慰謝料請求は心を傷つけられたことに対する責任を追及することです。
そのため、離婚したかどうかは関係なく慰謝料を請求できます。
ただし、離婚せずに慰謝料請求する場合、請求するのは浮気相手のみとなるのが一般的です。
浮気の責任をしっかりと追及し、浮気をきっぱりやめさせて、夫婦関係を修復していきましょう。
②離婚して慰謝料請求をする
修復しようとした結果どうしてもできなかった、初めから決断が揺るがなかった、という場合は離婚して慰謝料を請求しましょう。
この場合は、夫と浮気相手、それぞれへ請求します。
しかし、離婚が伴う場合は財産分与や養育費など、取り決めなければいけないことが多くあります。
離婚はするときよりもした後の方がより長い時間を有します。
絶対に後悔を残さないためにも、しっかりと相談して決断し実行しましょう。
まとめ
浮気をしている夫は絶対に尻尾を掴ませないように、あらゆる手を使って証拠を隠します。
そのため、あなた1人の力では、完璧に浮気を暴けるほどの証拠を集めるのは非常に難しいです。
そこで、興信所へ依頼して夫の浮気の証拠を確実に集めましょう。
ただ、浮気の真偽を高確率で暴いてしまうため、依頼前に浮気が事実だった場合のことも考えておかなければいけません。
裁判でも活用できる証拠を集められる興信所、正確すぎて少し怖いかもしれませんが、浮気の事実をしっかり確かめるためにも、上手に興信所を活用していきましょう。